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リクガメは放し飼いできる?室内での飼育方法や注意点について紹介

更新日:2024年07月12日

リクガメを放し飼いしてみたいという人もいるのではないでしょうか。この記事ではリクガメを放し飼いする方法や注意点などについて解説します。リクガメを飼ってみたいという人や、放し飼いしてみたいという人は、是非参考にしてみてください。

リクガメは放し飼いできる?室内での飼育方法や注意点について紹介
「リクガメの放し飼いは難しいと聞いたけれど、本当?」
「リクガメを放し飼いするときにはどのようなことに気を付ければいい?」
「リクガメを室内で放し飼いすることはできる?」
のんびりとした印象のリクガメを飼ってみたいという人もいるのではないでしょうか。

できれば放し飼いで犬や猫のようにのびのびと生活させたいと考える人もいるでしょう。この記事ではリクガメを室内で放し飼いする方法や、放し飼いする際の注意点などについて詳しく解説します。

記事を読むことでリクガメを放し飼いするときには、どのようなことに気を付ければ良いのかを知ることができるでしょう。

またリクガメをケージで飼う場合のポイントについても併せて解説しています。リクガメを飼ってみたいという人や、リクガメを放し飼いしたいという人は是非参考にしてみてください。

リクガメの放し飼いは難しい?

爬虫類は猫や犬などの哺乳類や鳥類と比べて飼育するのが難しいと言われていますが、その爬虫類の中でもとくにリクガメの飼育は難しいと言われています。

飼育するリクガメの大きさに合った飼育スペースが必要であり、大きい種類のリクガメの場合には屋内飼育が難しく庭などの屋外に飼育スペースを準備することが必要です。

しかし屋外でリクガメを放し飼いする場合、リクガメは寒さに弱いため寒い日は外に出ることができなかったり、穴を掘ったりさまざまな場所によじ登って脱走したりするため注意が必要です。

また屋外で放し飼いをしていると、犬や猫、カラスなどに狙われる可能性があるため、外敵から守るための対策をする必要もあります。

屋内で放し飼いする場合にもいろいろな場所によじ登るため転落に注意が必要です。また電気コードをかじったり、落ちているものを誤飲したりする可能性もあります。犬や猫のようにトイレのしつけもできません。

このようにリクガメを放し飼いするためには、さまざまなことに注意が必要であるためリクガメの放し飼いは難しいと言われています。

リクガメはとても長生きする生き物です。リクガメに合った飼育環境のもと、一生リクガメと付き合っていく覚悟で飼育するようにしましょう。

リクガメのサイズと必要なスペース

リクガメにはさまざまな種類があり、その大きさもさまざまです。最小サイズのリクガメには最大甲長がおよそ10cmのシモフリヒラセリクガメや、最大甲長およそ13cmのエジプトリクガメなどがいますが、いずれも入手困難な種類となっています。

比較的手に入れやすい小型のリクガメには最大甲長およそ20cmのヘルマンリクガメや、最大甲長およそ27cmのロシアリクガメ、最大甲長およそ30cmのギリシャリクガメなどがいます。

一方で最大サイズのリクガメには最大甲長およそ138cmのセーシェルセルマゾウガメやアルダブラゾウガメなどがおり、いずれも入手困難です。比較的入手しやすい大型のリクガメには最大甲長およそ80cmのケヅメリクガメや最大甲長およそ70cmのヒョウモンリクガメがいます。

リクガメは想像以上によく動く生物であるため、ストレスを感じないよう飼育するリクガメに合ったサイズの飼育スペースを用意することが必要です。

最大甲長が15cmくらいまでのリクガメなら60cm程度のケージ、最大甲長が20cmくらいまでなら90cm程度のケージで飼育できます。

リクガメを室内で放し飼いする方法

甲長がおよそ15cm以上になってケージが狭くなってきたら、室内で放し飼いをすることもあるでしょう。

リクガメは思っているよりよく動き回るため、リクガメを放し飼いするときは、リクガメの目線で床に危険なものが置いていないか確認することが必要です。電気コードやソケット、観葉植物などは齧る可能性があるため注意しましょう。

