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ハクビシンはペットとして販売されているのか・値段・被害

更新日:2024年11月06日

ハクビシンは、アライグマやタヌキに似た外見の動物で、近年森林開発や環境の変化により、都市近郊や住宅街でも目撃されるようになりました。可愛い外見なので、ペットとして飼いたいという話もよく聞かれますが、ハクビシンはペットとして販売されているのでしょうか。

ハクビシンはペットとして販売されているのか・値段・被害

ハクビシンはどんな動物?

「ハクビシン」という動物をご存知でしょうか。ハクビシンは本来は森林に住む動物ですが、近年森林開発によって住処を追われ、都市近郊や住宅街などにも姿を表すようになり、目撃情報は増加傾向にあります。住宅街に住み着いたハクビシンによる被害も増えており、一般的にハクビシンは「害獣」扱いされるケースが多いです。

しかし、ハクビシンはタヌキやアライグマに似た可愛らしい外見をしているので、ペットとして飼いたい、という話も多く聞かれますが、ハクビシンはペットとして飼うことができるのでしょうか。今回は、ハクビシンはペットとして飼うことができるのか、ペットとして販売されているのか、詳しく説明します。

ハクビシンとはどんな動物なのか?

まず、ハクビシンはどのような動物なのか、生態や特徴など、詳しくご紹介します。

特徴

ハクビシンは日本に唯一生息するジャコウネコ科の動物です。ハクビシンは「白鼻芯」と表記されるように、額から鼻にかけて白い線が入っているのが特徴です。体長51〜76センチ、尾長40〜60センチ、体重3.6〜6キロ、ネコのような体つきをしており、オスの方がメスより一回りほど体が大きい傾向があります。

ハクビシンには、他のジャコウネコ科に多くみられる体の斑点ははなく、褐色、灰褐色や黒褐色の毛色をしており、背中の毛色は濃く、腹部は淡い色をしています。四肢には5本の指があり、足の裏には毛が生えていないため、木登りを得意としています。

分布地域

ハクビシンは、パキスタンからインド、ネパール、チベット、中国南部や台湾、ミャンマーやタイなどインドシナ半島に幅広く分布しています。昭和20年代には福島や静岡、山梨、四国などの一部の地域に生息していましたが、徐々に分布地域が拡大し、現在はほぼ全国に生息し、東京などの都市近郊でも生息が確認されています。

ハクビシンは主に低山や森林地帯に生息していますが、雑食で環境適応能力が高いため、東南アジアのハクビシンは標高2500メートルの高山地でも生息することができます。

生態

ハクビシンは基本的に夜行性で、夕暮れとともに行動をし始めます。昼間は巣穴で眠っていることが多いですが、近年昼間に活動しているところを目撃された例も少なくなりません。普段は単独行動ですが、メスと子供が小さな群れを作って行動することもあります。

ハクビシンはイチジクやマンゴー、バナナ、ミカン、カキなどの果実類のほか、鳥や鳥の卵、昆虫、カエルなどの小動物も食べます。

繁殖期は春と晩秋で、地域によっては2度繁殖することもあります。妊娠期間は約2ヶ月で、一度に2〜3匹ほど出産します。

ハクビシンの寿命は、平均10年程度と言われていますが、飼育環境下で25年ほど生きたという記録も残されています。

ハクビシンは外来動物なのか?

日本に生息するハクビシンは、日本在来種なのか、毛皮の採取目的で持ち込まれたものが野生化した外来種なのかいまだにはっきりとわかっていません。日本に生息するハクビシンは、顔面の斑点が他の地域で生息するハクビシンと異なっていることから、日本独自の亜種であると考えられています。

しかし、ジャコウネコ科の化石が見つかっておらず、江戸時代や明治時代にハクビシンの明確な生息記録が残っていないことから、他の地域から持ち込まれた外来動物であるという見解が強くなっています。近年行われたDNA解析の結果、台湾に分布するハクビシンと同列のものということが判明しました。

ハクビシンは害獣?

近年、森林開発や環境の変化により、住処を追われたハクビシンが都市近郊や住宅街などにも行動範囲を広げ、生息しているというケースが多く聞かれます。そのため、農作物を荒らしたり、ゴミを荒らしたり、住居に侵入し住処にしたり、民家の庭に糞尿をするという被害が出ています。そのため、近年ハクビシンは害獣としての認識が強くなっています。

しかし、ハクビシンは「鳥獣保護法」によって保護された野生動物なので、個人が許可なく捕獲することはできません。そのため、ハクビシンの駆除するには、県や市から許可をもらった業者に依頼する方法が一般的となっています。

ハクビシンはペットとして販売されているのか

ペットのハクビシンの値段・価格

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初回公開日:2017年11月22日

記載されている内容は2017年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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