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チョウゲンボウって飼育できるの?その生態や特徴・飼育方法について紹介

更新日:2024年01月02日

小型猛禽類と呼ばれるチョウゲンボウという鳥をご存じでしょうか。この記事では、猛禽類としての生態や、チョウゲンボウを飼育することが可能なのか、その魅力を交えてをご紹介します。チョウゲンボウをまだ知らない方、人とは違うペットをお探しの方は、ぜひご覧ください。

チョウゲンボウって飼育できるの?その生態や特徴・飼育方法について紹介

チョウゲンボウの生態

チョウゲンボウとはどんな種類の鳥なのでしょうか。どんなところに住み、どんなものを食べて生活をしているのでしょうか。そもそもその姿を日本で見ることは可能なのでしょうか?

チョウゲンボウの魅力を知る第一歩として、まずはその種類や生態をご紹介します。

チョウゲンボウの生態1:種類

チョウゲンボウは、ハヤブサ目ハヤブサ科に属する小型猛禽類の一種です。猛禽類といわれると、羽を広げ獲物を狩るために空から颯爽と舞い降りてくる大型の鳥、そんなイメージをされる方も多いのではないでしょうか。

チョウゲンボウは、実はハトと同じくらいのサイズしかないとても小さな猛禽類です。重さも、缶コーヒー1本分に例えられることも多く、見た目だけでは猛禽類とはわかりづらいかわいらしい見た目をしています。

チョウゲンボウの仲間には、少し小さめながら俊敏に飛ぶコチョウゲンボウや、目の回りや足が赤いアカアシチョウゲンボウなどがいます。

チョウゲンボウの生態2:捕食

チョウゲンボウは猛禽類に属する肉食の鳥です。ネズミや昆虫、コウモリやカエルなどの小型の動物を好んで食べます。

また、昔チョウゲンボウを狩りに使用しようとした鷹匠が、ろくな獲物を取ってこない、馬の糞のように役に立たない鳥と称し、「馬糞鷹(まぐそだか)」というかわいそうな異名をつけられてしまった歴史があります。

チョウゲンボウの生態3:生息地

ユーラシア大陸やアフリカに広く分布し、日本にも多く生息しています。日本では、夏季に北海道や四国、九州でも観測され、冬には日本全国に冬鳥として渡来してきます。

主に断崖や山林、農耕地や木の窪みなどに生息し、空き家やビルの隙間など、街中でも多くその姿を見ることができます。

有名な繁殖地として、長野県中野市の十三崖(じゅうさんがけ)があります。十三崖は、チョウゲンボウが集団で繁殖を行う世界的に希少な場所として、国の天然記念物に指定されています。

チョウゲンボウの特徴

チョウゲンボウの生態が少し分かってきたところで、次は大きさや体重を具体的にご紹介します。チョウゲンボウにはどんな特徴があり、どんな声で鳴くのでしょう。

チョウゲンボウに隠された特技をご紹介するとともに、その特徴を紐解いていきます。

チョウゲンボウの特徴

  1. 大きさと体重
  2. オスとメスの違い
  3. 繁殖
  4. 特技
  5. ヒナの特徴
  6. 鳴き声

1:大きさと体重

チョウゲンボウは赤い褐色に黒い斑点が特徴な小型の鳥です。チョウゲンボウの大きさはハトくらいの大きさで、オスが33㎝、メスが39㎝ほどしかありません。また、翼を広げたサイズは自身の背丈の2倍の約65~80㎝です。

体重は、オスが150g、メスが190gほどで、全長も含めてメスのほうが少し大きい体つきをしています。

2:オスとメスの違い

大きさの部分でも触れましたが、チョウゲンボウはその外見もオスとメスで違いがあります。オスの羽毛は、頭と尾が青灰色をしているのに対し、メスは全体的に褐色が強く、翼の先が尖っています。

メスの方が全体的に地味な色合いで、よく見るとメスの尾羽には数本の黒い帯が見受けられるため、じっくり観察をしてみるとオスかメスかを見分けることが可能です。

3:繁殖

チョウゲンボウはまず3月ごろに巣穴となる場所を探し、つがいの相手を選び始めます。この時にはメスを巡るオス同士の激しい戦いも見受けられます。

相手を見つけ繁殖を行い、4月ごろになると産卵がはじまります。卵は、崖の横穴や、木の窪みに直接、または小枝で保護をした状態で産み落とされます。

チョウゲンボウは一回の産卵で4~6個ほどの卵を産み、卵は27~29日で羽化します。この際には、主にメスが卵を温める役割りを担います。
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初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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