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イソシギってどんな鳥?イソシギの特徴8つと幼鳥の見分け方

更新日:2024年08月23日

海岸や河川などの水がある地域にお住まいの方は、灰褐色で長細いクチバシを持つ鳥を見た事があるでしょう。彼らは「イソシギ」と呼ばれている鳥です。今回はイソシギと言う小さな鳥について、大きさや食性・生息域などのイソシギのノウハウについて紹介していきます。

イソシギってどんな鳥?イソシギの特徴8つと幼鳥の見分け方
イソシギの可愛らしい所と言えば、やはり歩き方でしょう。小さなお尻を一生懸命に上下に振る姿がとても愛らしく、この姿に惚れ込んだ方も少なくありません。

イソシギがお尻を振る理由は、地面に軽い振動を起こしてエサである虫を起こしているのだと言われています。

また、磯や干潟などの比較的開けた場所でエサなどを探していて天敵に見つかった際、天敵の目をくらますためだとも言われていますが、真実かどうかは定かではありません。

イソシギの特徴6:鳴き声

イソシギの鳴き声は、「チーチー」「リーリー」といった鈴が転がるような短く小さい鳴き声で、小鳥らしさを感じさせます。

飛び立つ最中や飛行している時によく鳴いており、「ピー」とやや長めの声を出す事もあります。しかし大変小さい声なので、録音できないと嘆く方も少なくありません。

ちなみに、天敵が近くにいる際は威嚇・警戒するような声を上げる事もあります。群れで生活する鳥ではないため、自衛のための鳴き声は大変重要な能力と言えるでしょう。

イソシギの特徴7:食性

イソシギは水辺に生息する鳥であるため、水辺にいる小さな動物を食べます。ハエやゴカイトビケラの幼虫・ユスリカなどの昆虫・小さなカニや貝などの甲殻類が彼らの食べ物です。

そしてエサを探し求めて、浅い水辺を泳ぐこともまれにあります。またコンクリートなどの建造物を探る姿も見られ、懸命にエサを探す姿は愛嬌があります。

日中の河川や磯などで、彼らがエサを取る姿を見る事ができるでしょう。1~2羽ほどの少数でちいさなお尻を振りながら地面にクチバシを刺す様子をぜひ探してみてください。

イソシギの特徴8:生息域

イソシギは温帯・亜寒帯に生息する鳥で、日本ではほぼ全域で見る事ができます。中部地方より緯度が下の地方では一年中その姿を確認する事ができるでしょう。

しかし中部地方以北になると、冬の寒さに耐えられないため緯度の低い所へ南下してくる事もあります。渡り鳥のような性質を持つ鳥とも言えるでしょう。

世界的にもその傾向が見られ、ユーラシアの北方地方にいたイソシギがアフリカ大陸の北部やオーストラリア大陸・ユーラシア大陸の南部に南下してくる事もあります。

幼鳥の見分け方

イソシギはシンプルで目立ちにくい動物であるため他の種との見分けが難しく、さらに雄雌もほぼ同じ色をしているため見分けるのに苦労します。

そして幼鳥・成鳥も見分けが難しく、どの部分を見て判断すればよいかわからないという意見も少なくありません。

しかし、幼鳥と成鳥には決定的な違いがみられます。ここからは、イソシギの幼鳥と成鳥の見た目の違いについて紹介していきます。

体の上面とその内側の色で見分ける

イソシギの幼鳥と成鳥の見分け方は、灰褐色に覆われた羽の内部にあります。そして確認するべきポイントは、「サブターミナルバンド」という部分です。

サブターミナルバンドとは、羽縁の内側にそって現れる帯状の模様の事を指して言います。鳥が羽を広げた時に確認できるでしょう。

そしてイソシギの幼鳥は、このサブターミナルバンドが黒いことが大きな特徴です。幼鳥と成鳥を見分ける際は、ぜひこの違いを参考にしてみてください。

日本でイソシギが見られる場所3つ

ここまで、イソシギの生態や特徴・幼鳥と成鳥の見分け方についてご紹介してきました。身近にいる鳥ですが、意外と知らない事も多かったのではないでしょうか。

ここからは、そんなイソシギがどこに住んでいるのかを詳しく紹介していきます。イソシギについて気になると言う方は、ぜひ撮影地決定などのご参考にしてみてください。
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初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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