ハリネズミは多頭飼いできるのか?メリットやデメリットなどについて紹介
更新日:2024年10月15日
ハリネズミは基本単独行動をする動物のため、集団で過ごすことになる多頭飼いは注意が必要です。
どのようなデメリットがあるのかをみていきましょう。
どのようなデメリットがあるのかをみていきましょう。
感染症が広がりやすい
ハリネズミは様々な感染症にかかりやすい動物です。多頭飼いの場合は、一匹が感染すると、そのまま同じケージに住む他の個体に感染が広がる恐れがあり、注意が必要です。
例えば、クリプトスポリジウム症という感染症があります。これはクリプトスポリジウムと呼ばれる寄生虫がハリネズミの腸粘膜を荒らし、食欲不振や下痢などの消化器症状を引き起こす感染症です。特徴として緑色の下痢が見られます。
寄生虫は便と一緒に外にでてくるので、その便に触れるなどして一気にケージ内に広がってしまいます。また、この感染症は我々人間にも移る危険があり注意が必要です。
このような感染症の広がりを防ぐためにも、便の違いや普段との様子の違いをチェックし、ケージ内の清潔を保つことを心掛けましょう。
出典:ハリネズミのクリプトスポリジウム症|まさの森・動物病院
参照:https://www.masanomori.com/report_hedgehog.html
例えば、クリプトスポリジウム症という感染症があります。これはクリプトスポリジウムと呼ばれる寄生虫がハリネズミの腸粘膜を荒らし、食欲不振や下痢などの消化器症状を引き起こす感染症です。特徴として緑色の下痢が見られます。
寄生虫は便と一緒に外にでてくるので、その便に触れるなどして一気にケージ内に広がってしまいます。また、この感染症は我々人間にも移る危険があり注意が必要です。
このような感染症の広がりを防ぐためにも、便の違いや普段との様子の違いをチェックし、ケージ内の清潔を保つことを心掛けましょう。
出典:ハリネズミのクリプトスポリジウム症|まさの森・動物病院
参照:https://www.masanomori.com/report_hedgehog.html
偏食や拒食などの異変に気付きにくい
多頭飼いの場合はいくつかの個体を同じケージ内で飼うため、それぞれの個体がどれだけエサを食べているか、同じエサばかり食べていないかなどのチェックが難しくなります。
ハリネズミは好き嫌いやエサに飽きることが多く、拒食を起こすことがあります。拒食を起こしている場合はエサを変えるなど対策が必要ですが、多頭飼いによって気付くことが遅れると体重減少に繋がってしまうのです。
常にケージ内を監視し続けることはできないため、体重測定をこまめに行ったり、エサを与える際には個々で仕切りを作ったりするなどの工夫が必要となります。
ハリネズミは好き嫌いやエサに飽きることが多く、拒食を起こすことがあります。拒食を起こしている場合はエサを変えるなど対策が必要ですが、多頭飼いによって気付くことが遅れると体重減少に繋がってしまうのです。
常にケージ内を監視し続けることはできないため、体重測定をこまめに行ったり、エサを与える際には個々で仕切りを作ったりするなどの工夫が必要となります。
ストレスが溜まりやすい可能性がある
ハリネズミはとても繊細な動物です。また、もともと単独行動をする動物のため、他の個体と同じケージに住むことはストレスの原因になります。
ストレスが溜まると食欲がなくなる、フケが多くなる、針が一か所だけ抜けやすくなるなどの症状がでてきます。
また、ハリネズミ同士の相性もあるため、いつも喧嘩をしていたり上記のようなストレス症状がでていたりする場合には、ケージを分けるなどの対応が必要です。
ハリネズミはストレスを自ら訴えることができません。症状にいち早く気付き、対処することで長生きにつながります。
ストレスが溜まると食欲がなくなる、フケが多くなる、針が一か所だけ抜けやすくなるなどの症状がでてきます。
また、ハリネズミ同士の相性もあるため、いつも喧嘩をしていたり上記のようなストレス症状がでていたりする場合には、ケージを分けるなどの対応が必要です。
ハリネズミはストレスを自ら訴えることができません。症状にいち早く気付き、対処することで長生きにつながります。
ハリネズミの多頭飼いのコツ
もともと単独行動をしていたハリネズミは、基本的にはケージで一匹ずつ飼育する動物です。そのため多頭飼いをはじめる場合は工夫が必要となります。
まず、相性を見極めましょう。ハリネズミは個々の性格が様々なため相性の良し悪しがあります。そのため、いきなりケージを同じにするのではなく、徐々に慣らしていくことが大切です。
