バクチヤモリの飼い方｜入手方法や値段とケージ・餌など飼育について紹介

前述のように、バクチヤモリは高温多湿のマダガスカル島出身です。

バクチヤモリを飼育するのに最適な湿度は約60%になります。

床材のヤシガラマットが乾燥したら霧吹きで水分を足しましょう。

乾燥に弱いので、最低1日1回は霧吹きで保湿してあげる必要があります。

ペアリングが成功し子供が生まれたら、親とは別のケージに移しましょう。

バクチヤモリは子育てをしないので、親が子供を攻撃したり餌を横取りして、子供が飢えるのを防ぐためです。

成体用の餌は大きすぎるので、小さめのサイズの昆虫を準備する必要があります。

バクチヤモリが餌を食べない理由として、水回りなどを含めケージが汚い、温湿度が適切ではない、病気などの要因があります。

特に室温が低い時は動きが鈍くなり、食欲もなくなるようなので温度チェックは欠かさず行いましょう。

飼育環境を改善しても食欲が戻らないようでしたら病気の可能性もあるので、爬虫類を診察してもらえる動物病院に連れて行きましょう。

お迎えして約1年のバクチさん
尻尾の付け根の傷かなり治ってきた#バクチヤモリ pic.twitter.com/PowpBMbhy7

— chorita (@chorita7) October 13, 2019

ここまで、バクチヤモリの基礎知識や飼育に必要なものの紹介、飼育方法について説明してきました。

次に、実際にバクチヤモリを飼育した際に注意することについて解説していきます。

脱皮不全やハンドリングの可否など、これからお迎えする方だけでなく、現在飼育している方も参考にできる内容になっていますので、ぜひ読んでみてください。

脱皮の際に、ケージ内の湿度が足りなかったり、カルシウムが不足していたり、ヤモリが高齢の場合に古い皮がうまく剥がれず体に残ってしまうことがあります。これを脱皮不全と呼びます。

脱皮不全を放置すると、皮膚呼吸ができずそこから壊死することがあるのです。

壊死した場所は欠損し、重篤な状態だと死に至る場合もあります。

残った皮をとる方法は、「30度程度のぬるま湯につけてそっと擦る」、「霧吹きで湿度を与えてから引っ張ってみる」、「ごつごつした材質のレイアウトを入れてヤモリが自分で体をこすりつけられるようにする」などがあります。

皮が残ってしまったからといって、力任せに引き剥がそうとするのはヤモリが怪我をするのでやめましょう。

バクチヤモリは外敵から身を守るために鱗を剥がして逃げる性質があります。

おとなしい性格のためハンドリングしても攻撃はしてきませんが、無理に捕まえようとすると鱗が剥がれます。

ハンドリングしようとケージを開けた際に脱走する可能性もあり、意外に素早いため、捕獲の際に強くつかんで鱗が剥がれるなどの例もあるのです。

鱗はまた生えてきますが、鱗を犠牲にして逃げようとするということは嫌がっている証拠です。ストレスを感じるため無理にハンドリングをしようとするのはやめましょう。

この記事ではバクチヤモリの生息地から寿命、繁殖や種類などの基礎知識、飼育に必要な道具と飼育方法について紹介してきました。

大きな鱗が特徴的な、おっとりした性格をしているバクチヤモリですが、防衛反応で鱗が剥がれる性質をもつためハンドリングは少し苦手です。

しかし、ペットショップやブリーダーの下でもともと人馴れしている子や、飼育している間に信頼関係を築いて仲良くなった子は手のひらに乗ることを嫌がらない場合もあります。ぜひバクチヤモリと仲良くなって、機嫌がいいときに少しずつ挑戦してみてください。

爬虫類専門店でもなかなか目にすることができない珍しいヤモリですが、もし見かけた際は特徴的なうろこと可愛い姿を観察してみてはいかがでしょうか。

新たにお迎えしようと思っている方、もしくは現在飼育している方も、この記事を参考にバクチヤモリの特徴と飼育方法を理解し、楽しいペットライフを送ってくださいね。