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カラスの知能指数・実験結果・何歳・自動販売機|犬/オウム

更新日:2024年11月06日

カラスの知能の高さは、都市伝説?その実態を知れば知るほど、都市伝説じゃなかったんです。賢いとは思っていましたが、予想以上でビックリしました。カラスはなんと、鳥類でありながら鳥類を超えてしまった生き物なのです。その驚くべき生体とは?

カラスの知能指数・実験結果・何歳・自動販売機|犬/オウム

カラスの知能指数って?

明け方の繁華街。群れるカラスの大群と明け方の空と朝帰りの酔っ払い達。都会ではそんなイメージしかありませんが、そんなカラスも実は独特の習性を持ち、高い知能を持っているという話は聞きます。

田舎暮らしをした事のある人の方が、カラスの本性を目撃しているのではないでしょうか。石を投げたりした人間の顔を絶対忘れず、何日後かに復習したりします。また、カラスは仲間が死ぬとその上空をグルグルとしばらく飛び回っていました。土地の老人によれば、それはカラスの葬式なのだそうです。

そんな身近なのにミステリアスな、どうでもいいと言えば、どうでもいいカラスの気になるあれこれや、知能、自慢にならない雑学を紹介します。

鳥類有数の知能指数って本当?

本当でしょうか。狩りの上手い鷹や鷲の方が賢い気がするでしょうが、物を集めるコレクター癖や物を使って遊ぶ行動は、カラス以外の他の鳥類には見られないのだそうです。

野球のボールをくわえて、高い所から何度も落としているカラスも見かけられています。卵と間違ったのか、ボール遊びが面白かったのかはわかりませんが、たしかに他の鳥は、やらない行動です。

研究者によると、生きるために必要無い行動、つまり遊びをするのは、知能指数が高い証拠なのだそうです。脳味噌も猫や犬よりも大きく、記憶力も良くて、うまく食事にありつくためなら、あらゆる物を道具に使う知恵もある、というのですから驚きです。

カラスの雑食性って?

カラスの知能もさることながら、その生命力の強さには雑食性というキーワードもあります。もともとカラスは、木の実から植物から新鮮な死骸など何でもござれのタフさがあります。

野生の世界において、息を引き取ったばかりの死骸を食べることは、大いなる自然のサイクルであり生きのびるのに当たり前のことでしたが、人間の生活水準が上昇するにつれ、都市部カラスの食生活も大きく変化しました。

自然界では摂取しづらい、人間と同じ栄養価の高い残飯を何年も食べ続けたことが、カラスの知能の進化に与えた影響はわかりませんが、人間が食べる物を何でも食べられる雑食性が、大繁殖の鍵だったことは間違いありません。

都会のカラスって?

年齢や季節によって移動しますが、そのほとんどがハシブトガラスと言われています。日本カラス勢力を大きく二分する、より知能的と言われるハシボソガラスより体がやや大きく、力も強いので楽に暮らせる飯場争いに勝った結果と言われています。

モヒカン気味の頭や太いクチバシ、ズングリムックリなワガママボディが特徴で、都会では繁華街の生ゴミを食料にしています。お店が排出する人間にとっての生ゴミの多くは、カラスにとっては、まだまだ食べられるありがたい物です。

賞味期限切れや、肉の筋や臓物類、残飯なんかは人間がさっきまで口にしていて、残した食べ物ですから、調味もされているご馳走です。しかし、人間の食べ物を食べているカラスの肉は臭みが強く美味しくないそうです。

都心部でカラス対策により減少?

東京都が政策の一つとして問題視しているのが、カラスの大繁殖対策です。昭和60年の調査では、約7千羽のカラスが確認されていますが、その16年後の平成13年度には3万6千羽にまで増加しました。

この時期の国内は、小泉内閣発足や狂牛病など、バブル経済後の後始末や立て直しの時代でした。カラス問題も例に漏れず、それまでは放置された結果、13年で5倍以上にまで異常繁殖したのでしょう。

東京都では、そこをターニングポイントに、具体的な取り組みとして捕獲や巣の駆除などを行ってきました。今まで無敵の都会のカラスに、人間という天敵が現れ、知能犯のカラスは郊外の自然が多い地域に生息拠点を移してきています。

田舎のカラスって?

体は比較的こぶりで、シュッとしたスタイルの印象が特徴のハシボソガラス。代表的なエピソードでは、くるみを車道の輪立ちに正確に置き、車に割らせる行動など国内では、知能が高いことでも有名です。

田舎に多い種のカラスと言われていますが、都会と田や山が近い地域では、繁華街と自然を行き来している生態も確認されています。その場合、ハシボソはハシブトに一定の距離を置き警戒しているように見えます。

一方、完全に大自然の田舎に生息しているハシボソは、天然のものを食べているので食肉しても臭みがなく美味しいそうです。日本では伝統食文化的にも誰も食べませんが、中国あたりでは食肉が普通です。

カラスの知能の実験結果が凄い

カラスの知能を知るうえで、興味深い実験結果があります。その実験には細長い水瓶が用意されました。一羽のカラスが、その水瓶から、どうやって水を飲むかという実験です。普通に飲もうとしても、水瓶は細長くてクチバシは水にとどきません。どこで覚えたのか、このカラスは石を次々と水瓶に入れ、水面を上昇させ水を飲みました。

また、9羽のカラスがどれだけ人間を憶えているかという実験では、悪役、善役、中立役の三人のエサ係に、三日後と一ヶ月後にも接触させました。すると、ほとんどのカラスが善役のエサ係を選びました。

これらの実験結果は、カラスに自意識や思考があることを、証明しています。と、同時にそれには多少の個体差があることも裏付ける結果です。

カラスの驚異的な記憶能力

三歩歩くと忘れるニワトリなどと、鳥類を馬鹿にする言葉がありますが、カラスは違います。実験では、カラスの死骸を持たせてカラスの群れを歩いてみたところ、3年はその人物を警戒し続けたそうです。

知能が高いカラスは、「認識」「記憶」「警戒」「伝達」を脅威から逃れるべく習性として、自分だけではなく、群れと共に生きのびるために行動、記憶します。

また、人間食生活にどっぷりのカラスとは言え、弱肉強食の世界であることには変わりはありません。満腹の時に、非常食を隠す習性も知能の一つとしてありますが、その場所を決して忘れない優れた記憶力もかなり知能的です。

カラスの知能は人間で言うと何歳?

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初回公開日:2017年11月14日

記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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