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ツバメの寿命と生態との関係|生理的寿命/渡り鳥/冬

更新日:2024年03月05日

暖かくなると、日本へ渡ってくるツバメの寿命は知っていますか?家の軒下などに巣を作り、昔から巣を作る家は繁栄すると言われ大切にされています。ツバメの寿命や生態を知って、知識を深めましょう。とっても可愛いツバメについてご紹介します。

ツバメの寿命と生態との関係|生理的寿命/渡り鳥/冬

家の軒下に作る巣

泥や枯葉を使って民家の軒下など、人が生活する場所に作る巣は、日本で最も多く見かけるツバメの巣です。泥や枯草、唾液を使い固めて巣作りをし、人のいる所に好んで作ります。これは、カラスなどの外敵に襲われないようにするのが目的で、少しでも寿命を延ばすことができます。

ツバメは一度作った巣は覚えていると考えられ、翌年にまた同じ巣に戻ってきて再利用します。古い巣が壊れている時は、1~2日で修復をして子育てをします。

岩場に作る巣

イワツバメが主に岩場に巣を作ります。海岸や岩場に穴の開いた巣を作ります。上部に穴が開いた形のお椀型の巣で、出入り口が狭く深い造りになっています。親が餌を与える時は、巣穴に顔を突っ込んで与えます。古い巣は再利用する場合もあります。

木に作る巣

1日のほとんどを空中で過ごすハリオアマツバメは、木の隙間や樹洞に枯葉や羽毛を使用して作ります。最速のスピードで巣の材料を探して、唾液を使って固めます。お椀状の形をした巣でヒナを育てます。

ツバメの餌

ツバメのヒナはふ化をすると、親に餌をねだります。ハエやとんぼ、アブなど空中を飛ぶ昆虫をとらえてきてヒナに与えます。生きた昆虫をヒナに届けるために、親鳥は何度も往復をしてヒナを大きく育てます。

20~24日すると、ヒナはとても大きく成長します。成長すると巣離れをし、二度と巣には戻りません。しかし、まだ一人前に餌を取れないため、巣立ったばかりのヒナは電線などで親鳥から餌をもらい成長します。

2週間ほどすると一人で餌を取る事ができるようになり、兄弟たちと渡りの時期までは一緒に暮らします。

ツバメの種類

ツバメ

夏鳥として北海道から九州の種子島まで幅広く生息する、日本で一番多くみられる種類です。全長は約17cm、背側は光沢のある黒色で腹部は白色をしています。のどと顔が赤色なのが大きな特徴です。

人の家の軒下などに巣を作り、お椀型をしています。平均寿命は1年半ととても短いツバメです。

ハリオアマツバメ

ハリオアマツバメは全長21cm、翼を広げると50cm位の大きさです。ずんぐらとした体形で太い翼、針のように尖った尾羽が特徴です。額、のど、腹部から背面にかけて白い毛で覆われています。

ハリオアマツバメは、渡り鳥なので夏季はユーラシア大陸東部で繁殖をして、冬季になるとオーストラリアなどに南下していきます。日本には夏ごろに飛来して、北海道と本州中部より北の高山や海岸などで生息します

ハリオアマツバメは水平自行が鳥類最速だと言われており、時速300キロにも達します。ワシやタカなどに捕食されることも無く。平均5年の寿命であると考えられています。

ヨーロッパアマツバメ

ヨーロッパアマツバメは、夏は北ヨーロッパ、冬はサハラ砂漠より南のアフリカで過ごす渡り鳥です。他のツバメに比べて足が短く、垂直な面のみ降りたてる特徴があります。ほとんど地面に降り立つことが無く、夏場や天候の悪い時などは降り立つが、基本的にはずっと飛行しています。

ヨーロッパアマツバメは、1年のうち10か月は飛行していると考えられ、かなり過酷な行動をしています。寿命の最大は20年と長く、私たちがみるツバメとは違って長寿です。
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初回公開日:2018年01月11日

記載されている内容は2018年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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