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ペットの犬vs猫どっちが強い?犬と猫を仲良く飼うための注意点

更新日:2023年12月17日

ペットの犬vs猫、果たしてどちらが強いのでしょうか?それぞれの歯の本数・筋力・噛む力・機動力を比べてみました。また、犬と猫を仲良く一緒に飼うためにはどうすればいいのか、知っておいたほうがいい犬と猫それぞれの生態の違いと、犬と猫を飼う時のコツについて調べました。

ペットの犬vs猫どっちが強い?犬と猫を仲良く飼うための注意点

犬と猫の違い1:犬は平原のハンター猫は森林のハンター

犬の起源であるハイイロオオカミは、基本的に平原を走って獲物を捕まえます。

人にさまざまに改良された生物である犬は、においや音を追ってさまざまなところへ走っていきますが、それでも平原がメインで、せいぜい穴へ入って獲物を捉えに行くくらいです。

対して、猫の起源であるリビアヤマネコは、砂漠だけでなくサバンナや灌木帯、林に生息し、平原の移動だけでなく木登りも上手です。そして、ネズミやウサギだけでなく、鳥など上方にいる動物も捕まえることができます。

猫は室内で飼われることが多くなり、外で狩りをする機会が減りましたが、猫の狩りの仕方も、ほとんどリビアヤマネコに準じます。

犬は平原で狩りを行い、猫は木の高さも含めた森林で狩りをする動物と言えます。

犬と猫の違い2:持久力と瞬発力の違い

犬の起源であるハイイロオオカミは、主に目・鼻・耳を使って獲物の痕跡を追跡し、獲物を見つけたら走って追いかけ、捕まえようとします。

2kmほど走り続けてでも捕まえるほどで、中には捕まえるまで21km走り続けたハイイロオオカミもいます。

犬はさまざまに改良されているので、一概にすべての犬種に持久力があるとはいえないのですが、狩猟犬などはやはりどこまでも追跡を続けますし、犬ぞりレースで活躍する犬種の持久力は見事です。

対して、猫の起源であるリビアヤマネコは、獲物に手が届くぎりぎりまで足音を立てず物かげに隠れて忍び寄り、手が届く距離になった瞬間、飛びかかって獲物を爪にかけます。その割に、あまり長い間走るのは得意ではありません。

猫もいろいろと品種改良されていますが、このあたりはリビアヤマネコと共通です。犬vs猫で持久力対決をすれば、確実に猫が負けます。

犬と猫の違い3:犬は平面猫は立体で生活

狩りを平原でするのと同様、犬の生活空間は基本的に平面で、ある程度の面積がないと、たくさん散歩や遊びをするなどで代替しないとストレスを感じてしまいます。

対して、猫は生活において、上下に運動する事(例えば猫じゃらしジャンプやキャットタワーなど)ができる方が、平面を運動することよりも大事なので、三次元の立体的な生活空間が必要であるといえます。

必要な生活空間の底面積を犬vs猫で見ると、上下運動ができる器具が確保されている限り猫のほうが圧倒的に狭くて済むため、ある意味では猫のほうがお得に暮らせます。

犬と猫の違い4:犬は口で猫は前足で獲物を捕まえる

上でも触れましたが、犬は小型犬でも噛む力が100kgあります。この力で獲物の急所にかぶりつき、失血死させるなどしてとどめを刺します。

対して猫は、獲物に手が届くぎりぎりまで忍び寄って、まず前足で獲物を抑え込みます。その後、前足で抑え込んだまま蹴ったり噛んだりして獲物を弱らせてとどめを刺します。

そのため、猫はいつだって前足の爪をといでピカピカにしています。犬vs猫が本気で行われるとしたら、猫の前足の一閃が犬の鼻先に決まるかどうかで勝負が変わってくるでしょう。

犬と猫の違い5:犬は分かり易く猫は分かりにくい行動心理

犬は好きな人に対しては体のどこを触られても喜んではしゃぎます。おもちゃやご飯など、犬からの要求もわかりやすく、意思疎通がしやすいです。『犬と話す方法』と言う本まで出ているくらいです。

犬vs猫で見ると、猫はずいぶんと個体差があります。好きな人と1対1なら喉を鳴らしてなでられていても、他の人間にそれを見られると何事もなかったかのように他所へ立ち去るようなことも珍しくありません。

