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カラスの知能指数・実験結果・何歳・自動販売機|犬/オウム

更新日:2023年12月04日

カラスの知能の高さは、都市伝説?その実態を知れば知るほど、都市伝説じゃなかったんです。賢いとは思っていましたが、予想以上でビックリしました。カラスはなんと、鳥類でありながら鳥類を超えてしまった生き物なのです。その驚くべき生体とは?

カラスの知能指数・実験結果・何歳・自動販売機|犬/オウム
これには、いろんな見方があり研究者のあいだでも長年、ちょっとした論争にもなっています。「小学生くらい」だと言う派、いやいやもっと賢く「成人の大人」とほぼ変わらないと主張する派がいます。

これは「人間で言うと何歳」という定義だけに焦点を当てれば、7歳の小学生くらいだろうと言われています。しかし、知能と脳の話はまったく別の話で、我々人間は「脳の一部である知能部分」が極端に発達しているに過ぎないと言えます。

つまり人間は脳全体を使い切っているとは言えません。脳の構造の違いはあれど、知能以外の部分が優れた動物には、その脳分野で人間はあっさり負けます。そういった意味では、まだ謎が多いカラスが人間以上に優れた脳分野を持っていても、ごく自然な可能性として否定はできません。

カラスの知能はなぜ高いの?

やはり、世界に目を向けると、カラス研究家は地球規模でいるもので、カラスのあまりの賢い行動に「羽を持った霊長類」と形容する学者もいるほどです。その中でも興味深いのは、ドイツの研究者が発表した「なぜカラスは知能が高いのか」という研究です。

その答えに「平行進化」という仮説をたてました。平行進化とはどういうことかというと、生物の進化という大きな、くくりで見られる現象で、まったく違った種で似通った進化が見られる現象を言います。

その仮説の核は、カラスの学習記憶能力です。さまざまな異種から、どんどん学習して頭脳を高めていける、ただ一つの鳥類がカラスだと言う仮説です。そしてそれらを、近くの仲間が学習すると同時に、伝えることにもなり、仲間からまた別の仲間へ広がっていきます。

カラスの脳神経の複雑さが頭の良さの秘密?

カラスの脳を研究したところ、知能の源である脳神経の複雑さ、神経細胞間の結合の数が関係していることがわかりました。「ワタリガラス」が最も知能の高いカラスと言われていますが、カラスの中では身体が大きい種類です。

霊長類と鳥類は、脳の構造も違いますが知能を発動する時に使う、脳の場所も違います。鳥類のなかでもカラスだけが、脳の使い方において独自の進化を遂げたのは、奇跡でもありまだまだ可能性も秘めている謎です。

知能が高いカラスは自動販売機の小銭を集める?

ハシボソガラスの仕業ならあり得ると専門家は見ています。田園や里山に生息が多い種で、ハシボソの名前のとおり、クチバシが細く太い声で鳴くのが特徴で、遊びや独特の狩り、道具を使うなどが目撃され、とても賢い種として有名です。

もう一種のハシブトガラスは、都心部に多く生息する種で、クチバシが太く鳴き声が高音なのが特徴です。地方により両種が混在しているのも面白い生態系です。歌舞伎町の朝のゴミ袋からブレックファーストと洒落こんでいるのは、ほとんどハシブトガラスです。

近年では、カラス研究チームが発表したカラス自販機が話題です。カラスにコインを拾ってこさせ、自販機にコインを入れるとエサが出るという仕組みですが、まだ研究段階で実用にはいたっておらず、これからが楽しみです。

カラスの知能についての論文

アメリカのカラス研究家の論文では、カラスが仲間の死に直面した時、なぜ集まるかの謎に迫りました。あの集団行動はお葬式ではなく、仲間の死骸がある場所から、これから生きていく上で危険があるか無いか情報交換している行動だと発表しました。

また、カラスに危害を加えたり、脅威となる人間にも同じ群集行動をし、辺りを鳴きながら飛び回り、お互いに警戒を強める習性があり、もっと踏み込んだ、互いの第三者的観察も、カラス達は群れの中で行っていると発表しました。

そういったカラスの集団コミニケーションのなかに、社会性が見え隠れするのも驚きですが、一羽でもカラスは、独自で思考し遊んだり、エサ取りにも道具を使います。霊長類とはまったく違う脳構造で、高い知能を持つという驚異的な鳥類で、さらなる研究は今も続いています。

知能が高いカラスの遊びって?

「電線にとまっていたカラスが、突然前転し逆さ吊りになり、さらに足をパッと離して落下を楽しむように飛んでいった」。「雪屋根の上で道具を使い何度も繰り返し、ソリすべりのように行ったり来たりする」。「飛行中に落下物を落とし、地面に着く前に急降下してキャッチする」などなど他にも、鹿のフンを鹿の耳に入れるカラスという意味不明なことも時としてします。

カラスの遊びに、パターンは無く個々が独自にやっています。

カラスは賢いだけでなく他の鳥類と違い、人間の生活区域で簡単にエサにありつけるため、遊ぶ暇があると、なんとも優雅な話ですが、研究者は語っています。猫や犬もそうですが、カラスはペットではなく完全野生なので、相当うまく人間社会を利用しています。

カラスと色んな動物達どちらの知能が高いのか?

最初にも紹介しましたが、脳の大きさと知能は比例しないという脳の不思議。今までの通説では、脳そのものが知能だと誤解していただけだった、という新たな脳研究発表で、逆に脳の全体をうまく使えていない人類ということが判明しました。

こういった事実を踏まえると、知能が高いカラスに興味を持つこと自体、知能というただ単に脳の一部分に過ぎない、人間主体な得意分野からの視点なだけで、全生物界での能力の有数はという話は、また別次元です。

いくら人間の知能が高くても、思い上がって平和利用できなければ、何の意味も無いし、カラスの方がよっぽど賢いでしょう。話がそれましたがあくまで、知能一点にだけ焦点を当ててカラスと、色んな動物を比較してみましょう。

カラスと犬はどちらの知能が高いの?

結果から言うとカラスです。犬は人間でいう2~4才程度の知能があるのに対し、カラスは7才程度の知能を持つと言われています。しかし、この実験結果には少し異論もあります。例えば飼い主との長い愛情でつながった犬は奇跡を起こす場合があります。

飼い主のピンチを察知し、助けようと危険に飛び込んだり、匂いが消えた遠い距離を探し当てたりします。悲しい大戦では、もと野良犬だった犬が健気に戦場で、敵と味方を判別しスパイを見つけたり、ガス攻撃を知らせ食べられない勲章と地位をもらいました。

一方でそれらは、知能ではなく脳の違う能力という見方もできます。通説であり知能というものだけならカラスということです。
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初回公開日:2017年11月14日

記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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