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ハクビシンはペットとして販売されているのか・値段・被害

更新日:2024年11月06日

ハクビシンは、アライグマやタヌキに似た外見の動物で、近年森林開発や環境の変化により、都市近郊や住宅街でも目撃されるようになりました。可愛い外見なので、ペットとして飼いたいという話もよく聞かれますが、ハクビシンはペットとして販売されているのでしょうか。

ハクビシンはペットとして販売されているのか・値段・被害
ハクビシンは現状、ペット用として販売することはほぼ不可能な状態です。そのため、ペット用にハクビシンを購入するとなった場合の販売価格ははっきりとしていません。似たような動物で、アライグマがブームとなっていた時の販売価格は15〜20万円、キツネは輸入のものが50万円〜ほどの値段で販売されているということを踏まえると、ハクビシンがペット用として販売される場合、相応の価格がつくことが予想されます。

どうしてもハクビシンをペットにしたい場合

どうしてもハクビシンをペットとして飼いたい場合は、自分で捕獲するという方法もあります。ハクビシンは、鳥獣保護法によって「狩猟鳥獣」に指定されているため、狩猟免許があれば猟期期間内に捕獲することが許可されています。狩猟というと猟銃を使用するイメージがありますが、ハクビシンは「箱罠」という檻を設置する方法で殺傷することなく捕獲することができます。

ハクビシンのペットとしての飼い方

ハクビシンをペットとして飼う場合、基本的にケージ飼いとなります。寝床となるベッドや動き回れるくらいの大きさのケージ、首輪を用意しましょう。

雑食性なので、食べられるものはなんでも食べてしまいますが、主食はキャットフードを主食に、バナナ、ミカン、リンゴ、カキなどの果実類に加え、卵や鳥肉などのタンパク質をバランスよく与えるようにすると良いでしょう。

ハクビシンをペットにする際に注意すること

夜行性

ハクビシンは昼間は巣穴で眠り、夕方ごろから活動を始める夜行性の動物です。そのため、夜中に動き回って大きな物音を立てる場合があります。本来夜行性の動物も、人間と一緒に生活するうちに人間の生活リズムに適応して昼間に活動するようになった、というケースもありますが、ペットのハクビシンが適応できるか不明です。基本的にハクビシンは、夜に行動する動物だということを覚えておきましょう。

しつけ

ハクビシンは基本的にしつけができない動物だと認識しておいた方が良いでしょう。特にトイレは、ハクビシンは高いところに登る性質があるので、タンスや棚など背の高い家具に登り、気に入った場所で排泄をしてしまうことがあります。

いたずらをしたときも、叱っても効果がなく、むしろ興奮して暴れまわるといったケースもあるので、根気よく向き合うことが必要となってきます。

病気

ペットとしてハクビシンを飼った場合、病気になったときに診察してもらえるクリニックを探しておく必要があります。一般的なクリニックはイヌやネコを対象としているので、ハクビシンの診察に対応していない可能性があります。

「エキゾチックアニマル(珍しい動物のことを指す)」の診察を行なっているクリニックか、野生動物の診察ができる獣医がいるクリニックであれば対応可能な場合があるので、ペットとして飼う前に調べておきましょう。

2003年、新型肝炎「SARS」の発生源としてハクビシンが疑われていました。その後の調査により、SARSの発生源はキクガシラコウモリであったことが判明しましたが、ハクビシンも雑菌やウイルス、ノミやダニなどを媒介する動物の一つです。

ハクビシンは免疫力が強いため、ハクビシン自身が健康そうに見えても、人間やその他の動物にとって危険な感染症の元となる菌やウイルスをばらまいている可能性もあります。野生のハクビシンをペットとして飼う場合には十分な注意が必要です。

ペットのハクビシンの被害

ハクビシンは、子供の頃から育てれば人間に懐く可能性が高いと言われていますが、野生のハクビシンを捕獲してペットにする場合、人間に懐く可能性は非常に低いです。

森林などでハクビシンに遭遇した場合、人間に対して警戒をしているため、自分から攻撃してくることはありません。しかし、野生のハクビシンを捕獲してペットにする場合は、恐怖心から攻撃してくることもあり、噛み付かれたり引っかかれて怪我をすることがあります。

また、野生のハクビシンをペットとして飼う場合は、ノミやダニ、感染症の原因となる菌やウイルスを持っている場合もあるので、ノミとり用の首輪を付けたり、薬を飲ませて周りに被害が出ないようにしましょう。
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初回公開日:2017年11月22日

記載されている内容は2017年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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