たぬきの性格と習性とは?行動特性から分かる被害対策と予防策も紹介
更新日:2024年07月14日
「狸寝入り」の意味は都合の悪い時に寝たフリをして誤魔化すことをいいます。例えば学校に行きたくない子供が寝たフリをして抵抗するのがそうです。
言い逃れしたりごまかしたりする行動を表したり、そういう行為をした人に対して呆れたりする時などあまり良い意味で使われることはほとんどありません。
他にも「狸の空死」や「狸の空寝入り」などがあり、狸寝入りと同じ意味で使われます。国外だと同じような習性を持つ別の動物に例えるようで、fox sleep(キツネ寝入り)やplaying possum(ポッサムのまねをする)と表現するようです。
言い逃れしたりごまかしたりする行動を表したり、そういう行為をした人に対して呆れたりする時などあまり良い意味で使われることはほとんどありません。
他にも「狸の空死」や「狸の空寝入り」などがあり、狸寝入りと同じ意味で使われます。国外だと同じような習性を持つ別の動物に例えるようで、fox sleep(キツネ寝入り)やplaying possum(ポッサムのまねをする)と表現するようです。
たぬきの性格
元々たぬきはとても臆病な生き物で、その臆病さゆえ警戒心が強く、自己防衛本能から攻撃的な態度に出ることもあるため、凶暴だと言われることもあります。しかし実際の彼らは体型的にも攻撃力や逃走能力が低いので、生き残るために威嚇以外の一種の警戒行動として仮死状態に入って難を逃れる習性があるのです。
それこそが「狸寝入り」の由来となっていますが、たぬき自身は騙そうと意図的にやっているわけではなく臆病な性格ゆえの反応でしかありません。私たちが使う「狸寝入り」の言葉の持つ意味とたぬき達の現状は実は違っているのです。
それこそが「狸寝入り」の由来となっていますが、たぬき自身は騙そうと意図的にやっているわけではなく臆病な性格ゆえの反応でしかありません。私たちが使う「狸寝入り」の言葉の持つ意味とたぬき達の現状は実は違っているのです。
たぬきの種類
元々は極東アジアにのみ生息していた珍しい動物であるたぬきですが、おおよそ6つに分けることができます。日本生息の固有種であるホンドタヌキとエゾタヌキの2種と、中国生息のウスリータヌキとビンエツタヌキなどの3種に加え、朝鮮半島に生息していた亜種であるコウライタヌキを入れた6種類です。
ここでは日本固有のホンドタヌキとエゾタヌキの2種と、毛皮目的の移入から野生化しヨーロッパに生息域を拡大させたビンエツタヌキの3種類を取り上げてそれぞれの違いなどを紹介していきます。
ここでは日本固有のホンドタヌキとエゾタヌキの2種と、毛皮目的の移入から野生化しヨーロッパに生息域を拡大させたビンエツタヌキの3種類を取り上げてそれぞれの違いなどを紹介していきます。
ホンドタヌキ
本州や四国または九州に生息しているたぬきで、エゾタヌキと比べると一回りほど小さく柴犬より小柄です。体毛の模様は個体差があるが目の周りから頬にかけてある黒い毛の模様から「八文字」と呼ばれたり、ところによってはアナグマと混同され「むじな」と呼ばれたりと様々な名前を持っています。
エゾタヌキとのもう1つの違いは冬籠りをしない点で、ホンドタヌキは真冬でも穴に籠ることなく活動します。
エゾタヌキとのもう1つの違いは冬籠りをしない点で、ホンドタヌキは真冬でも穴に籠ることなく活動します。
ビンエツタヌキ
中国に生息していたたぬきはビンエツタヌキのほかに雲南地域に生息していたウンナンタヌキなどもいますが、現在ヨーロッパにまで生息域をひろげるきっかけとなったのは、ビンエツタヌキの方です。
元は中国に生息していたたぬきですが、毛皮を利用する目的でロシアに移入し、そこから野生化したものがポーランドやドイツを経て今では北ヨーロッパや西ヨーロッパにまで生息域を広げています。
別名をタイリクタヌキともいい、日本固有のたぬきと比べると大陸種の方が頭の大きさがわずかに大きいようです。
元は中国に生息していたたぬきですが、毛皮を利用する目的でロシアに移入し、そこから野生化したものがポーランドやドイツを経て今では北ヨーロッパや西ヨーロッパにまで生息域を広げています。
別名をタイリクタヌキともいい、日本固有のたぬきと比べると大陸種の方が頭の大きさがわずかに大きいようです。
エゾタヌキ
名の通り北海道の一部地域に生息するたぬきでホンドタヌキより一回りほど大きく目の周りの黒い大きな斑が左右繋がっていないのが特徴です。厳しい冬を乗り切るため秋口から脂肪を溜め込み冬籠りの頃には冬毛も相まってまんまるの体になります。
なおクマはなぜかエゾタヌキを食べようとしないため熊の巣の近くにエゾタヌキが巣を作ることは多いようです。アイヌ民族もクマがエゾタヌキを襲わない事実に気づいていたようで、アイヌ民族に口承される叙事詩のなかでエゾタヌキはクマの世話役として描かれています。
なおクマはなぜかエゾタヌキを食べようとしないため熊の巣の近くにエゾタヌキが巣を作ることは多いようです。アイヌ民族もクマがエゾタヌキを襲わない事実に気づいていたようで、アイヌ民族に口承される叙事詩のなかでエゾタヌキはクマの世話役として描かれています。
たぬきが引き起こす問題
国外にはたぬきが生息していない地域も多く珍獣と呼ばれもてはやされることも多いのですが、日本だとたぬきは時に私たちの生活を脅かす害獣として駆除の対象となります。
たぬきが起こすトラブルには餌不足からくる農作物の被害や、鳴き声などによる騒音トラブルだけではなく、たぬきの特性である溜糞によるニオイの被害や野生の彼らが思わぬ病原菌を運んでくることにより思わぬ被害に見舞われる危険もあるのです。
たぬきが起こすトラブルには餌不足からくる農作物の被害や、鳴き声などによる騒音トラブルだけではなく、たぬきの特性である溜糞によるニオイの被害や野生の彼らが思わぬ病原菌を運んでくることにより思わぬ被害に見舞われる危険もあるのです。
ゴミや畑の野菜を漁る
たぬき達も自然下で何事もなく餌も十分得られていたなら問題は無いのですが、食べるものに困ると餌を求めて人里に下りてきます。
都心部まで降りてきてカラスなどと同じようにゴミ置場を漁ったりして周囲を汚したり、農家の作物を食べてしまったりひどい時は小型の鶏などの家畜を獲ったりしてしまうようです。
都心部まで降りてきてカラスなどと同じようにゴミ置場を漁ったりして周囲を汚したり、農家の作物を食べてしまったりひどい時は小型の鶏などの家畜を獲ったりしてしまうようです。
騒音被害
イヌ科に珍しく木登りができるたぬきは屋根から家屋に侵入し屋根裏で子を産んでしまうことも考えられ、そうなると天井から鳴き声や移動の音が響いてきて大変迷惑です。
また屋根裏で生活することで、屋根裏に糞場を作る可能性も高く、糞を溜め同じ場所に積み重ねていき同時にニオイによる被害にも見舞われることになるかもしれません。
また屋根裏で生活することで、屋根裏に糞場を作る可能性も高く、糞を溜め同じ場所に積み重ねていき同時にニオイによる被害にも見舞われることになるかもしれません。
健康被害
初回公開日:2022年08月03日
記載されている内容は2022年08月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。