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ウーパールーパーの成体のサイズと飼育方法|餌/寿命/販売

更新日:2023年12月05日

1985年に日本で大ブームとなったウーパールーパーですが、皆さんが見慣れている姿は実は幼生体だという事をご存知でしょうか。意外に知られていない本当の成体の姿は、皆さんが知っている姿とはかなり違います。今回はウーパールーパーの成体についてご紹介します。

ウーパールーパーの成体のサイズと飼育方法|餌/寿命/販売
変態とは、動物の育成過程において形態を変えて成体へと成長することを言いますが、ウーパールーパーはネオテニー(性的に完全に成熟しているものの、幼生や幼体の性質が残る現象)で、生涯鰓呼吸のまま過ごすという説が一般的です。ところが、環境を変えることで稀に変態して成体へと成長することがあります。

ウーパールーパーの特徴である外鰓がなくなり、サンショウウオに似た姿に変化します。その姿は愛嬌のあるウーパールーパーとは大きく変わります。変態することは稀なのですが、もしも変態した成体姿に変わったとしても、最後までお世話をしてあげましょう。

変態させる方法

水質が悪いなどで水を充分に得られない環境にいる、または水槽内の水位が低い状態で飼育を続けていると、生きるために肺呼吸へと変化させるようになります。また、甲状腺ホルモンの一種であるサイロキシンを投与することで、変態させることができるとの結果も出ています。

左右の鰓がなくなり、徐々に肺呼吸へと体を慣らしながら、サンショウウオと同じ姿に変態します。ただし、変態させるメリットはあまりないので、見慣れたウーパールーパーの幼生形態を保たせたい場合は、充分な水位を保つようにすれば変態する可能性は低くなります。

なお変態させたくても変わらなかったり、反対に変態させるつもりはなくてもいつの間にか変態している、という場合もあります。そのため、成体が変態することはそう簡単に起こるわけでもなく、本当に稀に起こるケースです。

ウーパールーパーの成体のサイズ・大きさ

ウーパールーパーの大きさは、ペットショップなどで販売している幼生体は大体10㎝前後で、成体になると平均23㎝程度にまで成長します。また、飼育環境によっては最大で30㎝近くまでにもなると言われています。

とはいえ、ウーパールーパーの大きさは個体差があり、同じ頃に生まれたとしても成長に差が出る場合があります。餌の量を減らせば成長は緩やかになり、また餌の栄養素によって成長が変わります。早くに成体になる個体もいれば、他より遅く成体になる個体もいます。

大きく育つことにより体も丈夫になりますが、与えれば与えるだけ餌を食べてしまうので、育ちすぎて飼育困難にならないよう餌の量を調整するなどして、成長をコントロールするとよいでしょう。

ウーパールーパーの成体の寿命・期間

自然界で生きるウーパールーパーの成体は寿命が長く、およそ10~15年ぐらいです。時には25年は生きることがあるとのことです。ところが人間が飼育すると、環境から与えられるストレスなどから、寿命は5~8年ほどと言われています。

ウーパールーパーは飼育環境や餌に充分気をつけて飼育することで長く生きることができるので、栄養バランスや水をきれいに保つなど、環境や育成に注意を払ってあげるとよいでしょう。

なお、肺呼吸へと変態し陸生に移行した成体の場合、あまり長く生きられず5年ほどしか生きられないと言われています。とはいえ、適した環境を保ちストレスを与えないように大切に育て、少しでも長生きするよう最後まで快適に過ごさせてあげるよう心がけましょう。

ウーパールーパーの成体は販売しているのか

先に説明したように、ウーパールーパーはネオテニーのため、半年ほどで幼生形態のまま成熟した成体へと成長します。そのため、「ウーパールーパー成体」として販売されているのは、繁殖が可能な性成熟したウーパールーパーを指しています。

ただし、ほとんどは幼児期のウーパールーパーを販売しているので、成体になるまで大切に育ててあげれば、人に慣れる種なので愛着も湧くことでしょう。

なお、成体がさらに変態すること自体が少なく、寿命も短いと言われているで、変態した成体がショップで販売されるケースは本当に稀です。

購入の際のポイント

1.専門店を探す

初めて購入する際には専門店をします。店員が専門的な知識を持っていることが多いので、いろいろと相談に乗ってくれます。また、手入れが行き届いているかなど、水槽内の飼育環境もしっかりチェックしましょう。

なお、多少不安に感じるかもしれませんが、通信販売での購入という方法もあります。きちんとしたショップであれば元気な状態でしっかり届けてくれます。

2.ちゃんと沈むことができる固体を選ぶ

ウーパールーパーはお腹に空気がたまった状態でいると、沈むことができず水に浮いたままということがあります。単に空気を取り込みすぎただけならいいですが、病気と言う可能性もあるので見極めが重要です。

よく観察すると、空気を取り込みすぎて浮いているのか、または異常があって浮いているのかがわかるので、よく見てみましょう。

3.欠損部分がない・奇形ではない個体を選ぶ

外鰓やヒレなどが欠損している、または他の子と違う奇形のウーパールーパーは避けたほうがいいでしょう。尻尾の先が欠損している場合は環境がよければ再生するので特に問題はありませんが、初心者ならばきれいな個体を選ぶほうが安心でしょう。

ウーパールーパーの成体に水槽

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初回公開日:2017年12月11日

記載されている内容は2017年12月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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