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セキセイインコの寿命・ギネスの寿命と寿命が来たときの症状

更新日:2024年03月26日

セキセイインコはカラフルで可愛らしい姿や人懐っこい性格での動物ですが、寿命はどれぐらいなのでしょうか。ギネスに登録されているセキセイインコの寿命や、遺伝的に色素が薄いアルビノの寿命、セキセイインコがかかりやすく、寿命を縮める可能性がある病気を調べました。

セキセイインコの寿命・ギネスの寿命と寿命が来たときの症状
「アルビノ」とは、生まれつき体内のメラニン色素を生成する能力が無い(または極端に少ない)遺伝子疾患です。 体毛や皮膚など全身の色が極端に薄い(白色)という特徴があります。

目の色素の欠如により視力が弱いことが多く、セキセイインコの場合では、目の赤い個体(レッドアイ)が多く存在します。全身の毛がホワイトで目がブラックの「ホワイトブラックアイ」は、希少価値が高いです。

アルビノのセキセイインコの寿命

アルビノのセキセイインコは、元々は突然変異で生まれているため、「寿命が短くてすぐに死んでしまう」「繁殖力が弱い」などと言われていますが、「ノーマル種に比べると体が弱いところがある」だけで、寿命に大きな違いはありません。

セキセイインコのカラー

セキセイインコは最近では交配が進み、ノーマル(原色)種はあまり市場に出回らなくなりました。ペットショップなどでは、カラフルな個体が好まれる傾向があります。セキセイインコの種と寿命についてみていきましょう。

パステルカラーレインボー

パステルカラーレインボーは、オパーリン種から黒い縞模様を無くした(薄くした)種類で、頭部が黄色味がかっており、全身がパステルカラーになっている個体です。とても綺麗で、現在セキセイインコで一番の種です。

パステルレインボーは交配を重ねた種類ですが、そのことによるかかりやすい病気や寿命の違いはありません。

病気のセキセイインコの寿命

セキセイインコも人間と同じように病気やケガをします。病気になると寿命が短くなってしまうのは仕方のないことですが、加齢により寿命を迎えるのではなく病気による場合は、病気になってからどれぐらいで寿命を迎えてしまうのでしょうか。病気のセキセイインコの寿命についてみていきましょう。

ヘルニア

ヘルニアはセキセイインコのメスに特に多くみられる病気で、「腹壁ヘルニア」である場合が多いです。腹壁ヘルニアは、腹壁に生じた裂け目から、腹部の内臓(腸・卵管など)が腹膜に包まれたまま腹腔外に脱出・突出した状態になります。

腹壁ヘルニアの原因は主に過発情で、できる部位により症状も異なります。ヘルニアの治療は、ヘルニア輪閉鎖手術が一般的ですが、セキセイインコの性格や年齢によっては手術が困難であるため、投薬治療になります。

ヘルニアになっても手術ができず、そのまま放置しても何年も生きる子もいますので、ヘルニアにより寿命がどれぐらい短くなるかは不明です。また、手術によって寿命が変わるかどうかの見解は、獣医師の判断に委ねるしかありません。

早期段階で発見・治療ができれば良くなるケースもありますので、日頃からセキセイインコの様子をよく観察したり、定期的に健康診断に連れて行きましょう。

痛風

痛風とは、尿酸が体外へうまく排泄できずに体内で蓄積して結晶となり、関節炎などを引き起こす病気です。飼鳥の中でも特にセキセイインコに多い病気です。痛風の主な原因は「腎臓機能の低下」「ビタミン・ミネラル・タンパク質などの過剰摂取」「感染症」「老化」などがあげられます。

痛風には「内臓痛風」と「関節痛風」がありますが、内臓痛風は体内(臓器)に尿酸の結晶が沈着するため発見が難しく、突然死を引き起こすこともあり、寿命が短くなってしまいます。

関節痛風の場合は、主に足の関節に尿酸がたまり、「片足をあげる」「止まり木にうまく止まることができない」などの症状が出てきます。症状が進行すると足の関節が腫れ、痛みにより食欲や元気がなくなったり、羽を膨らませて眠るなどの症状が現れることもあります。

痛風は治療が難しくインコの寿命を縮めてしまう可能性があるので、日頃から食事のバランスに気を付けてあげましょう。

腹水

腹水症もまた、セキセイインコに多くみられる病気です。心臓と肝臓がある肝臓腹膜腔と、腸管と生殖器がある腸管腹膜腔のどちらかに腹水が溜まり、腹部膨大により呼吸器が圧迫され、呼吸困難を引き起こします。

肝臓腹膜腔に腹水が溜まる原因は、心疾患や肝臓疾患による門脈圧の上昇です。門脈の血圧が上昇することにより、血管から水分が漏れ出し、液体が貯留します。腸管腹膜腔に腹水が溜まる原因は、卵巣腫瘍や精巣腫瘍などの腸管腹膜腔内の腫瘍からの漏出などです。

腹水症の治療には、注射針を刺して水を抜く方法や投薬治療などがありますが、水を抜いても数日後にはまた腹水が溜まってしまうケースが多く、繰り返しの治療になります。

腹水が溜まっている状態も、腹水を抜く治療も、体の小さなインコにとっては大きな負担となり寿命に大きく関わってきます。他の病気と同様、日頃からインコをよく観察し、異常があれば早めに病院に行きましょう。

そのう炎

「そのう」とは鳥類の消化管の一部で、食道に続く膨出部です。鳥類は餌を一時的に「そのう」に溜めておきますが、細菌などにより炎症が起こりやすい器官で、そのう炎の発見が遅れると寿命を縮めてしまいます。

そのう炎は雛の挿し餌期にとても多い病気ですが、パン・ご飯などの人間の食べ物を与えると、そのう内で細菌が繁殖しやすくなるので、挿し餌を長期間続けることや人間の食べ物を与えるのはやめましょう。

長生きのためには定期的な健康診断が必須

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初回公開日:2018年01月15日

記載されている内容は2018年01月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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