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メダカの「楊貴妃」は弱い?名前の由来や特徴・飼育に必要な器具も紹介

更新日:2024年08月13日

オレンジ色の美しいメダカである楊貴妃メダカを飼育するにあたって、弱い品種なのか気になるでしょう。この記事では、楊貴妃メダカは弱い品種なのか、名前の由来や特徴、飼育に必要な器具も紹介しています。気になる方は是非チェックしてみてください。

メダカの「楊貴妃」は弱い?名前の由来や特徴・飼育に必要な器具も紹介
「ペットショップですごく綺麗なオレンジ色のメダカを見たけれど、あれは何ていう名前?」
「楊貴妃メダカを飼ってみたいけれど、どんなメダカ?」
「楊貴妃メダカは弱い品種のメダカ?それとも強い品種のメダカ?」
このように楊貴妃メダカが気になっているけれど、特徴や飼育方法、体が弱い魚なのか強い魚なのか、お迎えするときに何が必要なのかわからない方はいませんか。

この記事では、楊貴妃メダカの名前の由来や特徴をはじめ、飼育に必要な器具の紹介などをしています。

この記事を読むことで、楊貴妃メダカはどういう特徴のある品種なのか、また飼育にはどんなものを用意すればいいのか、飼育に当たって何に気をつければよいのか理解できます。

楊貴妃メダカを飼ってみたいと考えている方や気になっている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

メダカの「楊貴妃」とは

メダカの「楊貴妃」は弱い?名前の由来や特徴・飼育に必要な器具も紹介


メダカの「楊貴妃」は、赤に近いオレンジ色をしているのが特徴です。

ヒメダカよりもその色は鮮やかで、見た目が美しいメダカです。しかも弱い品種のメダカではなく、とても丈夫なメダカなので飼いやすい品種でもあります。

その鮮やかな体色により、水槽の水草などとの相性がよく、水槽内のレイアウトを様々に楽しむこともできます。

また、別の色のメダカと飼育することで、様々な色のメダカを水槽の中で一緒に楽しむこともでき、鑑賞する楽しさがあるでしょう。

しかも楊貴妃メダカを繁殖させることで、色の濃い赤に近い楊貴妃メダカが生まれることがあります。

ペットショップなどでは楊貴妃メダカは1匹100円ぐらいが相場となっていますが、赤が鮮やかな個体は2000円ほどの価値がある場合があります。

育てて繁殖させ、鮮やかな体色の楊貴妃メダカを生み出すことを楽しむブリーダーもいます。

このように、楊貴妃メダカは飼育していく上で様々な面白みを感じる品種でしょう。

名前の由来

諸説ありますが、楊貴妃メダカの名前の由来は、世界三大美女と呼ばれる楊貴妃から名付けられたと言われています。

楊貴妃は中国の姫君で、その美しさは様々な伝説を生み、今もその名は世界中で知れ渡っています。

生まれたメダカが気高く秀麗な朱赤色だったので、楊貴妃から名前をもらって楊貴妃メダカと名付けられたのでしょう。

楊貴妃メダカはその名の通り、とても美しい姿をしています。

寿命

楊貴妃メダカの寿命は、一般的に約3年です。

メダカ本来の寿命は自然下では1年~1年半ほどで、飼育下では3年〜5年ほどです。個体差や飼育環境の差もありますが、楊貴妃メダカは3年ほどの寿命なのでごく一般的なメダカの寿命です。

