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アルパカはペットとして飼える?アルパカの特徴や飼い方解説

更新日:2024年10月18日

アルパカは良質な体毛をもつラクダの仲間ですが、南米大陸のペルー南部からアルゼンチン北部に掛けた標高5,000mほどのアンデス高原で放牧されている家畜です。欧米を始め日本などでもアルパカを展示飼育している施設がありますが、最近はペットとして飼う人も増えています。

アルパカはペットとして飼える?アルパカの特徴や飼い方解説
アルパカは、街のペットショップで気軽に手に入れることができない特殊なペットです。つまり、ペットとして改良された動物ではないため、ペット飼育するためにはかなり広い敷地や庭での放し飼いが基本となります。

元来アルパカは、海抜5,000mくらいの広大な高原で多頭飼育されてきた草食動物です。健康で快適なアルパカの一生を約15~20年過ごしてもらうためには、さまざまな注意点があります。

アルパカを飼う時の注意点1:暑さ対策ができる飼育スペース

アルパカをペット飼育するための最も大事な注意点は、周囲に日陰となる雑木林があり牧草や芝生のある広い敷地(庭)を用意することです。

アルパカをペットとする場合は多頭飼育が基本です。ペット飼育する敷地面積の目安として、かりに5頭飼育をする場合は3,000坪(1ha=100m×100m)程度といわれており、その中に休息用の厩舎や毛繕いをする砂場を併設する必要があります。

アルパカを飼う時の注意点2:餌と餌入れ

アルパカは草食動物なのでベースはもちろん干し草ですが、1日1kgくらいの干し草(ペレット)と栄養補助食として穀物やミネラル(ブロック状の鉱塩)の補給も必要です。

アルパカは犬や猫と違い、基本的に食事マナーが良くないペットです。時として、餌入れや水入れをひっくり返すことがありますので、餌入れなどの容器の重さや大きさに注意しておく必要があります。

アルパカを飼う時の注意点3:念のための無口とリード

アルパカをペット飼育する場合は、散歩する時などに無口(むくち)が必要です。無口とは、競争馬などを調教する際に用いる口から頭に掛けて被せる輪状の道具のことです。

首輪でも大きな問題ありませんが、アルパカが予想もしない変則的な動きをすると外れる可能性があったり、強く引っ張られると苦しむ場合があります。

アルパカを飼う時の注意点4:毛刈り用のバリカン

ペット飼育しているアルパカは被毛が多すぎると熱中症を起こす可能性があるため、少なくとも年1回夏を迎える前に毛刈り用のバリカンで全身の毛を刈り取ることが必要です。

ただ、アルパカは大変敏感で臆病な性格なので、ペットの飼い主が不用意に頭を抑えつけると暴れたりつばを吐きかけられることがあります。アルパカの被毛刈りに馴れないうちは、できるだけ複数人で作業することをします。

アルパカを飼う時の注意点5:蹄を削るための削蹄道具

ペット飼育しているアルパカは、馬や牛などと同じ偶蹄目(ぐうていもく)に属する動物ですから、伸びた爪を手入れするための削蹄道具を用意しておく必要があります。

アルパカの蹄(ひずめ)が伸びすぎてしまうと、身体に偏った負担が掛かり動作や歩き方が不自然になります。そのような時は散歩を嫌がり運動不足に陥るため、用意しておいた削蹄道具でしっかりと蹄の手入れをして下さい。

アルパカを飼う時の注意点6:可能であれば多頭飼い

アルパカは広大なアンデス高原でたくさんの仲間と一緒に放牧されている家畜なので、本来的にペットとして家の中で飼うことや一頭で飼育することには不向きな動物です。

牛や馬などの草食動物が大勢の仲間と一緒に暮らしてお互いの身を守るように、ペットのアルパカが安心して暮らしていけるようにするためにも、基本的に二頭以上の多頭飼育が望ましいことはいうまでもありません。

アルパカとリャマの違いと見分け方3つ

年米大陸原産のアルパカとリャマは、どちらもラクダ科リャマ族の近縁種の草食動物です。しかし、アルパカはリャマ族の「ビクーニャ属」の仲間であり、リャマは同じリャマ族でも「ラマ属」の仲間です。

全体的な印象ではラマはアルパカに似てる動物といえますが、アルパカとラマの違いの見分け方にはいくつかのポイントがあります。

アルパカとリャマの違いと見分け方1:性格

ラマの性格は温和しく人なつこいことから専ら荷役作業の家畜として飼われ、アルパカの性格は警戒心が強く神経質なので専らウールを採るための家畜として飼われています。

ラマとアルパカは同じラクダの仲間でありどちらもアンデス高原で飼われている家畜ですが、頭部や顔の被毛がもモジャモジャしてくると矢張りラクダの容貌とよく似ています。
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初回公開日:2019年08月01日

記載されている内容は2019年08月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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