馬の平均寿命・ギネス・人間とオウムとの差|サラブレッド
更新日:2024年09月23日
馬の歴史
馬といえば古くから軍馬として、また家畜や乗馬、競馬や馬術などの競技で活躍するなど、人にとっても馴染み深い動物です。人の側で役に立ってきた馬のその歴史はかなり古く、時代に応じていろいろな役割を果たしてきました。この項では、日本での馬の歴史について触れていきましょう。
日本最古の馬の歴史
日本に馬が渡来したのは、古くても弥生時代末期ではないかと言われています。また、5世紀ごろ古墳時代に朝鮮半島から、乗馬技術や飼育の技術と共に渡来し、主に軍用目的として活躍し始めたともされています。
当時は首長が死ぬとその愛馬を殉葬するという風習があり、後に馬の代わりに馬形埴輪を埋葬していたと言われています。
当時は首長が死ぬとその愛馬を殉葬するという風習があり、後に馬の代わりに馬形埴輪を埋葬していたと言われています。
馬文化の発展
騎乗のために技術が発達したのは7世紀ごろで、貴族の間で騎乗用に馬を利用するようになったと言われています。奈良時代は軍用に馬寮が設けられ、馬上から的に向かって矢を放つ流鏑馬(やぶさめ)などもこの時代に誕生しました。なお、この時代は朝廷の儀式として競馬(きそいうま・くらべうま)が行われ、その後神事や祭典競馬として盛んになりました。
また平安時代には武士階級が成立し、熟練した弓術と馬術の優秀な人々が出世することにより、「弓馬の道(武士道)」が浸透しました。なお、この時代より乗馬の速さを競ったり弓を射る騎射などのさまざまな競技が行われ、賭け事としてこれらの競技が利用されるようになりました。
鎌倉時代からは中型の馬が増え、軍事だけでなく荷運びや農耕に利用されるようになります。軍事用での馬の活躍は、平家物語などでも語られているとおりです。
また平安時代には武士階級が成立し、熟練した弓術と馬術の優秀な人々が出世することにより、「弓馬の道(武士道)」が浸透しました。なお、この時代より乗馬の速さを競ったり弓を射る騎射などのさまざまな競技が行われ、賭け事としてこれらの競技が利用されるようになりました。
鎌倉時代からは中型の馬が増え、軍事だけでなく荷運びや農耕に利用されるようになります。軍事用での馬の活躍は、平家物語などでも語られているとおりです。
乗馬の普及
ヨーロッパでは16世紀頃から乗馬学校などが誕生し、現代の馬術のような様式が生まれました。江戸時代には旗本以上の階級の人のみが乗馬を認められていましたが、明治時代になり平民の乗馬が許可されました。海外より、スポーツとしての乗馬が日本に入ってきたのもこの時代になります。
明治時代に入ってきた乗馬はまだまだ貴族などの上級階級の人たちのもので、当時はスポーツというよりも武芸のひとつとされていました。その後、1950年代に競技として普及したものの、参加できるのは軍人や貴族というごく一部の人たちでした。
なお、明治のこの時代から昭和初期にかけて、馬は農耕用だけでなく馬車などの交通手段としても利用されるようになりました。
明治時代に入ってきた乗馬はまだまだ貴族などの上級階級の人たちのもので、当時はスポーツというよりも武芸のひとつとされていました。その後、1950年代に競技として普及したものの、参加できるのは軍人や貴族というごく一部の人たちでした。
なお、明治のこの時代から昭和初期にかけて、馬は農耕用だけでなく馬車などの交通手段としても利用されるようになりました。
馬の年齢(馬齢)
以上のように人と馬との歴史はとても古く、人々の生活に馬の存在は欠かせないものでした。現在では家畜としてだけではなく娯楽にも欠かせない馬ですが、馬の年齢など知っているようで意外に知られていない数え方、また人間の年齢に換算するといくつなのか、さらに馬の寿命などご説明します。
馬齢の数え方
馬の年齢の事を「馬齢」と言います。原則として、北半球では生まれた時を0歳とし、以降1月1日が来ると同じ年に生まれた馬は一斉に1歳加齢します。南半球の南アメリカ諸国では7月1日、オセアニア・南アフリカ共和国では8月1日など、また韓国では各出生国での規則に基づき加齢時期が異なっています。
なお日本では2000年まで、馬が生まれた時を1歳とし、数え年で数えられていました。そのため、国際的な年齢表記と日本国内の表記では1歳のずれが生じます。1990年代、競走馬や種馬の国際的取引が活発になり、馬齢表記のずれによる混乱を防ぐ必要がありました。
2001年、JRAが推進する国際化政策として、諸外国で採用されている満年齢表記に統一されることとなり、日本でも馬齢表記を数え年から満年齢に変更されました。ただし、2月や6月に生まれても皆一律1月1日に加齢されます。
なお日本では2000年まで、馬が生まれた時を1歳とし、数え年で数えられていました。そのため、国際的な年齢表記と日本国内の表記では1歳のずれが生じます。1990年代、競走馬や種馬の国際的取引が活発になり、馬齢表記のずれによる混乱を防ぐ必要がありました。
2001年、JRAが推進する国際化政策として、諸外国で採用されている満年齢表記に統一されることとなり、日本でも馬齢表記を数え年から満年齢に変更されました。ただし、2月や6月に生まれても皆一律1月1日に加齢されます。
馬齢表記の必要性
春に繁殖期を迎え、ほとんどの馬が春先に出産します。競走馬などはデビューがおよそ2歳で、1歳の秋ごろから競走馬として訓練や調教が開始されます。また3歳限定で行われるクラシックレース、さらに4歳以降の馬は古馬(こば)と呼ばれ、それぞれに出走できるレースが決まっています。
競馬や馬術などの競技で満年齢表記を使用した場合、出産シーズンに年齢条件のあるレースが開催される際、実年齢が一歳近く放れた馬でも同条件で走る事になりかねません。このようなことから、馬齢の表記方法を使用するようになりました。
競馬や馬術などの競技で満年齢表記を使用した場合、出産シーズンに年齢条件のあるレースが開催される際、実年齢が一歳近く放れた馬でも同条件で走る事になりかねません。このようなことから、馬齢の表記方法を使用するようになりました。
人間換算での馬の年の数え方
計算式・1
馬の年齢を人間の年齢に当てはめる場合、一般的に馬の年齢を4倍すると人間の歳になると言われています。
【馬の年齢計算式】
馬齢×4=人間の年齢
【馬の年齢計算式】
馬齢×4=人間の年齢
初回公開日:2018年01月14日
記載されている内容は2018年01月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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