伊勢海老は飼育できる？必要なものや気を付ける点などについて解説

「伊勢海老を飼育してみたいけど、どのようなものを用意すればいいの？」
「伊勢海老を飼育する際の費用は、どれくらい必要になるか知りたい」
「伊勢海老を飼育したらすぐに死んでしまったけど、何か原因があるのかな？」
このように、伊勢海老の飼育に興味がある人は、さまざまな疑問を持っているのではないでしょうか。

本記事では、伊勢海老の飼育に必要なものや費用、注意点を分かりやすく解説しています。加えて、生態や寿命などの伊勢海老に関する豆知識を紹介しています。

本記事を読むことで、伊勢海老の飼育前にはどのような準備が必要なのか把握が可能です。併せて、飼育中に気を付ける点が理解できるため、長い期間の飼育が可能になるでしょう。

伊勢海老の飼育を自宅で楽しみたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

イセエビ科イセエビ属に分類される伊勢海老は、高級食材として有名です。長いひげと腰が曲がったような姿は長寿を連想させるため、縁起物として多くの人から親しまれています。

性別を見分けるには、はさみの大きさ、足と触覚の長さに注目しましょう。オスのほうがメスに比べて、はさみが大きく長い脚や触覚が特徴です。ここからは、伊勢海老の生態や寿命について知識を深めていきましょう。

一般市場に出回る伊勢海老の多くは体長20～30cmほどですが、大きくなると体長35cm重さ1kgまで成長します。泳ぎよりも歩きに向いている体で、岩礁の上や海底を歩くための太くてしっかりとした脚を持ち合わせています。

また、伊勢海老は夜行性です。昼間は外敵から身を守るために、岩礁や岩場、消波ブロックなどのすき間でじっと隠れています。夜になると捕食のための貝類や藻類を探しますが、満月のような明るい夜には活動しません。

出典：伊勢海美の生態と漁法｜千葉県外房大原　夷隅東部漁業協同組合
参照：http://www.bii.ne.jp/ohara-iseebi/seitaigyoho.html

伊勢海老の寿命は10年ほどですが、外敵などに襲われなければ30年ほど生きる場合もあります。しかし、飼育下においての寿命は、2～3年ほどといわれています。これは、入れた水槽になじめずに与えた餌を食べないなどの理由から、早々に死んでしまう場合があるためです。

このように、伊勢海老は環境の変化に敏感で神経質な生き物のため、飼育するときは準備を入念に行う必要があるでしょう。

伊勢海老は事前にしっかりと準備をすすめて環境を整えれば、家庭での飼育も可能です。小さな海老とは違う迫力のある姿を、自宅でゆっくり鑑賞しましょう。飼育に必要なものは、以下を参考にしてください。

高級食材として知られている伊勢海老は、飼育にどのくらいのお金が必要か気になる人も多いでしょう。ここからは、伊勢海老の販売価格、飼育にかかる初期費用と維持費用についてくわしく解説します。

伊勢海老の販売価格は、傷や触覚の有無、体の大きさで値段が変わります。価格の目安は、500gで約10,000円が相場となっています。一方で、300gほどの小ぶりなものであれば、およそ3,000円から購入が可能です。

飼育のための伊勢海老は、食用の生きた個体を購入すれば問題ありません。ほかにも、ペットショップでまれに販売されていることがあります。ただし、水から上げた伊勢海老はすでに弱っている場合が多いため、捕獲されたばかりの新鮮なものを選ぶとよいでしょう。