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細い猫は病気なのか?知っておきたい体型の種類や飼い主がすべきことを紹介

更新日:2024年08月17日

体が細い猫はすべて病気なのでしょうか?本記事では猫の体が細い理由を詳しく解説しています。また猫の体型タイプについても紹介しています。愛猫の属する体型のタイプが知りたい方や、猫の体型の種類が知りたい方は、ぜひ最後までご一読ください。

細い猫は病気なのか?知っておきたい体型の種類や飼い主がすべきことを紹介
猫は全身を被毛で覆われているため、外見だけでは実際の体格はわかりにくいものです。

オリエンタルタイプなどのようにもともと体が細い個体もいれば、元来がっちりとしたコビータイプやロングアンドサブスタンシャルもいます。

愛猫の体型がどのタイプになるかを把握した上で、体の痩せ具合を見るようにしましょう。

猫が太っているか痩せているかを判断する方法として、「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」という指標があります。

人間の体格指数を表すBMIに似たもので、猫の場合はBCSによって痩せているかどうかを判断します。

ボディ・コンディション・スコアは、
1.体を横から見たウエスト部分のくびれ
2.体を上から見た腰部のくびれ
3.肋骨に触れたときの骨の浮き具合
4.ウエスト部分に触れたときのくびれ
5.腰の骨に触れたときのその浮き具合
をそれぞれチェックし、5段階の指標で評価するもの。

