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ヒナタヨロイトカゲってどんなトカゲ?その特徴や飼育方法などを紹介

更新日:2024年01月24日

ヨロイトカゲを飼ってみたいと思う方はたくさんいらっしゃるでしょう。この記事では、ヨロイトカゲのうち比較的安価で、流通も多いヒナタヨロイトカゲについて詳しく解説しています。棘がかっこよくて、かわいいヒナタヨロイトカゲをあなたも是非飼ってみてください。

ヒナタヨロイトカゲってどんなトカゲ?その特徴や飼育方法などを紹介
「ヨロイトカゲってかっこいいし、飼ってみたいな」
「ヒナタヨロイトカゲって飼うの難しいのかな?」
かっこいいヨロイトカゲ、中でも小さくてかわいらしさもあるヒナタヨロイトカゲを飼ってみたいと思われる方は多いでしょう。

この記事では、ヒナタヨロイトカゲの生態や、入手方法、飼育方法について詳しく解説していきます。乾燥地帯に棲む爬虫類の基本的な飼育方法が理解できるでしょう。他にもメジャーなヨロイトカゲ類についても解説します。

記事を読んでいただければ、爬虫類飼育初心者でもヒナタヨロイトカゲを飼うことができるようになります。器具の必要性も理解できるになるでしょう。

かっこよくて、しかもかわいいヒナタヨロイトカゲ、あなたも是非飼ってみてください。

ヒナタヨロイトカゲとは?

ヒナタヨロイトカゲは有鱗目ヨロイトカゲ科ヨロイトカゲ属に属するトカゲです。学名をCordylus tropidosternum tropidosternumといいます。ヨロイトカゲの中では小さいトカゲで、ネッタイヨロイトカゲ、トロピカルヨロイトカゲなどとも呼ばれます。

体色は黄褐色から灰褐色で、腹側は淡褐色から白です。体には帯状の模様が入る場合もあります。ヨロイトカゲの仲間は体が大きい種が多いのですが、ヒナタヨロイトカゲは6~9cm程度です。

全体がウロコに覆われていて、尾はそのウロコが棘状になっており、小型ながらなかなか精悍な見た目です。大きなヨロイトカゲは首にも棘状のウロコがあり、それが目立たないことがヒナタヨロイトカゲの特徴でもあります。

生息地

ヒナタヨロイトカゲは、ケニア、コンゴ民主共和国、モザンビーク、ザンビア、ジンバブエ、タンザニア、マラウィの乾燥草原地帯に生息しています。アフリカ南部のサバンナ地帯と考えてください。

亜種のジョーンズヨロイトカゲは、ジンバブエ、ボツワナ東部、南アフリカ共和国、モザンビークに分布しています。

いずれの種も草原や低木林などに生息していて、岩石の隙間や木の根元、倒木などに巣穴を作ります。巣穴には数頭のヒナタヨロイトカゲがいる場合もありますので、攻撃的な種ではないと言えるでしょう。

生態

ヨロイトカゲの他の種は、砂漠地帯に生息することが多いのですが、ヒナタヨロイトカゲは乾燥した草原や森の中で生活しています。昼と夜の寒暖の差が激しい乾燥した地帯に棲み、じめじめした環境は好みません。飼育する際には注意が必要です。

ヒナタヨロイトカゲの食性は完全な肉食で、昆虫をメインに節足動物が主食です。好物はシロアリだと言われています。シロアリは栄養価も高くアフリカに広く分布しているので、ヒナタヨロイトカゲの主食になるのでしょう。

また、繁殖は卵胎生で、夏に2~4匹ほどの幼体を産みます。飼育下で繁殖の報告はありますが、雌雄が判別しにくいことや、生息地の環境を再現することが難しく、簡単ではありません。

寿命は約10年ですが、飼育下では15年ほど生きることもあります。

販売価格

ヒナタヨロイトカゲはかつては生息地で捕獲された個体が、8000円ほどで大量に販売されていました。ですから、安価で飼いやすいヨロイトカゲというイメージがあったわけです。

しかし、ワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)で国際取引が規制されるようになりました。現在では、輸入が制限されるようになっています。

そのため、入荷状況によって値段にはかなりの変動がありますが、1頭数万円程度で販売されています。

出典:ワシントン条約について(条約全文、附属書、締約国など)|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/02_exandim/06_washington/cites_about.html

購入方法

爬虫類を含む動物(ほかに哺乳類、鳥類)は、対面販売が法律で義務付けられています。事業者からの現物確認と、飼育方法の説明がなければ購入することはできません。インターネット上だけで購入を行うことはできないので注意が必要です。

ヒナタヨロイトカゲを購入するには、爬虫類を扱っているペットショップや爬虫類専門のペットショップで探しましょう。探す際にインターネットを使うのは違法でもなんでもないので、売っているショップはインターネットで探すのが簡単です。

かつては捕獲された野生個体が安い値段で大量に販売されていましたが、昨今はそうではありません。飼いたい方は根気よく探してみてください。

出典:動物愛護管理法|環境省自然環境局
参照:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/animal.html

WCとCB

販売されている爬虫類にはWCとCBがいます。爬虫類飼育初心者には聞きなれない言葉でしょう。

WCは捕獲された野生個体のことで、Wild Caughtの略です。WC個体は一般に値段が安く、取引されることが多い傾向にあります。該当する動物についてよく知る現地の人々が大量に捕獲することが可能だからです。

近年、多くの種は絶滅が危惧されるようになり、ワシントン条約で国際取引が規制されるようになりました。その結果WC個体はショップに出回ることが少なくなってきています。

またWC個体はもともと野生です。そのため、餌付けやハンドリングが難しいという難点があります。さらに、寄生虫や病気を持っている個体が多いことも問題でしょう。

CBは飼育下で繁殖された個体です。Captive Bredの略になります。近年、爬虫類の多くが人工繁殖され、ショップで販売されるようになりました。CB個体は既に人なれしていて、病気を持っている確率が低いのですが、値段が高い点が難点です。

ヒナタヨロイトカゲに関しては、かつてはWB個体 が多く販売されていましたが、現在では海外で繁殖されたCB個体がメインで販売されています。

出典:ワシントン条約について(条約全文、附属書、締約国など)|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/02_exandim/06_washington/cites_about.html

ヒナタヨロイトカゲの飼育方法


さて、ヒナタヨロイトカゲを入手できたなら、正しい飼育方法で長く家族として飼育しましょう。

ヒナタヨロイトカゲは乾燥した草原や林に棲むトカゲです。日本産の爬虫類とは違う飼い方をしなければなりません。とはいえ、砂漠の生物ではないので飼育の難易度はそれほど高くないと言えます。むしろ爬虫類飼育の初心者向けとも言えるトカゲです。

ここからは、ヒナタヨロイトカゲの飼育方法について詳しく解説していきましょう。

飼育ケージ

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初回公開日:2022年07月20日

記載されている内容は2022年07月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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