金魚すくいの出目金の寿命は短い？長生きさせるためのコツ5つ

出目金は琉金の突然変異によって生まれた品種ですが、その中でも最初に誕生したのが赤出目金です。

体表が赤いのが特徴ではありますが、生まれて間もない頃はそこまで強く赤色が出ないことを覚えておきましょう。

本格的に赤色が強くなるのは3歳以降です。赤色がだんだんと濃くなる過程を鑑賞するのも金魚飼育の楽しみの一つといえます。

三色出目金と呼ばれる金魚の品種は、金魚に詳しくない人はあまり聞きなれないことでしょう。

三色出目金は赤出目金の突然変異として誕生した品種であり、白と赤、そして黒の三色で身体に斑模様を作っているのが特徴です。

別名キャリコ出目金とも呼ばれています。三色出目金から派生した品種の金魚も非常に多く、金魚を交配させるうえでも重要な役割を果たしています。

金魚を飼ううえで知っておきたいのが寿命です。

出目金はお祭りの縁日でも手軽に購入できる品種ではありますが、だからといって命を粗末にして良いわけではありません。

出目金を少しでも長生きさせるには、出目金の寿命を意識しながら育てることが大切です。

出目金の大きな目は非常に繊細で、とても傷つきやすくなっています。そんな目を持っている出目金を手に入れる機会の一つといえば金魚すくいです。

金魚すくいは多くの場合、水槽の中で所狭しと金魚が泳いでいます。こうした環境は出目金の目が傷つきやすく、目が傷ついたりストレスに晒されることになります。

こうした環境に晒され続けた結果、金魚すくいで手に入れた出目金は、他の方法で手に入れた出目金よりも寿命が短くなりやすい傾向にあります。

金魚には出目金以外にも品種がありますが、それらと比較すると出目金の寿命は平均的です。

出目金の平均寿命は7~10年といわれています。一方で、和金やコメットといった品種の寿命は平均して15年ほどです。また、ピンポンパールやらんちゅうといった名称の金魚の寿命は、平均で5年程度です。

平均的な寿命の出目金ではありますが、目が傷ついたりストレスを感じる環境に長く晒されていると、平均寿命よりも短い期間で天寿を全うすることも少なくありません。

金魚すくいやペットショップで購入した出目金の寿命を少しでも延ばしたいのであれば、出目金が過ごしやすい環境を整えることが重要です。

ストレスを軽減しながら、目や身体を傷つけないように配慮してあげることが、出目金を長生きさせる秘訣といえます。

出目金に限らず、金魚は過密飼育をすると寿命が短くなる傾向にあります。なぜなら金魚は多くの餌を食べるだけでなく、排せつ物の量も多い魚だからです。

水槽の大きさに見合わないほど大量の出目金を育てていると、水が汚れて出目金の健康を阻害し、寿命が短くなることもあります。

また、過密飼育は出目金同士がぶつかりやすい環境であり、目が傷つきやすくなる点からも控えるべきといえます。

過密飼育と同じような理由から、金魚鉢での飼育も避けてください。金魚鉢は長期的に見ると水槽よりも水が汚れやすく、酸素不足にも陥りやすい環境です。

水を変える頻度を高めれば良いと考える人もいるでしょうが、水を交換する度に水質は微妙に変化しており、それが出目金のストレスになってしまいます。

出目金の寿命を考えるなら、金魚鉢を使うにしても水槽の環境を整えるための一時的な避難場所として用いるようにしましょう。