そのため、特別に体が弱いメダカとは言えず、ごく一般的なメダカとほとんど変わりません。

もちろん大切に育てるとその分長生きしてくれます。飼育環境を整えてこまめにお世話をして、楊貴妃メダカを長生きさせましょう。

適性水温

楊貴妃メダカの適性水温は、およそ16~30℃となります。ただし、飼育可能水温はおよそ3℃~36℃です。

氷がはるような寒い日から、非常に暑い日まで特に何もしなくても飼育することができます。そのため、楊貴妃メダカは水温に対して非常に高い適応能力を備えています。

夏も冬も乗り越えることができ、高温や低温のときでも繁殖することがあるため、丈夫なメダカです。

しかし、急激な温度変化には弱いので、突然温かい水の中や冷たい水の中に入れると弱ってしまいます。死んでしまうこともあるため、急激な温度変化には気をつけましょう。

適性pH

楊貴妃メダカの適性pHは、弱酸性から弱アルカリ性まで、とても広い水質環境で飼育できるため、弱いメダカではなく非常に丈夫なメダカです。

水質の調整も特に不必要なため、水質管理が難しくて困ることはないでしょう。

ただ、一気に水換えを行うと水質の変化が急激に起こるため、その際には注意が必要です。ゆっくりと時間をかけてメダカに影響がないように水換えを行いましょう。

遊泳層

楊貴妃メダカは、中層から上層をメインで泳ぎ回ります。

そのため中層から上層で生活していることが多く、水槽だけでなく、上から覗き込んで観賞するような、ビオトープの水槽などにも適しているでしょう。

ただし、同じような中層や上層を縄張りにする別の熱帯魚などと一緒に飼う場合は注意が必要です。

メダカは体の小さな魚なので、メダカよりも体の大きな魚と一緒に飼うとどうしても弱いので縄張り争いに負けてしまいます。その場合は、大きな水槽にしましょう。

また、混泳をやめるか、水草などで隠れる場所を作ってあげるとよいでしょう。

最大体長

楊貴妃メダカの最大体長は、約3cmで、最大でも約4cmになります。

小型の魚にあたりますが、飼育する水槽の大きさによりそのサイズは変わってきます。

メダカの体長が小さいままがよければ小さな水槽や鉢で育て、大きく成長させたいのであれば、大きな水槽などで飼育しましょう。

また、大きい個体に育てるためには、一緒に育てているメダカを少なくして窮屈な状態で育てるのはやめるとよいでしょう。

「楊貴妃」は弱いのか?



楊貴妃メダカは環境への適応力が高いため、弱い品種とは一概に言えませんが、室内で飼育する際には太陽光に気をつけましょう。

室内の場合は太陽光が足りないため、ビタミンD欠乏症になりやすいです。太陽光が入る場所で飼育することで、太陽光をしっかりと浴びることができます。そのような場所で飼育してあげてください。

ただ、夏場は太陽光で急激に水温が上昇することがあります。その場合は、弱ったり、死んでしまったりするので注意しましょう。

こまめに水槽を移動して日光が当たる時間と当たらない時間を作ったり、一部分だけ日陰を作ったり、水草を浮かべて日陰を作ったりするとメダカが暮らしやすい環境になるでしょう。

楊貴妃メダカは水温や水質にも高い順応性を持っています。しかも特別難しい飼育方法はありません。

適正に飼育していれば、楊貴妃メダカは弱いメダカではなく育てやすく丈夫なメダカです。

太陽光だけは注意して育てるとよいでしょう。

ボディーが透明の「楊貴妃」がいる?



楊貴妃メダカには、ボディーが透明の個体がいます。

2008年に小宮さんという方が、楊貴妃メダカと透明鱗メダカを交配させて生まれたのが、楊貴妃透明鱗メダカです。

生まれた楊貴妃透明鱗メダカは、その体色がやや透明になりました。透明鱗はエラの部分の血液が透けて見えることで赤く見えるのが特徴です。

さらに透明鱗のおかげでヒレ部分も赤く見え、部分的ですが体の色が抜けることがあります。

エラ部分が普通の楊貴妃メダカよりも鮮やかに赤く染まっていて、楊貴妃メダカとはまた別の美しさがあるメダカです。

楊貴妃メダカと楊貴妃透明鱗メダカを一緒に育て、その違いを間近で楽しむのもよいでしょう。
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初回公開日:2022年08月06日

記載されている内容は2022年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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