たぬきはペットとして飼える？たぬきの生態や飼い方についてまとめました！

アニメやキャラクターとして登場することも多いたぬきは日本人には昔から馴染みのある動物の一種です。

化けることが上手とされ古くは食用にされていたこともあるたぬきは日本人とは切っても切れない関係にあります。

哺乳類食肉目イヌ科タヌキ属する動物で日本全土に生息していますが、実は世界的に見ると珍しい動物でもあります。

日本の他にはロシア、朝鮮半島、中国、モンゴル、ベトナムやヨーロッパ各地の山野に生息していますが近年日本では都市部にも出没しています。

たぬきの体長は50～80cmで体重は2～10kgです。足も尾も長く、体色は灰褐色で目の周りや足が黒っぽくなっているのが特徴です。

タヌキのイメージというとポッコリお腹が出ていて丸く太っている姿を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし実はタヌキがそのような風貌になるのは11月～5月にかけての冬毛の生えている一時期です。

たぬきの主な種類は3種類で、そのうちの2種が日本にも生息しています。

日本に生息しているたぬきは本州、四国、九州に生息しているホンドタヌキと北海道に主に生息しているエゾタヌキです。

他には中国東部やベトナム南部に生息しているビンエツタヌキと挑戦半島に分布しているコライタヌキ、中国東部やベトナム北部に分布しているタイリクタヌキ、ロシアウスリー地方などに分布しているウスリータヌキがいます。

動物園で見ることが多くなっているたぬきの生態は檻の中だけでは図り知ることはできません。

アニメや物語ではひょうきんな存在として描かれたり、化けて人を騙すキャラクターとして描かれるたぬきですが、実際の野生のたぬきは実は臆病で警戒心が強いのも意外なところです。

普段は知ることができない野生のたぬきの生態と性格について詳しく紹介していきましょう。たぬきの食性や寿命などを知ることによってよりたぬきの存在を身近に感じることができます。

野生のたぬきは基本的には夜行性ですが、人間の影響のない環境では昼間でも活動しています。

森林でペアで生活していて、ペアの絆はとても強いもので死ぬまで同じ相手とペアを組むのが一般的です。

夜に活動している時に、まだまだたぬきにとっては馴染みのない車のライトにすくんでしまう習性もあり、交通事故にある例がとても多いのもたぬきの特徴です。

片方が交通事故にあった後、もう片方がその周りをウロウロと歩き続けたりと、ペアの絆の強さを感じることもあります。

野生のたぬきは雑食性です。。齧歯類をはじめ、鳥類やその卵、両生類、魚類、昆虫、多足類、甲殻類、軟体動物、動物の市街、植物の葉、芽、果実、堅果、種子などあらゆるものを食べます。

木に登って果実を食べたり、地域によっては民家の残飯をあさることもあり、里山などではまだまだたぬきは身近な存在です。

農村地帯ではかぼちゃやとうもろこしなどの農作物を食い散らすこともあり、たぬきの被害が重要な問題になることもあります。

野生のたぬきの寿命は10年余りと言われています。

成熟するまでには2～3年ほどかかるので大人になってから7年ほど生きる計算になり、野生動物としては平均的な寿命です。

ペットとして飼われていたたぬきでは16年生きたという記録も残っていて、エサの十分にある環境では長生きすることがわかります。

アニメや民話の世界では人を騙したり、ひょうきんな性格として描かれることも多いたぬきですが、野生のたぬきは実はとても臆病な性格をしています。

死んだふりや寝たふりをする「たぬき寝入り」という言葉は漁師が猟銃を撃った時、銃声に驚いたたぬきが気絶して倒れてしまう様を表していて、大きな音が苦手なたぬきの臆病さが良くわかる言葉です。

野生のたぬきは臆病なだけでなく、とても警戒心が強い動物です。

のある場所では昼間に見かけることはほとんどありませんし、人の気配を感じるとすぐに逃げていきます。

民家に近づく前には近くの茂みに身を隠して様子をうかがってから行動を起こしたり、たとえペットとして飼っても、犬のようにじゃれあったりすることはほとんどありません。

臆病で警戒心が強い野生のたぬきは、物語の中でのイメージとはかけ離れたものです。