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初心者でも簡単!クワガタの飼育方法|餌/セット/ケース/適温

更新日:2023年12月01日

都心のマンションの通路なのに、夏の夜、光に誘われてクワガタが飛んで来ることがあります。その姿を見た瞬間、驚きと同時に何とも言えない郷愁を覚えます。今回は初心者でも簡単にできるクワガタの飼育方法の特集です。餌、飼育セット、繁殖方法について紹介していきます。

初心者でも簡単!クワガタの飼育方法|餌/セット/ケース/適温
クワガタを産卵させる場合は、以下の点が通常飼育と異なります。ワンペアで小さ目のケースで飼育すること。通常の昆虫マットではなく産卵床となる発酵マットを使用すること。のぼり木のほかに産卵木をケース内に収めることなどです。

産卵木

産卵木はクワガタに産卵させ繁殖するために不可欠な木のことです。産卵木を購入したら、まずラップで包み電子レンジで5分ほど加熱します。中にいるコメツキムシという害虫を駆除するためです。

しかしこの方法だと材の中で生きているキノコ菌糸も殺してしまいます。キノコ菌糸が生きていた方がクワガタも産卵しやすいですし、青カビの防止にもつながります。ラップでチンするのではなく産卵木をしばらく放置しておく方法もあります。4~5日放置してオガクズが出てこなければコメツキムシは多分居ません。

コメツキムシが居ないことが確認できたら産卵木を丸一日程度水に浸します。その後日陰で十分に乾燥させてください。完全に乾いたことを確認できたら産卵木の樹皮を剥がしましょう。クワガタが楽に産卵できます。また剥がした樹皮は転倒防止の役目を果たしてくれます。

発酵マット

次に発酵マットを霧吹きで加水します。この時前の年にメスが産卵し幼虫のフンが入ったマットを1/4程度混ぜると安心して産卵するとういう話もあります。

飼育ケースの底に3cmほどの厚さで発酵マットを敷き詰めていきます。固く詰める要領で行いましょう。マットが敷けたら産卵木を置きマットの中に埋めていきます。隙間なくしっかりと埋めてください。

クワガタの雌は産卵時に大変な体力を使うので、黒糖ゼリーではなく高タンパクなゼリーを与えましょう。産卵中の雌はしばらくマットの中から出て来ませんが、餌は切らさないようにしてください。剥がした産卵木の樹皮は転倒防止のため飼育ケースの中に入れてください。

幼虫の食べっぷりも良く、発酵具合や湿り具合も良く異物なども無く非常に良い品質です。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%82%BF%E3%83%8B-%E5%... |

管理上の注意点

産卵木と発酵マットの間に隙間があると青カビが発生してしまいます。産卵木を発酵マットでしっかり覆ってください。キノコの菌糸が青カビに負けてしまうと産卵・繁殖は失敗につながります。

産卵中は静かな場所で光を避けましょう。観察は餌変えの時くらいにしてください。産卵セットに移し替えて1ヶ月ほどしたら一旦雌を取り出しましょう。そのままにしておくと多くの卵を産むために、孵化した幼虫を食べてしまうことがあります。

個人飼育の場合、20匹ほどの幼虫が得られれば十分です。もっと幼虫が欲しい方はもう一度産卵セットを組んでください。高タンパクのゼリーを2週間ほど与えて十分に体力を回復させてからセットを組むと良いでしょう。

クワガタの産卵・繁殖への挑戦。面白そうです。

クワガタをただ飼育するだけでなく、産卵・繁殖に挑戦するのも楽しそうです。産卵木と発酵マットを用意して、コメツキムシと青カビに注意を払えば新しい命が誕生することでしょう。凝り性の貴方はクワガタの飼育にきっとのめり込んでしまいます。

森や林で捕まえたり、ペットショップで購入したクワガタが増えたら、と想像するだけで楽しみは広がります。一寸の虫にも五分の魂。たかがクワガタと言わず真剣に飼ってみましょう。小さいけれど懸命に生きています。

初回公開日:2017年10月30日

記載されている内容は2017年10月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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