Search

検索したいワードを入力してください

初心者でも簡単!フクロウの飼い方|餌/本/トイレ/温度/糞

更新日:2024年04月13日

ハリーポッターなどの映画にふくろうが登場するようになり、その魅力の虜になる方が増えてきました。実際に飼育してみたいと考える方も増加しています。ふくろうを家庭で飼育するにはどのような世話が必要となるのでしょう。初心者の方にもわかりやすく飼育法をご紹介します

初心者でも簡単!フクロウの飼い方|餌/本/トイレ/温度/糞
ふくろうを飼育する際、温度管理も重要な要素となります。ふくろうを飼育する部屋には必ずエアコンを設置しておきましょう。飼育するふくろうが寒いエリアに生息していたか、熱いエリアに生息していたかで、適温は変化します。

寒冷育ちのふくろうは暑さに弱い

寒いエリアに生息しているふくろうは、寒さへの耐性が驚くほどあります。そのため、日本の冬程度の気温なら、室外で飼育しても特に問題ないと言われています。もちろん、フクロウの飼育は原則、屋内と言われていますのであくまでも例えです。

ただその分、暑さには大変弱く、夏場などは注意深く観察しておく必要があります。部屋の温度が上がりすぎないようにすることだけでなく、十分な水分を用意しておく、好きな時に水浴びをして自ら体温を下げられるようにしておくなどの対策を講じてあげてください。

夏場の冷房に関する注意点は、ふくろうに直接冷たい風が当たらないようにすることです。人間でも直接的に長い時間風があたっていると、体力を消耗し衰弱してしまいます。これはふくろうも同じですので、風の方向にはくれぐれも注意しましょう。

どれぐらい温度を下げていいか分からない場合は、ふくろうの様子を観察するのが一番です。動きが鈍くなっていたり、食欲が減退している、飼い主の側を離れないなどの兆候が見受けられたときは、温度調整をおこなってください。

温暖育ちのふくろうも熱さには弱い?

寒冷地育ちのふくろうが寒さに強く暑さに弱いというのはイメージどおりですが、実は温暖育ち、熱帯に育ったふくろうも暑さに強いとは言い切れません。

逆を言えば、温暖地育ちの種類でも、寒さへの耐性が比較的高くなっています。大型の種類のふくろうであれば、マイナス5℃程度までは問題なく過ごせると言われています。しかし、これを超えてしまうと体温の維持を行うことが難しくなり、病気や体重の減少に繋がります。小さな固体のふくろうの場合は衰弱して死につながるリスクも出てきます。

汗腺が無いのでふくろうは汗をかきません。そのため暑さに耐えられるのはせいぜい30~35℃以下と言われています。この範囲なら大丈夫ではなく、限界を超えるラインがここであると認識しておいてください。

ミミズク

ふくろうとミミズク。名前は違いますが、生態はほぼ同じだと考えておきましょう。肉食で夜行性、ストレスを抱えやすいので発散のために部屋の中で放鳥する、温度管理に注意し、水浴びをさせてやる。飼育方法は特にふくろうとは異なりません。

ではミミズクとふくろうの違いはと言うと、見た目と鳴き声です。飼育をする際にはその差から起こる問題はありませんので、安心してください。

フクロウの飼い方で初心者が気をつけたいこと

ふくろう初心者の方が飼育する際に注意したいことは、ここまででほぼご説明しましたが、さらに補足を加えるため、準備するものや環境についてお話ししましょう。

ゲージ

ペットショップでよく見かける小さな小鳥を飼うタイプのゲージではなく、大型のふくろう専用のゲージを用意しましょう。そしてゲージ内には、必ずふくろうが身を隠せるスペースを作ってあげてください。

とにかくストレスに弱い生き物なので、身を隠せる場所があることで心を落ち着けることができます。常に何かに晒されて生活していると、あっという間にストレスはMAXに達してしまいます。

ヒーター

温度の項目でお話ししたとおり、ふくろうの飼育には温度管理が必要不可欠です。そこで室温時計も用意していただきたいのですが、ペット用のヒーターも用意してあげてください。

ふくろうは基本的に寒さに強い種ではありますが、野性を離れているとその耐性にも変化が発生します。冬の時期などはゲージや部屋の片隅にヒーターを設置しておいてあげれば、自らそこに行って暖を取る姿を見ることもできます。

止まり木

できるだけ野生に近い形の止まり木もふくろうの飼育には必要です。基本的にふくろうは1日の大半を止まり木の上で過ごします。まっすぐなものではなく、ある程度の湾曲や凹凸のある自然素材の物を用意することをいたします。

ふくろうの飼育部屋自体にもいくつか止まり木を設置してやると、放鳥の際ふくろうがあちこちに渡ることができ、良い運動となります。

革手袋とピンセット

細かなものではありますが、ふくろうを飼育するなら絶対に擁しておかないといけないのがこの二つです。

ピンセットはふくろうに餌を与える際に使用します。直に手で餌をあげると誤ってふくろうが飼い主さんの手までかじってしまう可能性があるからです。ふくろうのくちばしや爪の先端は、驚くほど鋭利な形状となっており、少し触れただけでも飼い主の方が大けがをする可能性があります。そのようなけがを最小限に抑えるためにも、餌を与える際は必ずピンセットで与えるようにしてください。

餌を与える時もですが、ふくろうの世話をする際はけがを避けるため、素手では行わないようにしてください。必ず革製の手袋を装着して世話を行いましょう。ふくろうの爪や口ばしの先端はかなりの威力がありますので、軍手などではなく革製の物にしましょう。それでも破れてしまう事もありますので、予備を用意しておくとよいでしょう。

ロスト

ロストとは、鳥類の飼育の際に使われる言葉で、放鳥の際逃げてしまうことを指しています。部屋での放鳥や屋外での放鳥は、ふくろうにとっての大切なストレス解消となりますが、ロストの可能性があることも頭の片隅に置いておいてください。

野性を失っているふくろうは、ロストすると戻ってくる可能性はほぼゼロにひとしくなります。そしてロスとしたふくろうは、餌の取り方も知らず、身を守る術も知らないまま野生の厳しい世界に放り出されることとなり、死亡率が格段にアップします。

室内で飼育しているので大丈夫と構えていても、すこしの隙間から逃げ出してしまう事はよくある話です。大切な家族の一員であるふくろうが、ロストしてかわいそうな目にあわないよう、注意してあげてください。
次のページ:旅行中のフクロウの飼い方

初回公開日:2017年11月21日

記載されている内容は2017年11月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related