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犬にぶどうを食べさせてはいけないってデマなの?理由や他の危険な食べ物も解説

更新日:2024年10月02日

犬には食べると体に害を及ぼす食材があるのをご存じでしょうか。この記事では、デマ情報が流れているぶどうを与えてはいけない理由や、その他の食べてはいけない食材を紹介します。犬を飼っている方や愛犬に手作りご飯を与えているという方は、是非チェックしてください。

犬にぶどうを食べさせてはいけないってデマなの?理由や他の危険な食べ物も解説

食べたぶどうを吐かせる

吐くだけなら自宅でもできそうと思うかもしれませんが、自宅では絶対に吐かせようとしないでください。

ネット上にはオキシドールを飲ませて吐かせるなどという情報があります。効果のないデマ情報ではないですが、家庭で行うにはリスクがとても高く危険です。

吐くという作業は犬にとっても負担が大きく、また吐いたものが気管に入って誤嚥性肺炎を起こす危険性もあります。その場合は、すぐに処置できなければ命にかかわるため、自宅で無理やり吐かせることは絶対にしないようにしましょう。

万が一、ぶどう中毒の症状で嘔吐した場合は、病院から現物を持ってくるよう指示を受ける可能性があるため、ペットシーツや袋などで受け止め、すぐに処分しないようにしましょう。

病院では催吐処理を行います。薬物を投与して吐かせ、その後脱水症状の危険性がある場合は入院もしくは外来で水分点滴を行います。

メリットとデメリットを考え適切な処置を行うため、自宅で無理に吐かせるよりも負担が少ないでしょう。安心して早急に病院へ連れていきましょう。

胃洗浄を行う

口や鼻からチューブを挿し、生理食塩水を胃の中へ流し込むことで胃の内部の洗浄を行う処置です。

洗浄液が透明になるまで15回~20回程、注入と吐き出しを繰り返します。痛々しく感じてしまう処置ですが、麻酔下で行うため安心してください。体内の毒物を洗い流すためには必要な処置です。

活性炭の投与を行う

毒素の吸着を目的として、活性炭の投与を行います。もし、中毒物質の解毒薬があればそちらを投与しますが、ほとんどの中毒物質には解毒剤が存在しません。

しかし、すでに中毒症状が出ていたり、もう体内に中毒物質が吸収されてしまっている場合には適切な検査を行い、それに合った治療法を行います。

輸液する

48時間~72時間程度の輸液(点滴)を行います。

急性腎不全の症状が出ている場合にはそちらの治療も並行して行うことになりますが、最悪の場合、血液透析を行うことがあります。その際は、一般の動物病院では治療が難しくなるため、大きい病院への転院も覚悟しておきましょう。

ぶどうの誤食を防ぐためにできる行動

ここまで紹介してきた内容から、ぶどうを与えてはいけないという情報がデマではなく、犬にとっていかに危険なものなのかが伝わったかと思います。

しかし、私たちの日常にとってとても身近なぶどうを、愛犬からどのようにして離すことができるでしょうか。

ここからは、ぶどうの誤食を防ぐためにできる行動を紹介していきます。

ぶどうを出しっぱなしにしない

いい匂いのするぶどうは、犬にとっても魅力的に感じてしまうものです。特に、日頃から人間の食べ物に興味を持っている犬なら、食べようと手を伸ばしてしまうことでしょう。

手の届くテーブルや棚に置かないのはもちろん、家族がこぼした隙に拾いに来る可能性もあるため、ぶどうは普段から手の届かない場所にしまっておくようにしましょう。

また、家庭菜園でぶどうを育てている家庭もあるかと思います。散歩や庭で遊ばせるときは十分に注意してください。

家族や友人間でぶどうの危険性を共有しておく

家族や友人間でぶどうの危険性を共有しておくことも大切です。

犬が誤食してしまったときは早急な対応が必要となります。少しでも多くの人がぶどうを食べてはいけないと把握しておくことで、犬がぶどうに近づいたらすぐ片付けることができたり、食べようとした際に注意したりすることができます。

一人の人間で四六時中ペットを見張っておくことは難しいでしょう。家族と協力し合うことで飼い主側にも余裕が生まれ、普段気づかないペットの変化にも気づくことができ、別の病気を防ぐこともできる可能性があります。

ゴミ箱は蓋付きのものを利用する

ゴミ箱の中は、犬にとって魅力的な宝の山です。ジャンプすると簡単に届いてしまうので、中身を漁って捨てられているぶどうの皮や実、その他のごみを飲み込んでしまう可能性があります。

また、足を引っかけて怪我をしてしまう可能性もあるため、ごみ箱には蓋をするようにしましょう。

留守番中はゲージ内に移動させる

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初回公開日:2022年06月18日

記載されている内容は2022年06月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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