リクガメはトイレを覚えることがでいないため、室内が畳の場合には防水性のカーペットを敷いて対処してください。

リクガメの尿には尿酸が含まれているため、フローリングにおしっこをした場合にはすぐに拭き取らないと白い跡が残ってしまいます。

排泄物のにおいがほとんどないため気付きにくいですが、見つけたらすぐ拭き取るようにしましょう。

室内で放し飼いするときには日光浴ができないため、室内にバスキングライトと紫外線ライトを設置してバスキングスポットを作ってあげることが必要です。またケージで飼育するときと同じように、体全体が浸かれる大きさの水入れを設置します。

寝床として犬用のケージを布で覆ったり、体が隠れる大きさの段ボールを用意してあげると良いでしょう。

リクガメが安全に、そして快適に過ごせるような環境を整えてあげてください。

リクガメを放し飼いする際の注意点

リクガメの放し飼いは難しいと言われていますが、リクガメを放し飼いするときにはどのようなことに注意すればいいか知りたいという人もいるでしょう。

ここでは、リクガメを放し飼いする際の注意点について解説します。リクガメを放し飼いするときの参考にしてみてください。

季節ごとに必要な対策をする

リクガメを放し飼いで飼育する際はケージで飼育するときのように、一年中一定の温度で飼育することが難しいです。そのため季節ごとにエアコンなどを使って必要な対策をしましょう。

リクガメを飼育する適温は日中20℃から28℃、夜間は20℃前後です。リクガメは暑さを好むと誤解しがちですが、暑すぎると人間と同じようにバテてしまうためエアコンなどを使って適温を保てるようにしましょう。

また30℃以上の気温で直射日光を長時間浴びるとリクガメも熱中症になるため、真夏の日中は庭やベランダにあまり出さないよう注意してください。

リクガメは変温動物であり、野生でも太陽の光で体を温めてから活動するため、バスキングライトを設置し、1年中いつでも25℃以上のホットスポットを作ってあげることが必要です。

冬になり室温が低くなるとバスキングスポットの周りを囲って、冷たい空気の侵入を防ぎ、温度を保てるようにしてください。

外で散歩させる際には目をはなさないようにする

カメはゆっくり歩くイメージを持ってしまいがちですが、リクガメの歩く速さは意外と速いため、外で散歩させる際には見失わないようリクガメから目をはなさないようにしましょう。

リクガメから目をはなした隙に見失ってしまうと、そのまま行方がわからなくなってしまったり、リクガメが交通事故に遭ったり、人に踏まれてしまったりする可能性があります。リクガメの肺は甲羅の下にあるため、甲羅を踏みつぶされると息ができずに死んでしまいます。

また道端に生えている草など、リクガメにとって有害な草やものを食べてしまって健康に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

さらに屋内とは異なり屋外には犬や猫、カラスなどの外敵がいます。目をはなしている隙にこれらの外敵に襲われて怪我をする可能性もあるため注意が必要です。

外での散歩はリクガメにとって良い運動になるだけでなく、ストレス発散にもなります。しかしリクガメから目をはなすとさまざまな危険があるため、外で散歩をさせる際にはリクガメから目をなはさず、そばで見守ってあげてください。

排泄物などはこまめに掃除する

先述したようにリクガメは犬や猫のようにトイレを覚えることができません。そのため放し飼いをしているといろいろな場所で排泄します。

リクガメはほとんど体臭がなく、排泄物もほとんどにおいがありませんが、ずっと放っておくとにおいがしてきます。そのため排泄物を見つけたらすぐに掃除するようにしましょう。

リクガメの尿には尿酸が含まれており、すぐに拭けば問題ありませんが気付かず放置していると白い跡が残ります。白い跡が残ると水拭きなどでは落ちにくいため、重曹電解水入りの洗剤で拭き取るのがおすすめです。

糞の場合には除菌アルコールなどで拭き取ります。ほかの洗剤などを使ってもきれいに汚れを取ることができるかもしれませんが、リクガメが歩き回る場所なので気になる人は避けた方が良いでしょう。

フローリングの場合は排泄物の掃除が簡単ですが、畳におしっこをされるとシミになってしまうため、畳の部屋には入れないようにするか、防水カーペットなどを敷くようにしてください。

必要であれば温浴をする

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初回公開日:2022年07月23日

記載されている内容は2022年07月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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