シェルティの毛色は黒色がポイント？特徴・飼い方も併せて解説

シェルティは賢い犬種です。130以上の犬種について調べた犬のIQテストでも、シェルティはベスト10入りしています。

賢くて美しいシェルティはどのように飼っていけばよいのでしょうか。ここからは、シェルティの飼い方について解説していきます。

シェルティはもともと牧羊犬です。そのため、かなりの運動が必要といえるでしょう。飼育する際には、できれば牧畜と同じくらいの運動をさせてあげたいものですが、それはほぼ不可能と言わざるを得ません。

シェルティは賢くて、アクティブな遊びが大好きです。室内であっても、ボールキャッチやもの探しゲームなどで運動させましょう。

シェルティは甘えん坊ですが、我慢強く耐えてしまう傾向にあります。遊びや運動でストレスを発散させてあげましょう。

散歩は一日2回、各回は最低でも30分行います。ときにはドッグランなどで、思う存分走らせてあげましょう。

シェルティの食事は、フードと水だけでバランスよく栄養が摂れるように製造されている、総合栄養食を与えます。

ペットショップやホームセンターで一般的に売られているドッグフードは、栄養のバランスよりもおいしさを重視しているため、主食には向いていません。フードの包装の裏に、総合栄養食と書かれているものを選んでください。

犬も人間と同じように、成長やステージことに必要とされる栄養バランスが異なります。子犬用、成犬用、シニア犬用など、ステージに合った食事を与えましょう。

手作りフードは愛情が感じられるかもしれませんが、犬が必要とする栄養素や、与えてはいけない成分などをすべて把握しない限り、犬にとって健康的な食事にはならないケースがほとんどです。

おやつ程度に害にならないものを与えてもかまいませんが、ご褒美など特別なときに少量与えてください。その際も人間の食べ物ではなく、ペット用として売られている製品を与える方が安全です。

シェルティは、賢く物覚えも良い犬種です。孤独が好きではないのでなるべく誰かが一緒にいてあげ、仔犬のうちにダメなことはダメと教えましょう。

シェルティはもともと牧羊犬であったため、飼い主には従順で、家族や仲間を守る責任感にもあふれる犬種です。

ただし、かつて放牧した動物を集めるため、吠えたり軽く噛んだりということをしてきました。無駄吠えさせない、甘噛みも含め噛ませない、というしつけがとても大事です。

とはいえ、しつけること自体が難しい犬種ではないため、全体的にしつけしやすいといえるでしょう。

シェルティは他と比べても丈夫で、寿命も比較的長い傾向にあります。ただし、たっぷりの被毛があること、夏でも寒いくらいの土地で生まれた犬種であることから、夏の熱中症には気をつけましょう。

また、コリー・アイや家族性皮膚筋炎などの遺伝病を持っているケースがあります。ここからは、このふたつの病気について解説していきます。

コリー・アイは、コリー系の犬種やシェットランド・シープドッグが罹りやすい遺伝性の病気です。生まれて数ヵ月から1歳のころまでに進行しやすく、網膜剥離や眼底出血を起こすと目が見えなくなる可能性があります。

シェルティは他のコリー系の犬種に比べてコリー・アイの罹患率は低いと言われていますが、目の前に物が落ちても気が付かない、散歩の際必要以上に鼻に頼るなどの変化に気が付いたら動物病院に連れて行きましょう。

コリー・アイの遺伝子を持っていても、たいていの犬は無症状です。しかし、もし症状がでてしまうと、緑内障、ブドウ膜炎、眼内出血など後続の病気に連鎖していくこともあります。

シェルティの飼い主になったら、動物病院で定期的に健康診断をしてもらいましょう。

家族性皮膚筋炎は遺伝性で、皮膚と筋肉の炎症をおこす病気です。シェルティ、コーギー、シェパードに多く見られます。痒みを伴う皮膚の炎症が主な症状です。

通常生後6ヵ月までに発症し、顔、四肢、尻尾の先の毛がなくなっていきます。最初は、フケがでて皮膚に淡い紅斑が出ます。慢性期になると、脱毛が始まり黒褐色の色素斑が見られるようになるでしょう。

この病気が原因で死んでしまうことはないと言われていますが、筋肉の症状が重いと死亡例もあります。ですが、早期の治療で完治するケースがほとんどです。まれに、成犬で再発することもあります。

シェルティについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。シェルティの特徴、飼い方について理解できましたか。

シェルティは黒と白を基調とした、様々な毛色があります。いったん、犬を飼うとなると長い付き合いになるでしょう。毛色の種類を理解して、好みの毛色を決めた上で、ブリーダーやペットショップで仔犬を探していきます。

また、ある種の毛色では両親の毛色の把握も必要です。とくに黒の遺伝子に異常のある、マール系の毛色の個体には注意しましょう。