カピバラを飼うことはできる？その生態から購入ルートまで徹底解説！

水辺に生息するカピバラは水浴びが好きなので、カピバラが余裕を持って入れる水浴び場が必要になります。

一頭で飼うなら最低でも衣装ケースほどの大きさが必要です。

また、深さは1m程度のもので水の入れ替えが可能なものを準備すると、暑い日の体温調整や、カピバラの習性に合わせた清潔な生活環境を与えられるので、ストレス無く過ごしてもらうのに最適と言えます。

狭いところではストレスが溜まるので、水浴び場やトイレの他に、カピバラが不自由なく動き回れるスペースが必要になります。

また、水場で生活をする動物のため通気性が悪い場所で飼うことは適しません。

カピバラの毛は硬いため、ブラッシングの際には硬めのブラシが適しています。

大人のカピバラはタワシのように硬い毛が地肌が見える程度にまばらに生えています。これは水から上がったときに早く水を切れるようになっています。子どもは柔らかい毛がびっしりと生えています。

ブラッシングの際にお尻や首筋の辺りを撫でると、気持ちよさに横になってしまうこともあります。

中南米出身のカピバラは寒さにとても弱いため、暖房器具は必須です。室内外どちらで飼う場合にも、暖房器具を用意してあげましょう。

寒さ対策といえばカピバラ温泉が有名ですが、寒さに弱く、水辺で生息するカピバラにとっては理に適った防寒方法と言えます。

自宅でカピバラ温泉を再現するには、お湯の温度を保ことなどにかなりの費用がかかることを覚悟する必要があります。

カピバラの顔は大きいため、顔が入る大きさの餌入れを用意する必要があります。

動物園などでは飼育小屋の片隅に鉱塩のかたまりが置かれています。カピバラ以外の動物もミネラル補給のためにこれを舐めます。自宅で飼う際にも用意することが望ましいです。

また、一生涯歯が伸びつづけるげっ歯目にとって、歯の長さを調節するためにかじる石の用意も必要です。

やっぱり飼うのは難しいという方に、カピバラに会える動物園をします。

2009年4月には33ヶ所でしか飼育されていませんでしたが、2019年8月には115ヶ所で見ることができるようになりました。

カピバラにさわれる動物園もありますので、飼うことはできないけど一緒に遊んでみたい方はチェックしてみてはいかがでしょう。

北海道旭川市の旭山動物園は動物たち本来の行動や生活を見せる「行動展示」で一躍有名になりました。

現在は動物たち同士のストレス軽減などを目的として、ほかの動物を同じ場所で飼う「混合展示」にも取り組んでいます。

カピバラは同じ中南米に生息するクモザルと飼育されています。空中を移動するクモザルと、地上を移動するカピバラで棲み分けています。どちらも寒さには弱いので冬場は室内展示されています。

栃木県那須郡那須町の「那須どうぶつ王国」は、東京ドーム約10個分の敷地で500頭を超える動物を飼育しています。

カピバラの森では同じげっ歯目のマーラが一緒に展示されています。カピバラの生態や体の特徴を解説する「カピバラトーク」が開催されています。足湯に浸かりながらの観察、餌やり・触れ合いもできます。

カピバラが展示されている王国タウンは屋内施設メインのため、雨の日でも快適に見て回ることができます。