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シロナガスクジラに天敵はいる?生態や世界最大とされる大きさについても解説

更新日:2023年10月30日

シロナガスクジラって聞いたことがあるけど、実際にどんな生き物か聞かれても答えられない事が多いのではないでしょうか。本記事では、そんなシロナガスクジラについて、何を食べて、どこに住んでいるのか等詳しく記載しております。是非読んで周りに自慢して下さい。

シロナガスクジラに天敵はいる?生態や世界最大とされる大きさについても解説
哺乳類で最大といわれているシロナガスクジラですが、その体長は20~34メートル程です。34メートルといえば11階建てのビルに相当します。体重は80~190トン程です。190トンといえば、アフリカゾウ約30頭分に相当します。

それだけ巨体な生き物なので、存在感はすごいものと言えるでしょう。

シロナガスクジラが大きくなった理由

シロナガスクジラが大きくなった理由を知るためには祖先を知る必要があるでしょう。

まず、クジラの祖先にあたるパキケトゥスという動物は陸上で肉食性哺乳類として生息していました。その頃は5メートル程の動物で、体が大きくなったのは450年以内とされており、氷床が増え栄養分が沿岸に大量に流出したことが生態系に変化をもたらしたとされています。

また、夏と冬で移動を繰り返すシロナガスクジラにとって大量に餌を蓄える必要があったことと、天敵から身を守る為に大きくなる必要があった為、どんどん大きくなっていったという説があります。

シロナガスクジラの心臓の重さと脳の大きさ

絶滅危惧種とされているシロナガスクジラですので、とてもサンプルが少ないのですが、カナダで打ち上げられたシロナガスクジラの心臓の大きさが120×120×150センチメートルくらいの大きさになります。

重さが約182キロだったそうで、これはお相撲さんくらいの重さです。

脳の重さはというと約7キロ>で、体の大きさの割には小さいですが人間の脳が約1.5キロ程なので、科学者によっては「人間よりも高い知能をもつだけの潜在能力は兼ね備えている」と考える人もいるそうです。

シロナガスクジラの天敵

天敵と言えば、海のギャングと言われているシャチです。大きさは約6メートルと、シロナガスクジラと比べると約4~5分の1程の大きさです。

流石に海のギャングと言われていてもシロナガスクジラのハンティングとなると相当なリスクを負いますので、やたらめったらに襲うということはなさそうです。

ただ、このシャチは頭がとても良く群れでハンティングをし、奇襲や挟み撃ち等の高度なハンティング技術を持っている為、恐ろしい天敵と言えるでしょう。

幼獣を狙うことがあるシャチ

先程もお伝えした通り、シャチにはシロナガスクジラを襲う時にリスクがある為、幼獣を襲うことが多いです。襲い方としては幼獣に体で圧をかけ、呼吸を妨害することで窒息させて仕留める方法です。

ただ、幼獣には母クジラがついている為、ハンティングに何時間もかかる事もあります。その結果、失敗することもあり、シロナガスクジラのハンティングは一筋縄ではいかない事が多いようです。

捕鯨する人間

もちろん絶滅危惧種であるシロナガスクジラは保護対象となっておりますが、80種以上の種類があるクジラの中には個体数が多い種類もあるため、調査の為や食用として捕鯨されることがあります。ただ、その場合は科学的に個体数を計算した上で捕獲する種類や頭数を決めているようです。

また、商業用での捕鯨は反捕鯨国の反対により出来ない状況です。国内で出ている鯨肉は調査後に加工された物が出回ったものや輸入した物で、基準をクリアした物になります。因みに食用クジラは100gで2,000円以上することが多く高級品と言えます。

絶滅危惧種であるシロナガスクジラ

昔の話になりますが、多い時では年間3万頭ものシロナガスクジラが捕鯨されていたとされ、約30万頭いたシロナガスクジラは一時期、約700頭にまで減少しました。その後、日本では1960年代に商業目的での捕鯨を規制し、海外でも国際捕鯨委員会(IWC)を立ち上げました。

その効果もあり、現在では約700頭から約2300頭まで増えているそうです。
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初回公開日:2022年06月27日

記載されている内容は2022年06月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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