アマガエルのオスメスの違いの見分け方とは？体の特徴や食べ物についても解説

「アマガエルのオスとメスってほとんど同じじゃない？」
「おんぶしているアマガエルは親子なの？」
「アマガエルの性別の見分け方はあるの？」
など、アマガエルの生態について詳しく知らないという方は、意外に多いのではないでしょうか。

この記事ではアマガエルがどういった生き物なのかに加え、オスとメスの違いによる見分け方も紹介しています。

見分け方のコツが分かれば、庭に現れたアマガエルや飼育しているアマガエルの性別が分かるようになるでしょう。オスとメスが分かれば、オタマジャクシに出会える可能性もあります。

本記事を読んで、アマガエルのオスとメスの見分け方や特徴、好んで食べる物などの知識を得て、身近なアマガエルを観察してみましょう。

子供の頃に、アマガエルをよく見かけたという人は多いでしょう。小さくてかわいいアマガエルは、私たちにとって身近な存在とも言える小動物です。

しかし、そんなアマガエルも年々少しずつ数が減っており、見かけることが少なくなっているのも事実です。そのため、アマガエルについて知らないという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、私たちの身近なカエルの1つであるアマガエルについて詳しく見て行きます。アマガエルにはどのような特徴があり、何を食べているのかなど、様々な角度から詳しく紹介していくため、ぜひ参考にしてください。

アマガエルの体は、オスよりメスの方が大きいのが特徴で、その体長は2～4.5cm程と言われています。

指には前足に4つ、後ろ足に5つ吸盤がついており、水かきはほとんどありません。生活の場は主に木の上などで、吸盤を使って器用に壁などを移動します。

アマガエルの体色には鮮やかな緑色の印象がありますが、実際は住んでいる環境に合わせて色を変えて生活しているのも特徴の一つです。

アマガエルの食べ物は、主に小さな昆虫やクモなどです。動いている昆虫などを食べる性質があるため、動かない虫などは食べません。

アマガエルを飼う場合は、生きている昆虫などを捕まえたり、ペットショップなどで購入したりして与えるとよいでしょう。生きている昆虫が用意できない時は、ピンセットでつまんで生きているように動かして与えます。

食事の回数は1日1匹が目安です。

アマガエルは、沖縄以外の日本全国で生息しており、多くの場所で見かけられます。日本以外で生息しているのは、朝鮮半島や中国東部、バイカル湖周辺部、ロシア沿海州などです。

都市部にも生息しており、庭の茂みの中や森林、水田などで生活しています。吸盤を持っているため、木の上などに移動したり、水場に降りてきたりできるのもアマガエルの特徴です。

出典：アマガエルを観察してみよう｜日本博物館協会
参照：https://www.j-muse.or.jp/rika08/summer/pr04/

アマガエルは、春から夏にかけて水中の水草に卵を産みます。繁殖のために水辺に集まり、オスは喉の袋を膨らませながら、大きく鳴いてメスを呼びます。

メスが産む卵は、直径が約1.3～2.0mmの小さな卵です。卵は寒天状の細い紐の中に産み付けられ、水草などにくっついて3日ほど待つとオタマジャクシが生まれます。

アマガエルを飼育している方が繁殖を考える際、オスかメスを見分けられなくては卵を増やせません。アマガエルのオスとメスは、どのように見分ければよいのでしょうか。

アマガエルのオス・メスを見分けるコツはいくつかあります。

以下で紹介するコツを知っておくことで、効率的に繁殖させたり、飼育しているアマガエルの性別が把握できたりします。ぜひ参考にしてください。

自然界にいる多くの生き物と同じように、アマガエルもメスの方がオスより体が大きくなります。

ただし、オスの体長は4cmより小さい場合が多いと言っても、小ぶりのメスもいるため、4cm以下だからといって必ずオスというわけではありません。

以下で紹介する他のコツも参考にしながら判断するとよいでしょう。

アマガエルの喉の奥には鳴嚢（めいのう）という袋があり、オスはこの部分を膨らませて、メスを呼ぶために大きな声で鳴きます。雨が降る前などは繁殖に適したタイミングのため、アマガエルの鳴き声が聞こえてくるでしょう。

メスは鳴嚢が発達していないため、鳴くことはありません。そのため、鳴いているアマガエルがいたら、それはオスということになります。