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ドイツのペットショップ事情とは?ペットに対する考え方や文化

更新日:2024年11月16日

ドイツは世界を代表するペット先進国であり、ペットに対する考え方が成熟しています。ペット保護においては動物愛護施設ティアハイムの存在も大きく、日本は今後お手本にしていくべき国です。そんなドイツのペットショップ事情とティアハイムの実情についてまとめました。

ドイツのペットショップ事情とは?ペットに対する考え方や文化

日本にある施設との違い2:スタッフが公務員ではない

ティアハイムは職員のほかに多くのボランティアが支えています。掃除やエサやり、散歩などの日常的な業務のほとんどは、ボランティアが行っています。

小学校の遠足や家族の休日をティアハイムで過ごすなど、ドイツ人にとってティアハイムは身近でなじみ深い場所であるため、気軽な気持ちでボランティアに参加できます。

行政からの助成金は受けていないため、公平な立場で動物福祉施策に提言ができるというメリットがあります。

日本にある施設との違い3:殺処分がない

ティアハイムの施設内には専門の動物病院があり、保護された動物はけがや病気の治療が行われ、新しい飼い主が見つかるまで無期限で保護されます。実際に、保護された動物のほとんどは、新しい飼い主が見つかるため、原則として殺処分は行われません。

ドイツのペットショップの課題

ドイツは動物愛護精神にあふれ、ペットを家族として大切に育て、動物愛護へのボランティアにも積極的で、捨てられたペットも国を挙げて保護しています。ペットショップに犬や猫の陳列販売はなく、直接ブリーダーやティアハイムで犬や猫の売買や仲介をしてもらいます。

しかし、それでもドイツでのペットショップには課題もあると言われています。ドイツのペットショップの課題を見ていきましょう。

インターネットを介した販路

ドイツでは、日本のようにペットショップという販路がない一方、インターネットを介した通信販売という販路があります。そのため、悪徳繁殖業者が安易に動物を繁殖させ、インターネットで売りつけるという手段が、近年横行しています。

「取り締まりにくいインターネット通販に比べれば、ペットショップのほうが監督しやすく健全である」という政府関係者の言葉がインターネット販売の悪質さを表しています。

違法販売の横行

ドイツで大きな問題になっているのは、東欧から違法に持ち込まれた犬や猫が、違法に売買されていることです。また、ブリーダーが自宅まで車で配送したり、高速道路のサービスエリアなどで路上販売するなど、違法販売が横行しています。

また、違法な生後間もない子犬の輸入や偽造されたワクチン接種証明書やペットパスポートなど、法を犯した販売も問題視されています。

ドイツのペットショップの現状や考え方を知ろう

ドイツのペットショップの在り方は、動物に対する愛護精神が強く、人間本位ではありません。これは、日本のペットに対する意識のお手本となるべき姿であり、日本の憂うべき課題を浮き彫りにさせます。

しかし、それでもドイツのペットショップにも課題はあります。動物に対する精神が成熟しているドイツ人は、それらの問題もきっとクリアしていくことでしょう。

初回公開日:2019年08月07日

記載されている内容は2019年08月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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