イリオモテヤマネコが絶滅危惧種に?その原因と保護活動を紹介
更新日:2024年11月21日
狭い西表島に、交通に便利な県道があります。この県道がイリオモテヤマネコの行動圏を分断する形で通っているため、イリオモテヤマネコが車に轢かれてしまう事故が後を絶ちません。
2018年に、イリオモテヤマネコが被害に遭った交通事故の件数は9件でした。絶滅危惧種に指定されているイリオモテヤマネコの個体数から考えると、この件数は非常に多いことになります。
4月後半から5月前半、つまりGW周辺の観光客が増える時期に、事故が増えます。
2018年に、イリオモテヤマネコが被害に遭った交通事故の件数は9件でした。絶滅危惧種に指定されているイリオモテヤマネコの個体数から考えると、この件数は非常に多いことになります。
4月後半から5月前半、つまりGW周辺の観光客が増える時期に、事故が増えます。
イリオモテヤマネコが絶滅危惧種になった理由2:出生数が少ない
イリオモテヤマネコが絶滅危惧種に指定された理由として、出生数が少ないことがあげられます。
通常、猫は一度の出産で5~8匹の子猫を産みます。しかしイリオモテヤマネコの出産数は1~3匹とイエネコに比べ少ないです。
イリオモテヤマネコは元々の生息数が少ない上に一度の出産数も少ないため、数が増えるのは極めて困難です。
通常、猫は一度の出産で5~8匹の子猫を産みます。しかしイリオモテヤマネコの出産数は1~3匹とイエネコに比べ少ないです。
イリオモテヤマネコは元々の生息数が少ない上に一度の出産数も少ないため、数が増えるのは極めて困難です。
イリオモテヤマネコが絶滅危惧種になった理由3:生息地の減少
イリオモテヤマネコが絶滅危惧種に指定された理由として、生息地の減少があげられます。元々西表島でしか生息していないイリオモテヤマネコですが、西表島の環境が変わってきています。
第一に、ゴミの漂着があげられます。自然が豊かな西表島ですが、海岸にはたくさんのゴミがあります。周辺諸国から、漁具やプラスチック、ペットボトルやドラム缶などが大量に流れ着きます。
清掃してもキリがなく、西表島には捨てる場所もないので、ゴミの処分のために埋め立てなければなりません。
次に、観光客の増加です。西表島の大切な収入源でもある観光産業ですが、観光開発がイリオモテヤマネコの生息地を減らしてしまっています。
第一に、ゴミの漂着があげられます。自然が豊かな西表島ですが、海岸にはたくさんのゴミがあります。周辺諸国から、漁具やプラスチック、ペットボトルやドラム缶などが大量に流れ着きます。
清掃してもキリがなく、西表島には捨てる場所もないので、ゴミの処分のために埋め立てなければなりません。
次に、観光客の増加です。西表島の大切な収入源でもある観光産業ですが、観光開発がイリオモテヤマネコの生息地を減らしてしまっています。
イリオモテヤマネコが絶滅危惧種になった理由4:他の猫との競合
イリオモテヤマネコが絶滅危惧種に指定された理由として、他の猫との競合があげられます。
飼い猫が野生化・半野生化した野良猫は、食べ物を奪い合う競合相手としてイリオモテヤマネコにとって懸念される存在です。
また、イヌによる捕食も少なくありません。古くから西表島の食物連鎖の頂点に君臨していたイリオモテヤマネコにとって、野良猫やイヌは脅威になっています。
飼い猫が野生化・半野生化した野良猫は、食べ物を奪い合う競合相手としてイリオモテヤマネコにとって懸念される存在です。
また、イヌによる捕食も少なくありません。古くから西表島の食物連鎖の頂点に君臨していたイリオモテヤマネコにとって、野良猫やイヌは脅威になっています。
絶滅危惧種イリオモテヤマネコの保護活動
絶滅危惧種に指定されたイリオモテヤマネコを守るために、様々な保護活動が行われています。
西表島の海岸に流れ着くゴミを拾ったり、他の国から流れ着くゴミ自体を減らすための取り組みも進められています。
観光開発により生息地が減ってしまわないよう、イリオモテヤマネコを取り巻く現状を訴えたり、非営利団体や地元の住民などによるパトロールが実施されています。
現地では絶滅危惧種に指定されたイリオモテヤマネコを守るために、どのような活動が行われているのか、見ていきましょう。
西表島の海岸に流れ着くゴミを拾ったり、他の国から流れ着くゴミ自体を減らすための取り組みも進められています。
観光開発により生息地が減ってしまわないよう、イリオモテヤマネコを取り巻く現状を訴えたり、非営利団体や地元の住民などによるパトロールが実施されています。
現地では絶滅危惧種に指定されたイリオモテヤマネコを守るために、どのような活動が行われているのか、見ていきましょう。
絶滅危惧種イリオモテヤマネコの保護活動1:外来生物対策
絶滅危惧種イリオモテヤマネコの特徴として、カエルを食べることがあげられます。保護活動の中に「外来種オオヒキガエルの捕獲」があります。
西表島から1.5kmしか離れていない石垣島で、オオヒキガエルが繁殖してしまっています。オオヒキガエルとは、南米原産の猛毒を持つカエルです。西表島でも、船に入り込んできたオオヒキガエルがたびたび見つかっています。
猛毒を持つオオヒキガエルをイリオモテヤマネコが食べてしまわないように、地元調査員が定期的な調査をしています。併せて、目撃情報によりオオヒキガエルを捕獲しているため、現在のところオオヒキガエルは西表島には定着していません。
西表島から1.5kmしか離れていない石垣島で、オオヒキガエルが繁殖してしまっています。オオヒキガエルとは、南米原産の猛毒を持つカエルです。西表島でも、船に入り込んできたオオヒキガエルがたびたび見つかっています。
猛毒を持つオオヒキガエルをイリオモテヤマネコが食べてしまわないように、地元調査員が定期的な調査をしています。併せて、目撃情報によりオオヒキガエルを捕獲しているため、現在のところオオヒキガエルは西表島には定着していません。
絶滅危惧種イリオモテヤマネコの保護活動2:交通事故対策
絶滅危惧種イリオモテヤマネコの保護活動として、交通事故対策が行われています。毎年イリオモテヤマネコが車に轢かれてしまう事故が後を絶ちません。
絶滅危惧種イリオモテヤマネコが生息していると思われる道路には、バラエティー豊かなとびだし注意の看板が設置されています。道路に「ネコ注意」の文字が書いてあったり、車が通ると音が鳴る「ゼブラゾーン」が設けてあります。
イリオモテヤマネコが通れるようなトンネルを道路の下に作る対策もしてあり、通っている姿が観察されるなど一定の効果が出ています。
絶滅危惧種イリオモテヤマネコが生息していると思われる道路には、バラエティー豊かなとびだし注意の看板が設置されています。道路に「ネコ注意」の文字が書いてあったり、車が通ると音が鳴る「ゼブラゾーン」が設けてあります。
イリオモテヤマネコが通れるようなトンネルを道路の下に作る対策もしてあり、通っている姿が観察されるなど一定の効果が出ています。
初回公開日:2019年08月29日
記載されている内容は2019年08月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。