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ヒナタヨロイトカゲってどんなトカゲ?その特徴や飼育方法などを紹介

更新日:2024年01月24日

ヨロイトカゲを飼ってみたいと思う方はたくさんいらっしゃるでしょう。この記事では、ヨロイトカゲのうち比較的安価で、流通も多いヒナタヨロイトカゲについて詳しく解説しています。棘がかっこよくて、かわいいヒナタヨロイトカゲをあなたも是非飼ってみてください。

ヒナタヨロイトカゲってどんなトカゲ?その特徴や飼育方法などを紹介
ヒナタヨロイトカゲは地上性のため、広いケージが必要になります。生体の大きさに対して大きすぎるように感じられるかもしれませんが、最低でも幅60cmの水槽をケージとして使用しましょう。

また、ヒナタヨロイトカゲの飼育には後述するライトが必需品であり、ケージ内に温度差をつけることも重要です。狭いケージで飼おうとすると、ライトで全体が温まってしまい、理想的な環境を作ることができません。

爬虫類は上から世話をされることを嫌がります。横から世話ができる爬虫両生類専用水槽を使うことをおすすめします。

温度

ヒナタヨロイトカゲは、乾燥した熱帯~亜熱帯に棲む爬虫類です。爬虫類なので変温動物でもあります。日光浴で体を温めて活動していますから、ケージ内は全体を25℃に設定した上で、ホットスポットを作りましょう。

爬虫類用のパネルヒーターをケージの下に敷きます。サーモスタットのついたものを利用するとよいでしょう。

ホットスポットはバスキングライトを使用して40~50℃に設定します。バスキングライトの当たる部分には石やレンガを置くとより効果的です。

生息地は昼夜の寒暖差が大きいので、それを再現するために冬場を除いて夜間は暖房をすべてオフにしてください。

紫外線

ヒナタヨロイトカゲはとくに紫外線を必要とする爬虫類の種のひとつです。必ずバスキングライトとは別に紫外線ライトを設置して、バスキングスポットを照らすようにしましょう。

太陽光に含まれる紫外線には、波長によってUVAとUVBがあります。このうちUVBは、爬虫類やそのほかの動物が、体内でビタミンDを合成するときに必須です。ビタミンDと、食べて摂取するカルシウムが欠如すると多くの動物が病気になってしまいます。

またUVAは爬虫類の脱皮を促進します。

昼行性の爬虫類は特に紫外線を必要とします。ヒナタヨロイトカゲは昼行性のトカゲです。必ず紫外線ライトを設置して飼育しましょう。

可能であれば、日光浴も大変有効です。

床材

床材は、ヒナタヨロイトカゲが餌と一緒に飲み込んでしまうこともあるので細かい砂を使用します。砂漠の砂が販売されているのでそれを導入するとよいでしょう。

個体によっては砂を掘る場合もあるので、やや厚めに敷くようにします。糞などはその都度除去しますが、だんだんと汚れてきますので、半年に一度を目安に、砂を全部取り替えてください。

水容器

ヒナタヨロイトカゲは個体によって水浴びを好みます。水容器はそれほど大きくなくてもよいのですが、トカゲの頭から尾の付け根まで入れるくらいのものを選びましょう。大きすぎる容器はケージ内の湿度を上げてしまうので置かないようにします。

水浴びは脱皮不全を防ぐ効果がありますが、ヒナタヨロイトカゲは泳げないので溺れないよう体が半分浸かれる程度の深さにしてください。

水容器の水は毎日取り換えます。

シェルター

ヒナタヨロイトカゲはとても臆病なトカゲですから、ケージにはシェルターが必須です。シェルターは乾燥しているドライシェルターと、湿っているウェットシェルターの両方を設置します。

ドライシェルターは石や流木などを組んで作ることもできますし、ショップで販売されているドライシェルターを買うこともできます。

ウェットシェルターはやはりショップで販売されている、素焼きのものを使うのが簡単です。素焼きのウェットシェルターは上部にくぼみがあり、そこに水を入れて置くことでシェルター内部の湿度を保ちます。

ウェットシェルターは脱皮不全を防ぐうえで重要ですので、是非導入しましょう。

ドライシェルターもウェットシェルターも個体のサイズに合ったものを設置してください。

ヒナタヨロイトカゲの餌は生き餌です。デュビアやレッドローチ、コオロギなどを与えます。これらの餌用昆虫は、自分でも容易に繁殖できますし、サイズを指定して購入することもできます。ネット通販で安い値段で販売されているので、それを利用するのもよいでしょう。

餌はピンセットでつまんで顔に近づけます。幼体には毎日食べさせ、成体には3日に1度程度食べさせます。

ただし、こういった餌だけではカルシウムの摂取が不足します。爬虫類用のカルシウム剤が販売されていますので、餌にカルシウム剤をまぶして与えましょう。

カルシウムと紫外線で作られたビタミンDが不足すると、ヒナタヨロイトカゲは病気になる危険があります。カルシウム剤は必ず用意しましょう。

ハンドリングできるの?


ヒナタヨロイトカゲは日本のトカゲに比べると、動きが素早くないのでハンドリングは可能です。

ただし、彼らにとってハンドリングはストレスです。ハンドリングする際には、上から掴まず、救い上げるように手に乗せましょう。また、長時間や頻回のハンドリングはしてはいけません。

ヨロイトカゲの他の種類について


爬虫綱 Reptilia有鱗目 Squamataスキンク下目 Scincomorphaヨロイトカゲ科 Cordylidaeに属する、ヨロイトカゲは10属66種類ほど確認されています。昼行性で昆虫食のものがほとんどです。

そのうち日本で流通している、アルマジロトカゲとオオヨロイトカゲについて解説しましょう。

アルマジロトカゲ

アルマジロトカゲは南アフリカ共和国に生息しています。名前にはヨロイトカゲが入っていませんが、ヨロイトカゲの一種です。

成体の体長は20cm程度でさほど大きいトカゲではありません。上の画像はアルマジロトカゲのものです。ウロコがかなり棘状をしているのがわかるでしょう。

このトカゲは、外敵に襲われると自分の尻尾を咥えて丸くなります。哺乳類のアルマジロと同じような行動をとることからこの名がつきました。

飼育の難しい種ではないのですが、個体の値段がとても高く、一体30万円前後で販売されています。
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初回公開日:2022年07月20日

記載されている内容は2022年07月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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