ゲイリートゲオアガマの特徴と飼育方法｜お世話に必要なものも紹介

赤みがかった体が美しいゲイリートゲオアガマ。成体になっても体があまり大きくならないため、ペットとして飼いやすい種類でもあります。

一方で「ゲイリートゲオアガマは飼うのが難しい」という声も少なくありません。初めてゲイリートゲオアガマを飼う方や、これから飼いたいと考えている方は不安があるのではないでしょうか。

せっかくならゲイリートゲオアガマをお迎えする前に、詳しい飼育方法を知っておきたいですよね。

この記事ではゲイリートゲオアガマの特徴をはじめ、飼育のコツや飼育に必要なアイテムを紹介します。

これを読めば、ゲイリートゲオアガマの飼い方について理解が深まるでしょう。ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。

ゲイリートゲオアガマは、乾燥系中型トカゲの代表的な種である「トゲオアガマ属」に属しています。英名は「Saharan Spiny-tailed Lizard」です。

全長は28〜35cmほど。赤や黄色、オレンジ、緑と鮮やかな体の色が魅力的です。平べったい胴体にとげとげした尾は、ゲイリートゲオアガマの特徴と言えるでしょう。

ゲイリートゲオアガマはアルジェリア南部・マリ東部・ニジェール北部といったアフリカ北部に分布しており、砂漠や荒野に生息しています。昼行性で、夜間は巣穴にもぐって過ごします。

ゲイリートゲオアガマはアルジェリア南部・マリ東部・ニジェール北部といったアフリカ北部に分布・生息しています。

アフリカ北部の特徴に、高温砂漠気候であることが挙げられます。アフリカ北部は北緯20〜30℃の亜熱帯高圧帯にあるため、一年を通して雨が降りません。

また、昼夜の気温差が激しい地域でもあり、冬になると最低気温が氷点下になることもあります。海洋の影響を受けない地域が広いため、気温差が激しくなるようです。

ゲイリートゲオアガマを飼育する際は、故郷のアフリカ北部に似せた「昼は高温で、夜は涼しい乾燥した場所」をできるだけ用意しましょう。

ゲイリートゲオアガマの寿命は20〜30年ほどと言われています。飼育環境が良ければ、35年近く生きることもあるそうです。

ゲイリートゲオアガマを長生きさせたいなら、生息地であるアフリカ北部に似せた環境を用意する必要があります。紫外線量や温度には特に気を配りましょう。

ゲイリートゲオアガマは繁殖も可能です。春に卵を産み、33〜35℃の環境であれば2か月くらいで孵化します。幼体時の大きさは4〜6cmほど。体の色は白っぽく、成体とは違った可愛らしさが見られます。

ゲイリートゲオアガマの大きさは成体で28〜35cm程度です。ペットとして飼育しやすいサイズではないでしょうか。

同じトゲオアガマ属に属するエジプトトゲオアガマは全長75cmにもなるそうですから、比較的控えめなサイズと言えるでしょう。

サバクトゲオアガマ、クジャクトゲオアガマ、フィルビートゲオアガマ、ゲイリートゲオアガマのケージを掃除、

レンガの上にブロック、その上に棚を置いてます、ケージ右にアーチブロック、この二ヶ所が寝床です、
右手前にブロック置いてその上に餌皿と溶岩石です、
90ケージ下に50cmパネルヒーター pic.twitter.com/SoJb4ZsJ1f

— ほのほの (@hono_hohohoho) March 2, 2018

「ゲイリートゲオアガマを飼育したい！」と思ったら、まずは飼育に必要なグッズやアイテムを揃えましょう。

ゲイリートゲオアガマの飼育に必要なものとその理由について、以下で詳しく解説します。

ゲイリートゲオアガマの体長は大きくても35cmほど。ケージを用いて生息地のアフリカ北部に似せた環境を作るためには、90cm以上の容器が必要です。

衣装ケースを代用することは可能ですが、風通しが悪いところがデメリットです。通気性を良くするために、衣装ケースの蓋を外して金網を置くという手段があります。

熱帯魚用水槽を代用することもできます。しかし、熱帯魚用水槽も衣装ケースと同じく、通気性を高める工夫が必要です。

さらに気をつけたいのは、ゲイリートゲオアガマのお世話をする際の手の入れ方です。ゲイリートゲオアガマをはじめ、爬虫類は頭上から手を出されることを好みません。

衣装ケースや熱帯魚用水槽はお世話のたびに上部から手を入れなくてはならないため、ゲイリートゲオアガマに懐いてもらいたいと考えている方には不向きでしょう。