ベドリントンテリアってどんな犬？性格や特徴・販売価格は？

ベドリントンテリア（Bedlington Terrier）は、イギリス原産の小型犬です。一度見たら忘れらない特徴的な容貌から、ショーではが高い犬種の1つになっています。

平均寿命は12歳～14歳ほどで、ごく一般的な小型犬の平均寿命とそう変わりません。日本ではあまり知られていないので飼育数はかなり少なく、見かけたらラッキーと言えるほど珍しい犬種です。

ベドリントンテリアの歴史は明確にされていませんが、イギリス北東部ノーザンバーランドで古くから小動物の狩猟犬として活躍していたロズベリーテリアが祖先ではないかと推測されています。

そこにウィペット・オッターハウンド・ダンディモントテリアなどが混ざったと考えられ、原型は1825年にできたと言われています。

闘犬として活躍していましたが動物愛護の影響で闘いや狩りの場が減り、ドッグショーに登場するようになります。

その後1877年のイギリスでクラブが設立され、1886年にはAKC（アメリカンケネルクラブ）で正式犬種として公認、そして初めて日本に紹介されたのは1963年です。

ベドリントンテリアは猟犬として活躍していた祖先を持ち、自身も闘犬として活躍していた時代があるため、他の犬や小動物に対する衝動的な攻撃性が出やすいと言われています。

特に小動物相手は危険で、見た途端に追いかける習性が出てしまうこともあるため要注意です。

現在はショードッグとして気品ある姿がを集めていますが、その鳴き声はとても鋭く「マシンガンのようだ！」と表現する方もいます。

もともと狩猟犬だった犬種は吠えて知らせることも仕事の一環であったため、よく通る大きな声を持っていることが多いそうです。

ベドリントンテリアはよく「子羊みたいな犬」と言われますが、それは適したトリミングをすることで成り立つ姿です。

垂れ耳の先にはボンボンに似た飾り毛があり、くさび型の頭部は洋ナシのような形状になるのが、一般的なトリミングによる形となります。

平均体高サイズはオスの場合40cm～44cm・メスの場合38cm～42cm、体重はどちらも7.7kg～10kgが平均です。長めの足を上げて歩く独特の歩様は、人の目に上品な印象を与えます。

個体さはありますが基本的に耳が長く、顔の側面に張り付くような形で垂れています。

トリミングでは耳の被毛を利用して耳下にイヤリングに見立てたようなボンボンを付けるスタイルが一般的で、それだけで何だかオシャレに見えます。

優雅な印象でもともと太さのない犬種ですが、意外と筋肉質です。特に胴体部分の筋肉が発達しており、これは狩猟犬や闘犬として活躍していた頃の名残だと考えられます。

物質的には脂肪より筋肉の方が重いため、日本でよく見かける一般的な小型犬と比べると体重は重たい方です。

実際ギリギリ小型犬の分類になる体高・体重を持つ犬種ですので、どちらかと言えば中型犬寄りとも言えますし、日本では人によって小型犬に思われない可能性もあります。

ベドリントンテリアの被毛は独特なうねりのある柔らかな質感で抜け毛は少なく、成犬の毛色はホワイトが基本です。

生まれての子犬は青・薄茶・赤褐色・黒などの色をしていますが、成長と共に色素が薄くなり、約1年かけて最終的に全身ホワイトになります。

皮膚が弱くコーミングもスリッカーブラシも使えないので独特な被毛を綺麗に保つためにはプロのトリマーによる技術が必要ですが、日本にはベドリントンテリアのトリミングが行えるトリマーが少ないと言われています。

トリミング費用は大型犬のスタンダードプードルと同じくらい、月1回のペースが好ましいです。