グッピーとメダカは混泳できる？一緒に飼える環境や交配についても解説

性別による見た目の違いが異なるのと、目やヒレの位置が異なります。

グッピーのオスは体は小さめで色鮮やかで立派なヒレを持っていますが、メスは体が大きくオスに比べて全体的に地味です。
メダカはオスとメスで大きな違いはなく、ヒレの形のわずかな違いで見分けます。

またグッピーの目は小さめで尻ビレは体に対して小さいですが、メダカはグッピーに比べて目も尻ビレも大きいです。
見た目で見分けるのは少し難しいですが、よく観察すると以上のような違いがあります。

グッピーはヒーターを使い水槽で飼育しますが、メダカは無加温で水槽や屋外の睡蓮鉢などで飼育できます。
グッピーの適温は22～27℃です。
年間を通して水槽内を約25℃に保つと元気に過ごせます。

メダカは屋内と屋外どちらででも飼育できます。
屋外の場合は日光を浴びることで丈夫なメダカに育ちます。

メダカは日本の気候に慣れているためグッピーと違い屋外でも飼育できるのです。
その代わり屋外のメダカは冬眠するため冬は観察することができません。

それぞれの特徴で少し触れましたが、グッピーは胎生でメダカは卵生です。また交配の方法も異なります。

グッピーはメスのお腹の中で受精し孵化しますが、メダカはメスが生んだ卵にオスが精子をかけて受精します。その後卵から稚魚がかえります。
卵を孵化させる必要がないのでグッピーの方がメダカに比べて増やしやすいです。

どちらも複数のペアが水槽内にいれば簡単に繁殖することができますが、繁殖の仕組みは全然違います。

グッピーとメダカが交配する可能性はほとんどありません。
それは前述したとおり、お互いの交配方法や稚魚が生まれる方法が違うからです。

またグッピーとメダカは似ていても、生き物としては全く違うのです。
グッピーはカダヤシ目カダヤシ科で、メダカはダツ目メダカ科です。
このように、グッピーとメダカは違う生き物なのでお互いが交配することはありません。

もし混泳させていて稚魚が生まれた場合、それはグッピーに似たメダカかその逆だと考えるのが普通です。

メダカ
アベニー
グッピーペア
カージナルテトラ
ネオンテトラ

の混泳水槽。
昨日グッピーペアを導入したらアベニー４匹中の２匹がグッピーメスの尾ひれをかじった?
近くに行くとロックオン…。

すぐグッピー隔離、今日水槽立ち上げてアベさん２匹はそっちで生活? pic.twitter.com/QSlEA2YuQ8

— Lily Rose (リリーでどうぞ) (@mYS3Ezhwz3O30mg) June 1, 2021

グッピーとメダカは同じ水槽内で混泳することが可能です。
それはなぜなのでしょうか。

ここまでそれぞれにどういった違いがあるのかを解説してきましたが、違う生き物でも見た目意外にいくつか共通点があります。それが混泳可能な理由になります。

グッピーとメダカは大きさがほとんど同じくらいです。
体の大きさが似ているので共食いが起きにくく、混泳しやすいと言われています。

もしメダカと金魚を混泳させれば、体の大きな金魚にいじめられたり最悪食べられたりしてしまいます。大きさが似ていればその危険がなくうまくいきやすいのです。

グッピーの適温は22～27℃でメダカの適温は24～28℃です。
メダカは本来0～38℃まで生存可能と言われており冬は冬眠します。
最もよく動けるのが24～28℃です。

反対にグッピーは寒さに弱く冬眠はしないので常に温かい環境にいなければなりません。
このように元気に泳げる水温が似ているので同じ水槽で混泳させやすいです。
どちらも急激な温度変化に弱いので、温度を一定に保たせることが大事です。

生まれる方法は全く異なりますが、生まれてきた稚魚はよく似ています。
稚魚のサイズが似ているので繁殖の際に稚魚を分ける必要がありません。
そのため1つの水槽で混泳させることができます。

混泳させた水槽内でもし稚魚を見つけても、その段階でグッピーなのかメダカなのかを判断することは難しいでしょう。
成長過程で稚魚たちに違いが出てくるのは見ていて楽しそうですよね。

グッピーとメダカは同じ種類の生き物と混泳させることができます。水槽内の掃除をしてもらうためにもほかの生き物との混泳をおすすめします。

例えばドジョウはメダカと同じように適応できる水温の幅が広く性格も温和なので混泳させやすいです。
また魚たちの餌の食べ残しなどを食べてくれるので底砂の掃除係として活躍します。

ミナミヌマエビは小さい体で水槽内のコケや食べ残しを地道に掃除してくれます。
どちらもグッピーとメダカそれぞれと混泳可能です。