相性を確認するには、ハリネズミにそれぞれの相手の「におい」に慣れてもらう必要があります。まず、ケージを隣同士にして様子を見ましょう。次にそれぞれの寝床を交換します。相手のにおいのあるものが自分のケージ内にある状況を作るのです。
ここまでの間に、ハリネズミにストレス症状がでている場合には、中止して別々のケージで飼育することにするか、時間をおいて再度試してみましょう。
においにも慣れ、互いの寝床でストレスなく暮らせているようであれば次はお見合いです。
最初はお互いに近づいてにおいを確認するように鼻を近づけます。その後、興味がない様子で離れるようであれば多頭飼いができる可能性があるでしょう。しかし、においを確認したあとに噛みつくなどの行為をする場合は、噛みついた側のハリネズミは多頭飼いに向いていない可能性が高いです。
これらの慣らしがスムーズになってはじめて多頭飼いをスタートさせましょう。多頭飼いがはじまった場合は、ストレス症状や感染症にすぐに気付けるよう個体の健康チェックを欠かさず行います。そうした努力をすることで、多頭飼いを続けることができるのです。
まず、相性を見極めましょう。ハリネズミは個々の性格が様々なため相性の良し悪しがあります。そのため、いきなりケージを同じにするのではなく、徐々に慣らしていくことが大切です。
相性を確認するには、ハリネズミにそれぞれの相手の「におい」に慣れてもらう必要があります。まず、ケージを隣同士にして様子を見ましょう。次にそれぞれの寝床を交換します。相手のにおいのあるものが自分のケージ内にある状況を作るのです。
ここまでの間に、ハリネズミにストレス症状がでている場合には、中止して別々のケージで飼育することにするか、時間をおいて再度試してみましょう。
においにも慣れ、互いの寝床でストレスなく暮らせているようであれば次はお見合いです。
最初はお互いに近づいてにおいを確認するように鼻を近づけます。その後、興味がない様子で離れるようであれば多頭飼いができる可能性があるでしょう。しかし、においを確認したあとに噛みつくなどの行為をする場合は、噛みついた側のハリネズミは多頭飼いに向いていない可能性が高いです。
これらの慣らしがスムーズになってはじめて多頭飼いをスタートさせましょう。多頭飼いがはじまった場合は、ストレス症状や感染症にすぐに気付けるよう個体の健康チェックを欠かさず行います。そうした努力をすることで、多頭飼いを続けることができるのです。
ハリネズミの繁殖
とても愛らしいハリネズミですから、繁殖させたいという飼い主の方もいらっしゃるのではないでしょうか?もちろんハリネズミを多頭飼いすることによって繁殖も可能です。
とはいえ、オスとメスにも相性があるので、先ほど多頭飼いのコツで記載した方法で相性を見極める必要があります。
相性がいいと判断できた場合は、毎晩同じケージで過ごさせましょう。交尾が可能であれば、オスは「ピーピー」と鳴きながらメスを追い掛け、メスが受け入れると交尾がはじまります。交尾は4分程度で終わるので、交尾が終わったらすぐにオスとメスを別々のケージに分けましょう。
交尾が終わり、妊娠した場合は2~3週間ほどで体重増加や乳首が大きくなるなどの体の変化が見られます。また、妊娠後期に入るとお腹やお尻が大きくなり、寝床に巣材を集めるといった行為をするようになります。
出産が近づくと神経質になりやすいので、ケージを静かな場所へ移動するなど極力ストレスを与えないようにします。
また、出産後のお母さんはとても敏感になっています。赤ちゃんが気になって写真をとったり、ケージをずっと観察したりといった行為は、お母さんにとって大きなストレスになるので控えましょう。ストレスが溜まると、育児放棄や子食いをしてしまうことがあるので要注意です。
とはいえ、オスとメスにも相性があるので、先ほど多頭飼いのコツで記載した方法で相性を見極める必要があります。
相性がいいと判断できた場合は、毎晩同じケージで過ごさせましょう。交尾が可能であれば、オスは「ピーピー」と鳴きながらメスを追い掛け、メスが受け入れると交尾がはじまります。交尾は4分程度で終わるので、交尾が終わったらすぐにオスとメスを別々のケージに分けましょう。
交尾が終わり、妊娠した場合は2~3週間ほどで体重増加や乳首が大きくなるなどの体の変化が見られます。また、妊娠後期に入るとお腹やお尻が大きくなり、寝床に巣材を集めるといった行為をするようになります。
出産が近づくと神経質になりやすいので、ケージを静かな場所へ移動するなど極力ストレスを与えないようにします。
また、出産後のお母さんはとても敏感になっています。赤ちゃんが気になって写真をとったり、ケージをずっと観察したりといった行為は、お母さんにとって大きなストレスになるので控えましょう。ストレスが溜まると、育児放棄や子食いをしてしまうことがあるので要注意です。
ハリネズミの放し飼いは?
