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サルはペットとして飼える?飼える種類やリスク・注意点を解説

更新日:2024年08月17日

サルをペットとして飼うことはできるのか、飼える種類があることをご存じですか。本記事では、サルの生態や飼うことができる種類、注意点について紹介します。サルをペットに迎え入れたい、サルのことについて詳しく知りたいと考えている方は、ぜひチェックしてください。

サルはペットとして飼える?飼える種類やリスク・注意点を解説
ピグミーマーモセットは、日本でペットとして取引されているサルの中で一番小さなサルで、販売価格は約80万円~約100万円です。

掌に収まるサイズ感が魅力的で、体長は12cm~1cm、体重は100g程度にしか成長しません。しかし、飼育下ではモンキーフードなどを食べるため、240g程度になることが多いです。

野生下では木の上で生活し、樹液や昆虫を捕食するため、飼育下でも高さのあるゲージが必要になります。警戒心が強く、信頼関係を築くためには時間を要することがあります。

ニホンザル

ニホンザルは日本ではとても有名なサルです。自然の中で生活する姿を想像する方も多いですが、ペットとしても飼うことができます。

販売されているニホンザルは子ザルで、オスが多いとされています。販売価格は約50万円~約60万円です。

オスのニホンザルが多い理由は、メスよりも人に懐きやすい性格をしているからと言われています。寿命は長く、20年~30年ほどです。

人間と同じ昼行性ですが、飼育するためには、広い空間が必要で自由に過ごさせてあげなければなりません。

ほかのサルに比べると上下関係が厳しいため、信頼関係をしっかりと築くことが大切です。上手く関係性を築けると、芸を覚えることもできます。

ニホンザルを飼育するために、都道府県や地域によっては許可が必要な場合もあるため、飼う際には、どのような手続きが必要なのかを確認しましょう。

ペットとして飼う時の注意点

日本でもペットとして飼われることが多くなってきたサルですが、飼う時には注意しなくてはならないことがあります。

ペットとして迎え入れるためにはペットではなく、野生動物を飼っているということを忘れてはいけません。

ここからはサルを飼うための注意点について解説していきます。

情報が少ない

サルをペットとして飼うための注意点は、情報が少ないということです。

犬や猫と違い、ペットとして飼われていることが少ないのが理由になります。
気になることや病気など、わからないことが多くなります。

サルを購入する際にお店の販売員に確認したり、同じ種類のサルを飼っている方からの情報を集めなくてはいけません。

サルを飼いたいと思ったら、情報を集められる環境を整えておく必要があります。

サルの種類によっては、海外の文献などを調べなくてはならないということを頭にいれておきましょう。

賢いので懐くかどうかは飼い主との関係性次第

サルは犬や猫と違い、しつけを行うことが難しい動物です。

犬や猫は、人と暮らすために約1000年間も改良を行われてきましたが、サルは人工的に飼育されているとしても、野性の本能が残ります。

そのため、信頼関係を築くためには飼い主との関係性が大切になります。ある程度の賢さもあるため、しつけや世話はそれなりの覚悟が必要です。

サルの中には、子供から大人に変化する際に性格に変化がある個体もいます。環境の変化など些細なことに敏感で、攻撃的な性格になってしまうことも少なくありません。

信頼関係を築くためには、ある程度の時間を要するため、丁寧に接していかなければなりません。

鳴き声などで近隣トラブルが起きる




サルは種類にもよりますが、静かな動物ではありません。

ペットを飼う上で鳴き声などはトラブルになる原因のひとつですが、サルの鳴き声などで近隣トラブルが起きてしまうこともあります。

高音で鳴くサルやとても大きな声で鳴くサルもいます。小さな声で鳴く場合は問題はありませんが、近隣トラブルに注意が必要になってしまうことも少なくないでしょう。

トイレのしつけができないのでニオイ・汚れ対策必須

サルにはトイレのしつけができません。そのため、飼うためにはニオイや汚れの対策が必要になります。

サルは排泄物でマーキングを行うため、匂いもとてもきつくなります。基本的にはオムツを着用させ、こまめに交換することで、汚くなることを防ぎましょう。

また、毎日ケージや部屋の掃除も必要になります。そのままにしておくと、便などをまき散らしてしまう原因にもなってしまいます。清潔に管理するためには、1日2回ほど掃除を行うようにしましょう。

自分の身を守るために、脇から分泌物などを出す個体もいるため、定期的に体を拭いてあげるなどの対策も必要になります。

噛まれたり怪我をさせられることがある

前述したように、サルは噛むことで感情を表現するといった特徴があるため、噛まれたり怪我をさせられることもあります。

サルはあごの筋肉がとても発達しています。歯の形状も鋭いため、噛むことで怪我に繋がってしまうことも少なくありません。

甘噛みでも痛みや出血することもあるでしょう。しかし、噛むことはサルにとっては必要なことであり、噛むという行為を完全にやめさせることは困難です。

感情表現であることを忘れず、無駄噛みはやめさせるしつけを行うようにしましょう。

サルに対応できる動物病院が少ない

サルを飼うときに、一番注意しなくてはならないことは対応できる動物病院が少ないということです。

動物病院でのサルの診察数は少なく、病気の症例や情報がまだまだ少ないのが現状です。病気や体調などに変化があっても診察できないこともあります。

また、人間と同じ病気になることもあるため、診察が困難になってしまうことも少なくはありません。サルを飼うときには、サルを診察できる動物病院を探す必要があるでしょう。

人獣共通感染症のリスク

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初回公開日:2022年11月16日

記載されている内容は2022年11月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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