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マリモは飼える?飼えない?地球の北半球にしかいないマリモの正体!

更新日:2023年12月27日

漢字は毬藻、動かないし生きてるか分からないと思われがちなマリモという生き物の生態について。マリモの中身はどうなっているのか、なぜ球状になっているのか、阿寒湖や琵琶湖に生息する天然のものから人工のものまでさまざま。そんなマリモの飼育方法についても紹介しています。

マリモは飼える?飼えない?地球の北半球にしかいないマリモの正体!

マリモとはどんな生き物なのか?

北海道のゆるキャラ、まりもっこりで一気に有名・ブームになったマリモ。北海道のお土産として定番化し、日本の天然記念物にも指定されています。見た目も丸くて可愛らしいのでマリモを家で育てる人も少なくありません。

ですが、マリモっていったい何なのかご存じですか?この記事ではマリモとはいったい何なのか、家で飼育するにはどうしたらいいのかなどを紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。

マリモの分類

マリモはそのままマリモ属として扱われていましたが、その後シオグサ属に分類されていました。

1990年代以降になると、分子生物学的なアプローチによってシオグサ属とは異なることが発覚し、再びマリモ属として分類されています。

マリモの分類

  • 目:シオグサ目(またはミドリゲ目)
  • 科:アオミソウ科
  • 属:マリモ属
  • 種:マリモ

マリモの形態

丸くて可愛いマリモですが、実はあの丸い球体で一つのものではありません。球体を作っている細かくて細い繊維がたくさん集まった結果、一つの球体になっています。

細かくて細い繊維のことを糸状体(しじょうたい)といいます。元々はマリモは球状に集まって暮らしているものではなく、糸状体のままで暮らしています。

マリモが丸くなる理由として、北海道にある阿寒湖(あかんこ)という湖に生息するマリモは、阿寒湖の独特な水の流れや動きによって丸い球状になっていきます。

販売されていたりよく見かける球状のマリモは水の流れなどによって丸く集まった藻の集合体です。

マリモの中身はどうなっているか

マリモの中身ってどうなっているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。マリモは細かい繊維の集まりなので基本的には中心まで繊維が詰まっています。

マリモは植物なので光合成をしますが、大きくなりすぎたりして光が中まで届かないと枯れてしまい、中が空洞になることがあります。

マリモの生息地

先ほどマリモの生息地として北海道の阿寒湖を紹介しましたが、どこに生息しているのでしょう。マリモは湖や沼に生息しています。

マリモは漢字で「毬藻」と書き、日本が原産国だとされていますが、国外でも球状のマリモが発見されています。渡り鳥が食べて他の国へ運んで行ったのではないかといわれています。

国内、国外の生息地のついて詳しく紹介していきます。

1マリモの生息地:国内

北海道の阿寒湖以外にも、青森県の小川原湖(おがわらこ)でも球状のマリモの生息が確認されています。

他にも秋田県、山梨県、滋賀県の琵琶湖などでも生息していますが、マリモが球状になっているのは阿寒湖と小川原湖の2か所だけです。

2マリモの生息地:世界

日本国外でも、アイスランド、ロシア、アメリカでも生息していることが分かっています。これら北半球の国々に日本から渡り鳥が運んでいったと推測されています。

北海道のお土産や飼育用として販売されているマリモですが、国の天然記念物に指定され、さらに数の減少により絶滅危惧種としても登録されています。

なので現在販売されているマリモの中にはロシアなどの国外で育ったものを輸入し販売されているものもあります。元々観賞用にと人工の(偽物の)マリモも販売されています。

マリモはペットとして育てられるのか?

マリモを家でペットとして育てることはできます。一人暮らしをしている人や仕事が忙しい方でも飼育しやすい生き物です。

ですがマリモの成長はとてもゆっくりなので、目に見えてグングン育つわけではありません。そして綺麗な水や水温を保って飼わないとすぐに弱ったり枯れてしまうので気を付けなければいけません。

マリモを水槽で育てる飼育方法

次のページ:マリモを手入れするときの注意点

初回公開日:2019年08月15日

記載されている内容は2019年08月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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