BCS1から5まで、順に痩せ・やや痩せ・標準・やや肥満・肥満に分類されます。

中間BCS3が理想体型といわれています。
BCS1や2では標準よりも体が細いということです。

一度、愛猫のBCSをチェックしてみるのも良いでしょう。
自分で調べるのは難しいという方は獣医さんに相談することをおすすめします。

猫が痩せていく原因について

猫が痩せていく原因はさまざまです。

病気に起因しないこともありますが、猫の体が細い、痩せている場合は病気が原因になることもしばしば。

病気の疑いがある場合は、動物病院に連れていきましょう。
詳しく検査をしてもらえば、飼い主としても安心でしょう。

元気がない場合

性格上おっとりした猫もいますが、元来猫は俊敏な動物。

それがじっとうずくまったままでいたり、眠ってばかりいるなど明らかに元気がなくなってきた場合は、以下の疾患が原因として考えられます。

・ガン
・口内炎
・ウイルス性感染症

ガンは、10歳を過ぎ高齢になるにつれてできやすくなるといわれています。
体を撫でたときにしこりのようなものに触れることもあります。

口内炎など口腔内に異常がある場合、重度になるとその痛みのためにまったく食事を摂らなくなる猫もいます。

ウイルス性感染症の代表は猫エイズや猫白血病など。
また、猫風邪やクラミジア感染症などもあります。

症状はさまざまですが、多くの場合食欲も減退し、重症化すると死に至ることもあるので要注意です。

他にも、胃腸や肝臓など臓器の問題やフィラリアなどの寄生虫が原因になることも。

いずれの原因でも動物病院で血液検査や超音波検査などで調べてもらえます。

「最近元気がない」、「エサを食べなくなった」というときは獣医師に診てもらうと安心でしょう。

食欲はある場合

猫は何かしら病気になると食欲がなくなるものです。

そうすると、飼い主も「どこか具合が悪いのかな?」と察しがつきますね。

ただまれに、病気になっているにもかかわらず食欲が減退しないことも。

食欲があるのに痩せてくる場合には以下のような原因が考えられます。
・腎不全
・甲状腺機能亢進症

腎不全は腎臓内のネフロンという機能が壊れ、腎臓そのものの機能が低下する病気。
腎不全になると、多飲多尿になり、徐々に痩せてきます。

例えば猫の尿が「最近尿の量が増えてきた」、「尿の色が薄くなった」、「水をよく飲むようになった」などの症状が現れたときは、念のため検査を受けるようにしましょう。

慢性腎不全は加齢により発症しやすくなるものですが、急性腎不全は中毒や尿路閉塞などが原因で、年齢を問わず発症します。

若い猫だからといって安心できるとは限りません。

また、甲状腺機能亢進症は一見すると「とても元気なのに痩せてきた」「食欲があるのに体が細い」という症状が特徴の病気。

甲状腺機能亢進症も高齢の猫に多く、多飲多尿や異常に鳴くなどの行動異常も見られることがあります。

腎不全はレントゲンや血液検査、尿検査で調べられますし、甲状腺機能亢進症も甲状腺ホルモン検査で調べることが可能です。

食欲があるからと安心せず、痩せる症状が見られたら動物病院に連れて行くようにしましょう。

病気以外で猫が細いのは食事の量が原因?

検査も異常がなく健康なのに痩せてしまうときは、食事の量や栄養素が足りていない可能性があります。

猫は成長過程によって必要な栄養バランスやカロリー量が変化しますし、加齢によって消化吸収能力は衰えていくものです。

年齢や体調に合わないフードを食べ続けていると内臓に負担がかかり、下痢や嘔吐で体重が減ったり、摂取カロリーよりも消費カロリーが上回るため痩せてしまうので体が細い状態が続くことになります。

特に気にしておきたいのは1歳未満の子猫と7歳以上の高齢猫の食事。

心身共に目覚ましく成長する生後1年間は特に高栄養食が必須ですし、逆に高齢猫には場合によっては病気療養食なども必要になってくるでしょう。

猫は完全な肉食動物。
炭水化物などの糖質はあえて必要とせず、水分に加え動物性たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルを必要とします。

猫が細いことに気付いた飼い主がすべきこと

BCSをチェックするなどして愛猫が痩せていることに気づいた場合、それが病気によるものかそうでないかを推測します。

そのためにも、日ごろから愛猫の体重管理をし、食事量・飲水量や排尿・排便量などを記録しておくことをおすすめします。

元気も食欲もあるようなら、まずは猫が安心してしっかり食べられるよう食事環境を改善したり、メニューを変えるなどして食事量が戻るかを確認します。

また、10歳を超えると加齢のために痩せやすくなるもの。
年齢が該当するなら、加齢によるものか病気によるものかの見極めが大切になります。

愛猫の様子を観察し、体調面など気になることがあれば動物病院に相談しましょう。

病気に起因する体重減少では緊急の場合もあります。

いつもとは違う様子が見られたり、判断に困るようなら病院へ連れていきましょう。

猫の体重を増やすために飼い主ができること

健康な状態の猫の体重を増やすためにできることは、まず一日の食事量を増やしてあげること。

猫は食事の回数を分けたり、自分の好きなタイミングで少量ずつ食べるのが好きです。

そこで、一日中自由に食事を摂れるようにしてあげることで、一日の食事量を増やすことができるかもしれません。

ただ、この自由に食べさせる方法は、場合によっては食べ過ぎて肥満を招く恐れもあるので、個体に合った方法であるか、獣医師に相談した上で始めることをおすすめします。

また、多頭飼いにより特定の個体だけが痩せている場合、他の猫に食事を阻害され思うようにフードを食べられずにいる可能性もあります。

このような猫には、他の猫の脅威を感じることなく安心して食事ができる環境づくりをしてあげるのも飼い主の役目です。

他にも、フードのマンネリ化なども解消してあげると猫の食いつきがよくなったりします。

ドライフードからウェットフードへ切り替えてみてもいいかもしれませんね。

猫によっては、もしかするとムースタイプやスープタイプが好きかもしれません。

猫にとってはフードの匂いも大切な要素。
与える直前にレンジで少し温めるだけでも、フードの匂いがたち猫の食欲を増進してくれます。

好みが激しい猫には、あっさりフードそのものを変えてみるのもひとつの方法。

あくまでフードの栄養素を第一に考慮した上ですが、愛猫が喜んでしっかりと食事をしてくれる方法を探してみてください。

猫がどうして細いのか理由を知っておこう

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初回公開日:2022年12月15日

記載されている内容は2022年12月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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