ポメラニアンの猿期とは？期間や変化など注意すべきポイントについても解説

「ポメラニアンの猿期っていつまで続くの？」
「ポメラニアンの猿期に気を付けることは？」
「猿期があるのは、ポメラニアンだけなの？」
ポメラニアンには猿期と言われる時期がありますが、あまり聞き馴染みがなく知らない方も多いでしょう。実際に、飼い始めてびっくりした方もいるようです。

本記事では、ポメラニアンの猿期がどんなもので、猿期がきた時に知っておいた方が良いことや注意点、抜け毛対策の方法まで詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、猿期とはどんなもので、何に気を付けていけば良いかわかりますので、ポメラニアンを飼い始めて疑問に感じている方、またこれから飼い始めようと思っている方の参考になるでしょう。ぜひ、チェックしてみてください。

ポメラニアンは、体重約1.8～2.3kg、体高は約18～22cmの超小型犬です。ふわふわのダブルコートの被毛で、日本では人気の犬種となっています。

性格は、活発で遊び好き、好奇心旺盛ですが、警戒心が強いため吠えやすいという特徴を持っています。また、自立心があるのでお留守番には向いているでしょう。

ポメラニアンの祖先は、犬ぞりを引いていたサモエドという大型犬で、そこから派生したジャーマン・スピッツを小型にした犬と言われています。

ポメラニアンといって思い浮かべるのは、ふわふわした毛並みを持つ小さな体ではないでしょうか。しかし、ポメラニアンには、いつもとは異なる姿になる「猿期」という時期があります。

猿期とは、読んで字のごとく「猿のようになる時期」のことで、ポメラニアンの子犬にやってくる換毛期のことです。

体やしっぽ、顔の毛などがどんどん抜けていきますが、その過程で、顔の毛は短いのに顔周りの毛は長いという姿になります。その様子が猿そっくりということで、「猿期」と呼ばれるようになりました。

個体差はありますが、猿期は一般的に生後4ヶ月頃、早くて生後3ヶ月頃から始まります。

これくらいの月齢になって、毎日の抜け毛が増えてきたら、猿期に突入したサインでしょう。頭や手足はあまり抜けることがなく、顔や体、しっぽが徐々に抜け、スカスカな状態になっていきます。

猿期は、生後8ヶ月くらいから1歳のお誕生日を迎える頃までに終わる犬が多いようです。

毛が生えそろうとポメラニアン本来のボリュームが戻りますので、猿期の終わりを感じられるでしょう。

猿期は成長過程のひとつですが、この時期だからこそ気を付けたいこともあります。

ここでは、猿期に突入するにあたっての注意点や、気を付けて見ていく点などをいくつか紹介していきます。

普段から抜け毛の多いポメラニアンですが、猿期にはさらに大量の毛が抜けるので、飼い主さんは大変な思いをするでしょう。しかし、この時期のトリミングは注意が必要です。

いつも通りのブラッシングはOKですが、この時期にバリカンを使ったトリミングをすると、毛質が変わってしまう可能性があるだけでなく、脱毛症にかかる確率も高くなると言われています。

ポメラニアンは、本来カットをする必要がない犬種ですが、色々なカットが楽しめるのもまた魅力のひとつです。暑い夏には、人気の柴犬カットなどをして、涼しくしてあげたいという飼い主さんもいることでしょう。

しかし、おとなの毛に生え変わるまでは、ブラッシングだけで対応することがとても重要です。

また、成犬になってもカットが犬の負担になることもあるようなので、カットする際はトリマーさんによく相談することをおすすめします。

ポメラニアンの抜け毛には、原因不明の脱毛症「アロペシアX」（別名ポメラニアン脱毛症）と呼ばれるものがあります。

この2つに共通していることは、痒みがない点です。

しかし、「アロペシアX」の特徴としては、頭部や手足の脱毛がほとんどないこと、左右対称に脱毛が進行することなどがあります。

猿期と重なって脱毛症を発症すると気付くのが遅れがちになりますので、この2つの違いを理解しておく必要があります。

猿期を経て、こどもの毛からおとなの毛に生え変わる時に、毛の色が変わる犬もいるようです。

ペットショップで生え変わった後の毛色を教えてくれることもあるようなので、気になる方は聞いてみることをおすすめします。