ウーパールーパーの成体のサイズと飼育方法｜餌/寿命/販売

野生のウーパールーパーは水中にいる虫、小魚、小エビなどの甲殻類などを食べる肉食の生物です。そのため、1つの餌だけで飼育はできるものの、さまざまなものをバランスよく与えることが望ましいです。

幼児期は成長するために頻繁に餌を与えますが、成体になると頻度を減らし、1週間に1度与えるだけでよくなります。ウーパールーパーは大食漢のため与えれば与えるだけ食べてしまいますが、消化器官が弱いため下痢になったり吐いたりします。お腹の張り具合や食べるスピードなど様子を見ながら与えるようにしましょう。

また、食べ残しがあると水質が悪化する元なのですぐに取り除き、適量を見極めながら与えるようにしてください。

自然界で食べているものに最も近く、食いつきが最も良いのが生餌です。

エビ：スジエビやミナヌマエビなど安価な小エビや、やや高めな小さなヤマトヌマエビです。

メダカ：熱帯魚用の餌として売られているメダカなど。すばしっこく動き回るので、食べるのに時間がかかります。そのため、旅行などで長期間餌をあげられない場合に与えるという方法もあります。

肉など：ウーパールーパーは肉食なので、個体にもよりますがマグロの刺身、豚や鳥のレバーなども食べます。ただし、健康維持のためバランスよく与えることと、他の餌を食べなくなる可能性もあるので、時々与える程度がいいでしょう。

冷凍餌は、新鮮な状態で生餌を冷凍させたものです。長期保存も簡単で取扱いやすい餌です。ただし、冷凍のため冷蔵庫に保存する必要があるので、嫌がる人が多いのもこの冷凍餌でしょう。

赤虫：赤虫は水中にいる羽虫の幼虫で、それを冷凍したものです。栄養価も高く、人工飼料と並び最も与えられている餌でしょう。どの大きさのウーパールーパーも食いつきのよい餌です。

ピンクマウス：爬虫類や両生類の専門店で入手可能な、ハツカネズミの赤ちゃんを冷凍したものです。サイズも豊富なので、ウーパールーパー成体の体の大きさに合わせて与えることができます。

乾燥餌は生餌を乾燥させたものです。常温での保存ができ、扱いが簡単な餌です。ただし、乾燥させる過程で栄養価が落ちるので、食いつきはそんなによくないのが難です。

また、水に浮きやすいことからウーパールーパーが気づかず見向きもしないという事もあるので、口元に持って行って与えるという方法が適しています。ただし、ウーパールーパーによっては乾燥餌を好む個体もいるので、試してみるとよいでしょう。

アカムシ・イトミミズ（乾燥）：安価なので、ウーパールーパーが好むようでしたら、ローテーションで与える餌の中に加えてみるのもよいでしょう。ブロック状になっている製品を選びましょう。

クリル：エビを乾燥させたものです。ただし殻部分が尖っていたり堅いなどで怪我をする可能性があり、また消化器官が弱いウーパールーパーにとっては消化不良の原因にもなります。頭を取り除き、柔らかいお腹部分を与えると安全です。

人工飼料は自然界で食べている小エビや小魚などに、添加物を加えて乾燥させたペレットタイプの餌です。保存も簡単で、冷凍赤虫などよりは扱いやすい餌のため、人工飼料を与える人が多いです。

ただし、成体でも体の小さなウーパールーパーは人工飼料を食べないこともあるので、その場合は赤虫などの餌を与えるとよいでしょう。また、前日に生餌などの良い餌を与えてしまった場合は、人工飼料を吐き出してしまうこともあります。その場合は、しばらく絶食状態にさせてから与えるという方法もあります。

成体は毎日餌を与えなくてもよくなるので、栄養豊富な人工飼料を与えるとよいでしょう。ただし、非常に大食漢なのでたくさん食べたがりますが、与える頻度や量などをよく考えて与えます。

陸生活になった成体の場合は、主にコオロギなどの大きめの虫を与えます。または、ミルワームを食べる成体もいるので、試しに与えながら好みの餌を探してみるとよいでしょう。