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タラバガニはなぜヤドカリの仲間なのか・共通点|足の数

更新日:2024年08月07日

タラバガニはカニではなく、ヤドカリの仲間なのかどうか、ヤドカリとの共通点やエビとカニ、クモとの関係性などについて、お話していきます。また、タラバガニの食べ方やタラバガニ以外のカニの種類、ヤドカリの関係性についても載せていきます。

タラバガニはなぜヤドカリの仲間なのか・共通点|足の数

タラバガニの生態

タラバガニは、もともとヨーロッパの沿岸には見られない生き物でした。それが人の手によって運び込まれいつしか外来種になりました。

タラバガニは最大で重さ10㎏、足を開いた長さは180㎝と甲殻類の中でもとても大きい生き物です。タラバガニの手(ハサミ)と足には感覚毛という機能がついており、この機能で獲物を見つけ出し食べます。獲物を見つけると口に押し込み顎を使かって砕いて食べます。

カニは基本的に横歩きをしますが、タラバガニは他のカニと違って前に進みます。1日の移動距離は長く、長い時で10㎞も歩きます。成長期のタラバガニは脱皮を繰り返し強い殻を形成していきます。

タラバガニの寿命は20年から30年と言われており、繁殖力もとても強く赤ちゃんは最大で40万匹生まれます。そんなタラバガニですが、実は生物学的上カニの仲間ではありません。

タラバガニの由来

タラバガニはエビ目ヤドカリ下目タラバガニ科に分類しており、生物学的にはヤドカリの一種になります。ではなぜタラバガニという名前なのでしょうか。タラバガニの由来は「タラの漁場で獲れるカニだからタラバガニ」と呼ばれていたのがそのまま正式名称になりました。見た目はカニですがら、そう呼ばれていたのでしょう。

タラバガニはヤドカリの仲間なの?

タラバガニはなぜヤドカリの仲間なのか・共通点|足の数
上記でもお話しようにタラバガニはカニの仲間ではありません。ヤドカリ下目からヤドカリの仲間だということがわかりました。では、タラバガニとヤドカリは本当に仲間なのでしょうか。共通点はどこにあるのでしょう。また、クモとも関係性があるのでしょうか。タラバガニとヤドカリの共通点をお話する前にヤドカリとクモについてお話していきます。

ヤドカリってなに?

ヤドカリは、磯部でよく見かけることができます。ヤドカリは貝殻を背負って移動している生物ですが、実は貝殻は体の一部ではありません。ヤドカリは別の生き物の殻を使用して移動をしています。殻を背負うようになってからも脱皮を繰り返し成長をしていきます。成長とともに自分の体の大きさにあった貝殻をみつけていきます。

ヤドカリは脚が10本あり、歩くための脚のうち後ろの2本の脚が前の2本に比べて小さくなっています。この小さくなっている脚で貝殻の中のごみをかきだします。また、お腹はやわらかく右にねじれておりお腹には目立った節がありません。節がないので簡単に貝殻の中に納まることができます。これは、同じ甲殻類のエビやカニには見られないヤドカリの特徴です。

十脚甲殻類のうちしっぱが長いのがエビで、短いのがカニ、その中間がヤドカリと分類されています。

クモとの関係性は?

クモとタラバガニは同じ仲間だと聞いたことがありませんか。それは本当の話なのでしょうか。クモは、節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目に分類されます。ヤドカリは節足動物になりますので、ここはクモと同じです。ですが、その後は当てはまりません。結論から言うと、クモとタラバガニは仲間とはいえません。

進化?!

クモが進化してヤドカリになり、ヤドカリが進化してタラバガニになったのでしょうか。クモとタラバガニの関係についてお話しましたが、クモの進化がヤドカリでもなければヤドカリが進化してタラバガニになったわけでもありません。ヤドカリとタラバガニには共通点はありますが、進化したわけではありません。

節足動物

節足動物とは、外骨格と関節を持つ動物分類学上の動物群であり、甲殻類、クモ類、昆虫類からなります。全ての動物の中で一番多い種類といえます。

タラバガニとヤドカリの共通点

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初回公開日:2018年04月06日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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