犬や猫を飼っている方は、室内で放し飼いをされている方が多いと思います。では、ハリネズミは放し飼いができるのでしょうか?
結論からいうと、室内の散歩程度なら可能ですが、完全な放し飼いには向きません。その理由を見ていきましょう。
まず、放し飼いの場合常に見守っていることが不可能なためです。人間が住む部屋には、小さなハリネズミにとって危険がたくさんあります。例えばハリネズミが小さい隙間に入り込んで配線コードなどに噛みつくと感電してしまいます。常に放し飼いをしていると、ハリネズミがどこにいるかを把握できず、そういった危険に気付くことができません。
また、カーペットなどからダニがついて皮膚の病気になる恐れもあります。ハリネズミがいつもと違いひどく痒がっているなどの症状がある場合には動物病院を受診しましょう。
さらに私たちの発する生活音が、ハリネズミにとってストレスになる場合があります。大きな物音がした際にハリネズミが人間を警戒し、懐かなくなる可能性があるのです。
最後に排泄の問題があります。ハリネズミは犬や猫のようにトイレの場所を覚えることができません。放し飼いにすると部屋のあちこちに排泄して、部屋が不衛生になり病気の原因になってしまうのです。
ハリネズミにとってケージより広い部屋で自由に走り回ることは、ストレス発散や運動不足の解消に繋がります。短時間でしっかりと飼い主さんが見守ることのできる環境であれば、部屋散歩でハリネズミたちののびのびとした可愛い姿を楽しむことが可能です。
結論からいうと、室内の散歩程度なら可能ですが、完全な放し飼いには向きません。その理由を見ていきましょう。
まず、放し飼いの場合常に見守っていることが不可能なためです。人間が住む部屋には、小さなハリネズミにとって危険がたくさんあります。例えばハリネズミが小さい隙間に入り込んで配線コードなどに噛みつくと感電してしまいます。常に放し飼いをしていると、ハリネズミがどこにいるかを把握できず、そういった危険に気付くことができません。
また、カーペットなどからダニがついて皮膚の病気になる恐れもあります。ハリネズミがいつもと違いひどく痒がっているなどの症状がある場合には動物病院を受診しましょう。
さらに私たちの発する生活音が、ハリネズミにとってストレスになる場合があります。大きな物音がした際にハリネズミが人間を警戒し、懐かなくなる可能性があるのです。
最後に排泄の問題があります。ハリネズミは犬や猫のようにトイレの場所を覚えることができません。放し飼いにすると部屋のあちこちに排泄して、部屋が不衛生になり病気の原因になってしまうのです。
ハリネズミにとってケージより広い部屋で自由に走り回ることは、ストレス発散や運動不足の解消に繋がります。短時間でしっかりと飼い主さんが見守ることのできる環境であれば、部屋散歩でハリネズミたちののびのびとした可愛い姿を楽しむことが可能です。
ハリネズミの多頭飼いは入念な準備をして行おう
ハリネズミの多頭飼いは簡単にはじめられるものではありません。ハリネズミ同士の相性を見極めるなど、ゆっくりと慎重に進める必要があります。
デメリットもしっかりと学び、入念な準備をした上で多頭飼いをはじめましょう。
きちんと準備ができていれば、安心して多頭飼いを続けることができます。
ハリネズミの健康に気を配りながら、ハリネズミとの生活を楽しみましょう。
デメリットもしっかりと学び、入念な準備をした上で多頭飼いをはじめましょう。
きちんと準備ができていれば、安心して多頭飼いを続けることができます。
ハリネズミの健康に気を配りながら、ハリネズミとの生活を楽しみましょう。
初回公開日:2022年07月30日
記載されている内容は2022年07月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。