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ナマケモノとはどんな性格の動物なの?特徴や生態・生活をご紹介

更新日:2024年06月10日

ナマケモノはいったいどんな生き物なのでしょうか。ナマケモノの体の大きさや睡眠時間、排泄物などと言った基本的な特性、さらに実は哺乳類では珍しい「変温動物」であるという話や、穏やかだと言われている性格、さらにどんな所で暮らしているのか?などをまとめました。

ナマケモノとはどんな性格の動物なの?特徴や生態・生活をご紹介
ナマケモノは、一日15~20時間眠っています。しかしこれは実は、怠けている性格、というわけではありません。

ナマケモノは非常に「省エネ」な生き物です。取り入れるエネルギーと、消費するエネルギーがほぼ同じで、いつも余裕がありません。それゆえ、エネルギーを無駄にしないために睡眠時間を長くとっています。

ナマケモノの生活2:食事

ナマケモノは一日に8グラムほどの葉っぱ、新芽しか食べません。それにプラスして、自らの体毛に生えた苔(藻)を食べています。

さらに、この食べたものを消化するのに、なんと最大30日もかかります。

しかも、消化は体内の微生物に助けてもらうのですが、ナマケモノは変温動物です。体温が下がると、自らの力では体温を上げることはできません。

そうなると、体内の微生物は活動できず、結果的にナマケモノは「お仲いっぱいなのに餓死」などという事態になってしまうこともあるそうです。

ナマケモノは自然界でも特殊な性格の生き物

今まで見てきたように、ナマケモノは自然界において特殊な性格の生き物です。

「こんな性格の生き物なのに、なんで絶滅していないんだろう」そう思われる方もいるでしょう。しかし、それは奇跡でもなんでもありません。これは、ナマケモノが世界に適応した結果そのものです。

「適者生存」という説があります。「最も環境に適応した生き物が生き残る」という考え方です。ナマケモノは「強くなる」生き方ではなく「徹底的に省エネに徹する」ことで生き残ってきました。

ナマケモノたちが生活する熱帯林では、少しの動きも見逃さない猛禽類たちが空を飛んでいます。彼らの狙いから逃れるためには、逆に「ゆっくり」動いた方が、生存率が上がります。

ナマケモノは特殊です。けれど、ナマケモノは怠けているわけではありません。彼らなりに一生懸命自然に適応してきた結果、「のんびり」「ゆったり」した性格の生き物となりました。

初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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