猫のライフステージと長生猫が20歳以上生きるポイントを知ろう！

誰しもが愛猫には長生きしてほしいと思うでしょう。先述にもありますが、20年以上生きるというのはなかなか難しいことです。

ですが、飼い主の日ごろのお世話や老後のサポートによって、猫は長生きできます。反対に、飼い主の日ごろの行いによって、猫の寿命を縮めてしまうこともあります。

ここからは20年以上長生きさせたい猫にしてはいけないことを紹介していきます。

喫煙者の家庭の猫はリンパ腫に罹りやすいというデータがあります。タバコの煙の粒子は低い所に溜るため、人より低い所にいる猫はより煙の被害に曝されます。

また、猫は頻繁に毛繕いをする生き物です。部屋の壁や床、飼い主の衣服から体にタバコのヤニがつき、それをなめることでより多くの有害物質が取り込まれます。

猫は人間よりもタバコの被害を大きく受けます。近くで吸うことはもちろん喫煙者と接触するだけでも寿命を縮めます。20歳以上の長生きを望むのでしたら禁煙をします。

肥満は長寿には大敵です。肥満より中肉中背、中肉中背よりも少し痩せ気味くらいの体型が負担が少なく20歳を越えて長生きする可能性が高くなります。

おねだりされるとついおやつや食事を与えてしまうのが飼い主の心理ですが、与え過ぎはよくありません。20歳以上長生きをさせたければ食餌量をコントロールし適正体重を維持しましょう。

猫に人間の都合を押し付けることは、場合によっては長寿を妨げるストレスになります。元気で20歳を迎えてもらいたいなら猫の立場に立ち、どのようにすればいいかを考えましょう。

問題行動を叱って解決しようとするのはやめましょう。猫も人も不快な思いをするだけで効果がありません。別の解決策を試し、ときには妥協することも大切です。

また、猫に人間用のトイレを使わせる飼い主がいますが、足腰の衰えた高齢猫にとって高所の上り下りは拷問です。人の都合で無理強いするべきではありません。

健康でいてほしいと思うあまり、健康だと思い込むのはよくありません。何らかの変化に気づいても「大丈夫だろう」と見過してしまうと最悪の結果にも成り得ます。

猫は自分から痛いとか苦しいとかを伝えられません。側にいる人間が注意して見守ることが大切です。「きっと大丈夫だろう」と楽観視せず、猫の送る無言のサインに気づいてあげましょう。

猫の1年は人間の4年に相当しますと記述しました。ただ、最初の1年だけで猫は人間の23歳くらいにまで成長します。

20歳までになると、人間では96歳とかなりの高齢猫になっていることがわかります。

猫の寿命の平均は飼い猫で12年、野良猫で4年といわれています。野良猫の寿命が短かいのは病気やけが、餓死や事故による死に加え、幼猫の生存率が低いことも影響しています。

一方、飼い猫の平均寿命は伸びる傾向にあり、フードや住環境の改善、医療サービスの充実が理由として挙げられます。20歳を越えて長生きする猫は今後、増えるでしょう。