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イソシギってどんな鳥?イソシギの特徴8つと幼鳥の見分け方

更新日:2024年03月06日

海岸や河川などの水がある地域にお住まいの方は、灰褐色で長細いクチバシを持つ鳥を見た事があるでしょう。彼らは「イソシギ」と呼ばれている鳥です。今回はイソシギと言う小さな鳥について、大きさや食性・生息域などのイソシギのノウハウについて紹介していきます。

イソシギってどんな鳥?イソシギの特徴8つと幼鳥の見分け方

イソシギとは

イソシギは、シギ科に分類される小型の鳥の一種です。すらりとした長い足に黒色の細いくちばしと灰褐色の羽を持ち、水辺などに好んで生息しています。

また比較的生息数の多い鳥で、温帯域や亜寒帯域に生息しているため日本でも確認する事が可能です。水辺などで真っ白のお尻を振りながら可愛らしく歩いている姿が頻繁に目撃されます。

河川や海岸などの水辺付近にお住まいの方にとっては、なじみ深い鳥と言えるでしょう。

名前の由来

イソシギは、その名のとおり「磯」などの比較的水位の低い水辺を好んで生息しているシギ科の鳥である事からこの名前が付きました。

しかし本来は海水よりも淡水を好んでいるとされ、磯がメインの生活圏ではありません。そのため磯のような岩場を好む事からイソシギと名付けられたのではないかという意見もあります。

ちなみにイソシギが分類される「シギ」という鳥の名前は、「騒ぎ」という言葉に由来していると言われています。

イソシギの特徴

イソシギは小柄で愛らしい見た目をした鳥です。歩き方や餌のとり方などの懸命な様子に魅力を感じていると言うイソシギファンも少なくありません。

ここからは、イソシギの体長や鳴き声、食性などといった特徴について紹介していきます。イソシギと言う動物についてもっと詳しく知りたいと言う方は、ぜひご覧になってください。
特徴詳細
大きさ体長約18~24㎝ 体重約40g
上面が灰褐色の羽 羽毛の軸にそった斑点模様 下面は白い
寿命詳しくはまだわかっていない
見た目の特徴小ぶりな体格で長細いくちばし 上面の羽に暗褐色の小斑紋
鳴き声ピーイ チーチー リーリー など
食性昆虫・甲殻類・貝類など
生息域日本全国の湖沼・河川・海岸など

イソシギの特徴1:大きさ

イソシギは全長が約20㎝で翼長が約30㎝と比較的小柄な体格をしています。モズやツバメ・セキレイなどの鳥と同じくらいの大きさしょう。

また翼を開くと約40㎝ほどあり、灰褐色の羽を使って空を飛びます。ちなみに羽毛は雀などのように夏毛や冬毛に変わる事はなく、1年をとおして同じ大きさを保ちます。

そして体重は40gと大変軽く、セキセイインコほどの重さになります。雀やメジロほどの小ささではありませんが、小型の鳥に分類できると言えるでしょう。

イソシギの特徴2:色

イソシギは鳥の中でも比較的落ち着いた色合いをしています。真っ白な羽毛に灰褐色で暗褐色の斑紋がちりばめられた羽が特徴だと言えるでしょう。

そして下腹部にプラスして目の周りや眉斑なども白く、黒目がちな瞳を強調させています。また灰褐色の羽にも白い部分があり、風切り羽の上部が帯状に白くなっています

また、腹面の白色の部分が上面灰褐色の部分に切れ込みのように入っているのも特徴です。他のシギなどと見分ける際には、この切れ込みの部分を見ると良いと言われています。

イソシギの特徴3:寿命

イソシギは寿命が判明していない鳥であるとされています。そもそも野生の鳥の寿命を調べる事は大変難しく、イソシギ以外の野鳥の中にも寿命が判明していない種がたくさんいます。

理由は、野生の鳥が死と隣り合わせの厳しい生活環境にあるためです。多くの鳥が生まれて1年ほどで命を落としてしまうので、本来の寿命を調べる事ができずにいます。

しかし、動物園などの人の手が加えられる環境の中では、半世紀ほど生きる鳥もいます。野鳥の寿命は今後研究していく価値がある分野だと言えるでしょう。

イソシギの特徴4:クチバシが長い

イソシギは黒褐色の長細いクチバシをもつのが特徴です。これはシギ科の鳥の多くに見られる傾向で、餌を効率よくとるために進化した形であると言えるでしょう。

長細く一直線となっているイソシギのクチバシは、砂の中に潜む生き物を探し出す事に優れており、地中深くにいる貝や甲殻類をクチバシでついばみ、地上へ引き上げて食べます。

ちなみにシギの仲間にはクチバシが弧を描くように曲がっている種もおり、これはイソシギのように地中の生き物ではなく水面の生き物をついばみやすいように進化したのだとされています。

イソシギの特徴5:歩くときに尻尾をよく振る

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初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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