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犬におすすめのヨーグルトとは?食べさせるメリット・注意点もあわせて解説

更新日:2024年02月02日

犬にヨーグルトをあげても良いか知っていますか。本記事では犬にヨーグルトを与える際に気をつけたいことやおすすめの種類について紹介しています。犬を飼いはじめたばかりの人や愛犬の健康が気になる人はぜひチェックして役立ててください。

犬におすすめのヨーグルトとは?食べさせるメリット・注意点もあわせて解説
犬はもともと乳糖を分解する能力が低く牛乳を与えると乳糖を分解できずに下痢をしやすいため与えないほうがよいとされています。しかし、ヨーグルトの場合は主成分である乳酸菌が乳糖を分解してくれることで消化吸収しやすく、お腹を下す恐れも少ないのです。

ただし、犬も人と同じように乳糖の分解能力が極端に低い乳糖不耐症のものもいます。乳糖不耐症はミルクに含まれる乳糖を分解する酵素であるラクターゼの働きが悪く、上手く分解できないため消化吸収できずお腹を下してしまう体質で人間だけではなく犬にもある症状です。

乳糖不耐症の場合は、ヨーグルトでもお腹を下してしまう可能性が高いため与えないようにしましょう。

出典:犬猫の乳糖不耐症|Rペット栄養クリニック
参照:https://www.r-nutrition-petclinic.com/post/2019/07/01/lactose-intolerance

アレルギー

犬にも食物アレルギーがあり乳製品アレルギーの場合はヨーグルトを与えてはいけません。乳製品としてはじめてヨーグルトを与える際は少量からにし、体調に変化がないかよく観察するようにしましょう。

食べた後に皮膚を搔いたり舐めたり噛んだりなど痒がる仕草を見せた場合は食品アレルギーの可能性があるため与えるのをやめてください。皮膚疾患の他にも下痢したり吐いたりなどの消化器疾患や外耳炎を併発する可能性もあります。

アレルギー症状が出た場合は、すぐに病院に連れて行き医師に相談しましょう。

出典:アレルギー|松葉動物病院メディカルセンター
参照:http://www.matsunami.co.jp/petcare/petcaredog/caredog_13.html

カロリーの摂りすぎ

健康食品のイメージが強いヨーグルトはヘルシーだと考えている人も多いですが、全脂肪の無糖ヨーグルトで100gあたり56kcalと高カロリーです。カロリーを摂りすぎると人間と同様に犬も太ってしまいます。

ヨーグルトは豊富な栄養素を持ってはいますが、メインの餌にはなりません。おやつやトッピング程度に与え、ヨーグルトで与えた分のカロリーは主食から差し引くようにしましょう。

なお、犬に1日与えていいおやつ類の適量は1日分の餌に必要なカロリーの多くて20%以内に抑えたほうがいいと言われています。よく運動する犬の場合は消費するカロリーも変わってきますが、逆算して与えすぎないように気をつけましょう。

通院中の犬は獣医に相談してから!

病気で通院中の犬の場合は、医師から処方されている内容によってはヨーグルトを食べることで、薬が十分な効果を発揮できない可能性もあります。

愛犬が病気の場合は、少しでも健康になってほしいと、健康食品やサプリメントを与える人も多いです。しかし、食材の成分によっては薬と飲み合わせが悪く現在の病気に影響を及ぼす危険性もあります。

与える前に、通院している病院の医師にしっかりと確認をし、了承をとってからにしましょう。

甘味料・香料に注意!

スーパーなどで市販されているヨーグルトは人間用に加工されているため、間違ったものを選ぶと糖分の取りすぎや、犬が食べてはいけないフルーツなどが混じっていて中毒症状になる恐れもあります。

また、パッケージにカロリーオフや砂糖不使用と書かれた商品も販売されていて、カロリーを抑えるためにこれらの商品を手に取る人も多いでしょう。しかし、これらは砂糖は不使用でも甘味料としてキシリトールを使っている場合があります。

キシリトールを犬が食べると低血糖を起こしふらつきや嘔吐などの中毒症状を起こし危険です。犬に与える際は表のうたい文句だけでなく細かい原材料も必ず確認し、無糖で香料や添加物の入っていないものを選んでください。

出典:犬がキシリトール入りの歯磨き粉を食べちゃった!ガムを食べてしまった!子供用の歯磨きうがい液を飲んじゃった!キシリトール中毒はご存知ですか?|ALL 動物病院 行徳
参照:https://www.wizoo.co.jp/infomation/disease/2021/5612/

効果的なヨーグルトの与え方

ヨーグルトの整腸作用をより効果的に得るには与えるタイミングと温度を間違わないことが大切です。また、普段の食事との掛け合わせることによって栄養素の消化吸収を助ける効果も期待できます。

ここでは、ヨーグルトをより効果的に与えるための方法と気をつけたいポイントを合わせて紹介します。誤った方法で与えると効果がなくなったり、犬に悪影響を与える可能性も出てくるためしっかりと確認してください。

食前よりも食中・食後がおすすめ

ヨーグルトは与えるタイミングによって効果が異なり、主成分である乳酸菌の効果をより多く得るには食中・食後に与えるのがおすすめです。食中・食後に与えた場合は胃酸の働きもゆるやかで多くの乳酸菌が生きたまま腸に届くため、整腸効果が期待できます。

腸内環境が整うと腸内に多く存在する免疫細胞が元気になるため免疫力の向上や健康増進につながります。

なお、食前に摂取した場合は血糖値の上昇を抑制する効果があり、糖尿病や肥満の予防に役立つといわれています。

しかし、これは人に対する研究結果で犬に対する効果はまだ実証されていません。また、空腹時に摂取すると食中・食後に比べて強い胃酸が出るため乳酸菌が死んでしまい整腸作用は半減する可能性が高くおすすめできません。

常温にしてから与える

ヨーグルトを与えるときは冷蔵から出してすぐではなく、しばらく置いて常温に戻してから与えましょう。冷えたまま与えると犬がお腹を冷やし体調を崩してしまったり、悪いときは下痢をしてしまう可能性もあるためおすすめできません。

寒い季節などは体調を崩しやすいので体を冷やさないようにとくに気を使いましょう。電子レンジなどを使い、人肌くらいの温度に温めてから与えるのがおすすめです。

熱しすぎると乳酸菌が死んでしまうため注意しながら温めてください。電子レンジの種類やワット数によって違いますが、数10秒程度で大丈夫です。与える前に触るか食べるかして温度を確認してから与えましょう。

フードにトッピングする

ヨーグルトは口当たりが良いためトッピングとして通常の餌にかけて与えると、病気などで食欲が落ちていた場合でも食いつきが良くなることも多くおすすめです。とくに老犬は年齢とともに食欲が落ちることが多く、なんの対策もなければ腸内の乳酸菌も年を追うごとに減り健康力が低下していく傾向にあります。

普段から餌にヨーグルトを少量かけて毎日与えるだけで、手軽に加齢により減少した腸内の乳酸菌を補えるためおすすめです。乳酸菌が増えれば腸内環境も整い食欲促進も期待できるでしょう。

また、ヨーグルトは発酵食品のため豊富な酵素が餌を分解し消化吸収しやすくします。かけるだけで消化機能の衰えた老犬の胃腸にも優しい食事となるためおすすめです。

フルーツと混ぜる

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初回公開日:2022年09月23日

記載されている内容は2022年09月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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