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コディアックヒグマの生態とは?グリズリーやホッキョクグマとも比較

更新日:2024年02月02日

「クマの中でも最大級のクマって何?」そんな疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。その答えはコディアックヒグマです。本記事では、コディアックヒグマの生態やその大きさの秘密をご紹介しています。クマだけでなく動物が好きな方は、チェックしてみてください。

コディアックヒグマの生態とは?グリズリーやホッキョクグマとも比較
「クマの中で最大級のクマは何?」
「コディアックヒグマって?」
皆さんはコディアックヒグマをご存じですか?日本人にはなかなか馴染みがないですが、実はクマの中でも最強とも言われているクマなんです。

クマといえばキャラクターになると可愛らしいですが、実物のクマは人間を襲うこともあり、恐ろしい印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、コディアックヒグマに注目し、大きさ、生息地、食生活から、他のクマと比較して、コディアックヒグマの生態を紹介しています。

さらには、巨大なクマと遭遇してしまった際の対処法やペットとして飼えるかどうかなどもお伝えします。

この記事を読むことで、コディアックヒグマをはじめとするクマの恐ろしい一面だけではなく、動物としての面白い一面を発見することができるでしょう。

動物が好きな方、クマの生態を知りたい方はぜひチェックしてみてください。

コディアックヒグマの生態とは?

クマ科の中でヒグマは最大級の大きさを誇ると言われていますが、コディアックヒグマは、その中でも最大サイズのヒグマの亜種です。日本には生息していないため見た事がない方も多いと思いますが、そのサイズはクマの中でも圧倒的で、世界一や最強とも言われているクマです。

コディアックヒグマの最大級と言われるサイズは一体どのくらいか、一体何を食べているのか、まずはコディアックヒグマの生態についてご紹介します。

生息地

コディアックヒグマは、その名のとおり、アラスカ半島の沿岸部やコディアック諸島に生息しています。

日本で主に見かけるエゾヒグマやツキノワグマは森林に生息していることから、クマの生息地といえば森をはじめとする内陸部のイメージが強いのではないでしょうか。しかし、コディアックヒグマは内陸部ではなく沿岸部に生息しているのが特徴です。

コディアック諸島は、暖流と黒潮の影響で、年間を通しても穏やかな気候で過ごしやすいと言われています。

また、漁業としての環境にも恵まれており、アラスカ最大と言われる漁港もあります。ここではキングサーモンやタラバガニ、エビなどを獲ることができ、さらには島の約3分の2が野生生物保護区になっているなど、非常に自然豊かな島です。

コディアックヒグマは、このような環境の中で悠然と過ごしているのです。

体のサイズ

ヒグマは、クマ科の中でもホッキョクグマと並んで最大級の大きさを誇ると言われており、日本国内で生息する陸棲哺乳類の中でも最大種です。そんなヒグマの中でも最大級と言われているのが、このコディアックヒグマなのです。

コディアックヒグマのオスの平均体長は約2.4メートル、体重は約400~500キログラム。大きいものでは体長約3メートル、体重約700キログラムにまで成長します。なお、クマは全般的に、メスよりもオスのほうが大きくなります。

コディアックヒグマの中で記録されている最大級サイズの1つは、アメリカのノースダコタにある動物園で飼育されていた「クライド」というオスです。クライドの体重は、なんとピーク時で1090キログラムでした。

さらに、このクライドを超えるサイズのコディアックヒグマも確認されています。野生のオスで、体重なんと1134キログラム。クライドと共に1トンを超える巨大サイズも記録されているコディアックヒグマは、まさに最大級のクマであると言えます。

性格

先述のとおり、ヒグマの中でも最大級のサイズを誇るコディアックヒグマですが、性格は意外にも温厚だと言われています。さらには人間に対して臆病な一面もあるため、人間に懐いているコディアックヒグマも存在するのです。

アメリカのニューヨーク州にある野生動物保護センターにいるオスのコディアックヒグマ「ジンボ」が、所長のジム・コワルジクさんに懐いている映像が動画配信サイトなどで公開されています。

ジンボは体重約635キログラムと、コディアックヒグマの中でも大型ですが、動画ではジムさんがジンボに抱きついたり、素手を舐めさせたりと、にわかには信じがたい行動を繰り返しています。ジンボのほうも非常に穏やかな表情をしています。

このように、ジンボに限らず、一般的なコディアックヒグマは、人間を襲うことはほとんどありません。

コディアックヒグマが巨大な理由

ヒグマの中でも最大級のサイズを誇るコディアックヒグマですが、なぜこれほどまでに巨大になったのでしょうか。それは、コディアックヒグマの食べ物が大きく影響しています。

コディアックヒグマの主食はサケですが、コディアック諸島には5種類ものサケが産卵のためにやって来ます。特に、サケの中でも脂肪が豊富なキングサーモンも食べることができるのです。

さらに、コディアックヒグマにとって好都合なことがあります。それは、コディアック諸島は海に近いため、サケが産卵のために川へ戻っていく初期の段階で捕食することができるということです。

サケは川へ戻って行く際に長距離を泳ぐため、多くのエネルギーを消費します。そのため、内陸部に生息するクマが捕まえるサケは、その分栄養素が少なくなってしまっている状態です。一方で、コディアックヒグマは、栄養豊富な状態のサケを食べることができます。

こうして、コディアックヒグマは栄養をたっぷりと摂取して冬眠に入るため、これほどまでに大きくなっていったのです。

コディアックヒグマと他のクマとの比較

先述のとおり、コディアックヒグマはヒグマの中でも最大級サイズのため、「最強」と言われることもあります。しかし、同じクマ科の中には、他にも最強クラスのクマが多く存在しているのです。

ここでは、他のクマと比べて、コディアックヒグマはどれほどの大きさと強さを持っているのかをご紹介していきます。

ホッキョクグマ

ホッキョクグマは、白くてもふもふとした愛らしい見た目から人気も高いですが、実はクマ科で最大級、地上最大の肉食獣とまで言われる動物です。

そんなホッキョクグマは、オスで体重約800キログラム、体長は約2.5メートルに達することもあります。

コディアックヒグマと比べると、体重は数百キログラムの差があるものの、体長はそこまで差がありません。さらには、1トンを超えるコディアックヒグマの例から考えると、サイズに関しては、コディアックヒグマがホッキョクグマを上回ることもあるのです。

次にパワー面を比較してみましょう。ホッキョクグマとコディアックヒグマが対峙した例はないため、それぞれのデータから考えていきます。

ホッキョクグマは海氷上で生活しているため、泳ぐことに特化した体つきをしています。一方コディアックヒグマは、狩りをして生活しているため、肩の筋肉や爪の威力に関してはコディアックヒグマのほうが強いとされており、パワーに関しては、コディアックヒグマのほうが勝つのではないかとも言われているのです。

このように、地上最大の肉食獣との呼び声が高いホッキョクグマと比較しても、サイズ、パワーともにコディアックヒグマは引けを取らないと言うことができるでしょう。

グリズリー

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初回公開日:2022年09月22日

記載されている内容は2022年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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