毒を持つ鳥ピトフーイとは?生態や同じ特徴を持つ生き物も紹介
更新日:2024年10月03日
ピトフーイは基本的に雑食で、温暖なジャングルで生息するさまざまな昆虫類を食べて生活しています。
その中でもジョウカイモドキ科の甲虫はヤドクガエルと似た猛毒を持っており、ピトフーイの毒もその虫由来だと考えられています。
その中でもジョウカイモドキ科の甲虫はヤドクガエルと似た猛毒を持っており、ピトフーイの毒もその虫由来だと考えられています。
ピトフーイと呼ばれているのに毒が無い鳥もいる?
ピトフーイに分類される6種のうち、すべての種類に毒があるわけではありません。この中の、ムナフモリモズという鳥には毒性が無いことがわかっています。
反対に一番毒性が強いピトフーイは、ズグロモリモズだといわれています。
反対に一番毒性が強いピトフーイは、ズグロモリモズだといわれています。
ピトフーイと同じく毒を持つ鳥4種類
毒鳥と呼ばれているのはピトフーイだけではなく、世界中には他にも毒を持つ鳥が存在しています。
ここからは、4種類の毒を持つ鳥について詳しく紹介していきます。
ここからは、4種類の毒を持つ鳥について詳しく紹介していきます。
1:チャイロモズツグミ
モズヒタキ科に分類されるチャイロモズツグミも、毒性を持つ鳥だといわれています。2010年代に2体の標本で調査が行われ、そのうちの1体から毒ガエルの神経毒と似た物質が見つかりました。
ピトフーイとは異なり灰茶色の目立たない体色をしており、ニューギニア島以外ではオーストラリア北部などに生息しています。
ピトフーイとは異なり灰茶色の目立たない体色をしており、ニューギニア島以外ではオーストラリア北部などに生息しています。
2:ヨーロッパウズラ
ヨーロッパウズラは、ヨーロッパやアジアなど広く生息する全長17cmほどの丸みを帯びた小さな鳥です。
渡り鳥で、地中海に渡りをする秋の時期に食料とする植物の影響で毒が蓄積すると考えられていますが、詳しいことはわかっていません。肉や脂肪を食用すると中毒症状や臓器機能不全などが起こり、最悪の場合は死に至ります。
渡り鳥で、地中海に渡りをする秋の時期に食料とする植物の影響で毒が蓄積すると考えられていますが、詳しいことはわかっていません。肉や脂肪を食用すると中毒症状や臓器機能不全などが起こり、最悪の場合は死に至ります。
3:鴆(ちん)
鴆(ちん)は、中国の古文献に記述がある猛毒を持つという伝説の鳥です。文献では鴆の羽から取った毒は鴆毒と呼ばれ、無味無臭で水溶性、酒などに混ぜれば気づかれることなく相手を毒殺できるとされています。
長らく空想上の鳥だと思われていましたが、近年にピトフーイという毒鳥の存在が発見されたことで、鴆も実在した可能性があると考え直されています。
長らく空想上の鳥だと思われていましたが、近年にピトフーイという毒鳥の存在が発見されたことで、鴆も実在した可能性があると考え直されています。
4:ツメバガン
アフリカや中東に生息する全長70~100cmほどのカモ類最大といわれる大きさの鳥です。ピトフーイと同様に雑食性で、昆虫や魚、草や実などさまざまなものを餌にします。
甲虫が持つ毒であるカンタリジンに対する耐性があり、食べるとその毒を体内に蓄積する性質があるため、ツメバガンの肉を食用すると中毒になるといわれています。
甲虫が持つ毒であるカンタリジンに対する耐性があり、食べるとその毒を体内に蓄積する性質があるため、ツメバガンの肉を食用すると中毒になるといわれています。
鳥以外の毒を持つ生き物3選
毒を持つ生物といえば虫や蛇が連想されますが、それ以外にも世界には珍しい有毒の生き物が多数生息しています。
ここからは鳥以外の毒を持つ生き物を、3種類紹介します。
ここからは鳥以外の毒を持つ生き物を、3種類紹介します。
1:ファイアサラマンダー
初回公開日:2022年07月20日
記載されている内容は2022年07月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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