犬と猫を飼う方法5つ｜仲良く同居させるにはどうすればいい？

犬と猫を飼うにはまず、それぞれがどのように違う生き物なのかを知ることが大切です。犬と猫は、どちらも長く人間と暮らして来た動物です。同じくらい好きな人にとっては、同じ家で犬と猫を飼うのは理想的な生活に感じられます。

しかし、犬と猫はそれぞれ違った歴史を持つ、全く異なる生き物です。犬と猫を飼うには同じように生活させることはできません。犬と猫、それぞれの性格と基本的な習性を解説します。

犬は基本的に、群れで行動し、リーダーを筆頭とした集団で追跡して狩りをして生活する動物です。

人間と同じく社会的な習性を持っており、人間社会においては家庭を群れとみなす傾向があります。そのため古くから人と共に暮らすことが可能になったと考えられます。

繁殖期には妊娠していない雌も授乳が可能になることがあり、他の子犬の乳母の役割をすることができます。さらに、別の哺乳動物の子供への授乳ができる例も数多くあります。

集団生活への適応力が高く、リーダーのいる、開放的で社会的な環境を必要とします。

猫は主に単独で行動する習性があり、狩りも待ち伏せをして単独で行います。農耕時代に、穀物を荒らすネズミなどを捕食するため人と共に暮らすようになったと言われています。

野生の場合も群れでは行動しないため、餌を巡って単独で天敵と戦わなくてはならず、あらゆる攻撃機能が備わっています。繁殖期には雄雌ともに同時期に複数の相手と繁殖活動をします。

安全な仲間と認めた相手には心を許すので、複数の猫が集まる決まった水飲み場などがあります。単独で狩りをする動物のため、誰も天敵のいない静かな環境で安心感を得ます。

犬と猫を飼うには生活時間にズレが出ることも理解しましょう。もともとは犬も猫も、明け方と夕方から活動し、昼間は眠る習性がありました。どちらも人と比べて眠りが浅く、長い睡眠を必要とします。

犬は飼い主主導の生活で安心感を得るため、人との生活では大抵昼も起きていますが、昼間眠る習性も残しています。遊ばせ過ぎて疲れないよう飼い主が活動時間を管理する必要があります。

猫は天敵のいない、静かに眠って過ごせる時間や、遊びたい時に飼い主と遊べる時間がないと、夜にその習性のまま起きていることになります。特に犬と猫を飼うには、猫が自由に過ごせる環境が必要です。

犬と猫を飼うには、それぞれ単体で飼うときの注意点に加え、新たな注意点が必要になります。

習性が違えば、それぞれの生活習慣も違いますので、お互いの生活を脅かす相手と意識させないように飼うことが同居のこつになります。

犬と猫を飼うとき、どのようなことに注意を払わなくてはならないのかをご紹介します。

犬と猫を飼うには、特に猫のストレスに注意が必要です。外敵に常に注意を払う本能を持った猫にとって、自分の安全が脅かされかねない生活は大きなストレスです。

犬と同じように生活させようとしてしまうと、猫は自分の思うように危険を避けた生活ができず、犬が外敵と見なされてしまいます。外敵が家の中にいる生活では、猫はとても安心感を得ることはできません。

犬の生活は飼い主が管理することがある程度できますので、うまく猫の自由な時間を確保してあげましょう。

犬と猫を飼うときには、お互いの餌を食べあわせないように注意しましょう。犬は動物性以外の食物もかなり食べますが、猫はほぼ肉食です。それぞれに必要な栄養量も違います。

餌の時間や場所を一緒にしてしまうと、お互いの餌を食べてしまう可能性があり、深刻な病気につながる恐れもあります。

また、犬は集団で捕食する生活であったため、食事は1日2回ほどです。猫は単独の狩りでその都度捕食をしていたため、1日の適正カロリーを4〜6回に分けるのが良い食事のし方です。

犬と猫を飼うときには、トイレの設置場所にも注意しましょう。犬と猫どちらも、エサ場から遠いことは必須です。

犬の排泄場所は、周りから目立たず、好きな時に行けて、くるくる回る余裕がある場所です。人と並んだ場所でもいいですが、犬が自由に出入りできる事が必要です。犬種によって寝床から離れた場所にする犬もいます。

猫の排泄場所は、静かで、風通しの良い場所です。元々砂漠でする習慣があったため、適正な場所に猫砂を置けば比較的早く覚えます。洗濯機や洗面所や、人のとおり道に設置しないようにしましょう。