また、猫はトイレが汚れている時なども、トイレで自己主張するのではなく、飼い主の寝ている布団でおしっこをするようなひっそりとした主張の仕方をする生き物です。

犬の行動心理は人間の行動心理と似ているからわかりやすく感じますが、猫は猫の行動心理があるけれど、それが人間の行動心理と微妙に合わないのでわかりにくく感じてしまいます。

猫の問題行動に困っている方は、できるだけ猫の気持ちになって考えてあげるようにしてあげてください。

犬と猫の違い6:犬は群れで順位を作り猫は対等の人間関係

ある程度ではありますが、犬は飼われている家族内で順位を作ってしまいます。

犬を甘やかし放題にすれば、犬は自分が王様で群れの1位だと考えてしまいますし、逆に飼い主さんがきちんとしつければ飼い主さんの順位は自分より上だと覚えるようになります。

犬vs猫で見ると、猫は犬のような順位付けでは人を見ませんが、かと言って、対等な関係で人間を見ているわけではなく、専門家によればむしろ人間を親猫、自分を子猫のように感じているとのことです。

犬と猫の違い7:犬は外交的猫は内向的な性格

番犬に向いた犬種の犬などは、限られた人間にしか心を開かない内向的な面を持ちますが、外交的な猫種は探せばかなりいます。

シェットランド・シープドッグ(作物に来る獣を追い払っていた犬種)は非常に神経質ですし、秋田犬なども飼い主以外の人間に対しては神経質に警戒心をむき出しにします。柴犬も子犬の頃によく人に慣れさせていないとかなり神経質に警戒心を見せます。

逆に、外交的な性格の猫種はアメリカンショートヘアやアビシニアン、スコティッシュフォールドなどが有名です。基本的に人懐こく、遊び好きです。

犬と猫の違い8:体臭犬は臭うが猫はあまり臭わない

犬vs猫の臭い対決ですが、犬はどうしても臭うのに対して、猫(特に短毛種)はほとんど臭いません。

これは、犬は走って獲物を捕まえる動物なので自分の臭いを気にする必要がないのに対して、猫は自分の臭いや音の気配をできる限り消して物陰に隠れたり待ち伏せたりして獲物を捉える動物であるためです。

犬は毎日の散歩で体に汚れがつくこともあるので、定期的にブラッシング、たまにシャンプーをしてあげるほうがいいでしょう。

猫は、自分で毛づくろいするため、短毛種はほとんど手入れはいりません。ですが、換毛期に限っては、よくブラッシングしてからシャンプーすると部屋に落ちる抜け毛が減って楽です。

猫の長毛種は、匂いはありませんが、毛づくろいしていても毛玉ができてしまうことがあるので、定期的にブラッシングしてあげましょう。

犬と猫の違い9:トイレの場所を決めない犬と決める猫

犬はトイレの場所を決めませんが、猫は自分の排泄物を埋めたり隠したりできる場所(砂場など)に好んで排泄すると言ったほうが正確です。

犬vs猫でどちらが優れているというのではなく、単に生態の違いであり、猫のトイレに関する生態が人間の生活に都合がいいと言うだけです。

猫は狩りの仕方が忍び寄る方法のため、自分の気配や臭いをなるべく消そうとする本能があります。

そのため、猫は一度猫砂が敷いてある猫トイレにつれていくと『ここは排泄に適した場所だ』と本能的に察知することが多く、結果的にさほどしつけることもなく決まったトイレで排泄してくれるようになります。

逆に、犬は排泄を隠す本能がないので、決まった場所でトイレをさせるトイレトレーニングがどうしても必要となります。

犬と猫の違い10:飼育費用犬は猫の約2倍

犬vs猫で飼育比較をすると、犬のほうが、しつけや手入れに手間と費用がかかり、散歩に必要な物品と時間が多いです。そのため、場合によっては犬は猫の倍ほどの飼育費用がかかることも覚悟すべきです。

猫はエサと猫トイレ、室内用のおもちゃですみますが、犬はエサとトイレに加えて散歩に必要なリード、首輪、外で遊ぶおもちゃ、汚れや臭いを落とすための定期的なブラッシングとシャンプー、犬種によっては定期的なトリミングが必要となります。

そのため、犬は明らかに猫よりは飼育に費用と時間的コストがかかります。犬を飼いたいと思ったら、まず朝晩の散歩と家に帰ってからの犬の足拭きの時間が取れるかどうか想像してみましょう。
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初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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