ジャコウネコは猫ではない？高級コーヒー「コピ・ルアク」について解説

「ジャコウネコってどんな猫なの」
「コピ・ルアクって聞いたことあるけど美味しいの」
「そもそも猫から作られるコーヒーってど言うこと」
このように、ジャコウネコやコピ・ルアクについて疑問に思ってる方いらっしゃいませんか？

この記事では、ジャコウネコの生態などについて解説しています。また、そのジャコウネコから作られるコーヒー「コピ・ルアク」の歴史や風味、その他普段の生活にジャコウネコがどのように関わっているかも記載しています。

この記事を読むことで、ジャコウネコやそこから生み出される世界三大コーヒーを含む製品について理解することができます。

コピ・ルアクを飲んでみたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ジャコウネコという動物を皆さんはご存知でしょうか。

世界三大コーヒーのコピ・ルアクや、普段使う香水など私たちに意外と関係がある動物ですが、その見た目や生態などについて知っていると言う方は少ないと思います。

今回は、そのジャコウネコについて生態や特徴を解説します。また、ジャコウネコから作られるコーヒーの製造方法や特徴についても解説します。

ジャコウネコは、アジアやアフリカの広い地域に生息しイタチやタヌキに似た動物です。体長は、約60㎝で国内に生息するジャコウネコの仲間、ハクビシンよりひと回り大きくなっています。

鳥やネズミなどの小動物に加え、果実なども食べる雑食です。

ジャコウネコはコーヒー豆も食べますが、その過程でできるのが高級コーヒー豆「コピ・ルアク」になります。

ジャコウネコは、名前にネコとついていますが実際のところはネコ科とは独立しておりジャコウネコ科と言うネコとは違う生き物です。

以前ジャコウネコ科は、マングース科と一緒にされていたこともあるので猫よりかはマングースに近い生き物であると言えます。

身体的な特徴も猫とは異なっていて、特に頭は鼻が猫に比べやや長くなっています。

めっちゃくつろぐチャスw#アカブチジェネット#ジェネット#ジャコウネコ pic.twitter.com/Jw4ltUUr9n

— 妖精のお部屋 (@fairy_room71) August 15, 2022

ここからは、世界三大コーヒーにも数えられる「コピ・ルアク」について解説していきます。

その誕生の歴史や風味など気になっている方は必見です。

コピ・ルアクの産地はインドネシアです。そのインドネシアは、17世紀初頭オランダの植民地であり生産されたコーヒーはすべてオランダに渡っていました。

その為、インドネシア人はコーヒーを飲むことを禁止されていたのです。

しかし、それでも飲みたいインドネシア人達はコーヒーの実を餌としていたジャコウネコに目を付けました。ジャコウネコの糞から採れる豆を洗浄し乾燥させてコーヒーを淹れたのです。

世界三大コーヒー「コピ・ルアク」はこの様にして誕生しました。

コピ・ルアクは、ジャコウネコの糞から採取した豆になります。その為一度に採れる量も多くありません。

その量なんと1日3グラム程度とされています。コーヒーを一杯淹れるのに必要な豆が約10グラムですのでかなり貴重なことが分かります。

豆の状態だと100グラム1万円ほどで、淹れた状態での価格は2000円から5000円ほどになります。かなり高級な豆だということが分かります。

ジャコウネコの糞から採れるコーヒーと聞いて抵抗を感じる方もいると思います。しかしその味はとても美味しいと有名です。

そもそもジャコウネコが食べるコーヒーの実は苦味が強い傾向になります。その豆がジャコウネコの体内の消化酵素や細菌の働きによって苦味が抑えられ、バニラのような甘味を感じる味に仕上がります。

香りもとても良く、チョコレートの様な甘い香りがあります。

ここに来るまでに、ある程度コピ・ルアクの作り方についてはお分かりいただけたと思います。

しかし、糞から採れた豆という点に抵抗を感じてしまう方もいるでしょう。

ここからは、コピ・ルアクがどの様に作られる過程を詳しく解説していきます。