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ナキウサギがペットとして飼えない理由は?生息地や見られる場合も

更新日:2024年07月22日

ナキウサギという動物を知っているでしょうか。この記事ではナキウサギの生態や特徴、ペットとして飼うことができるのか、どこでみられるのかなどを紹介しています。ナキウサギに興味がある方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

ナキウサギがペットとして飼えない理由は?生息地や見られる場合も

縄張りがある

ナキウサギは、一般的に縄張りをもって生活します。

寒い地域で暮らす多くのナキウサギは、高山の岩場に広い縄張りを持って単独で生息しており、繁殖期のみ雄と雌がつがいで暮らします。しかし、ナキウサギの中には、餌の収集や天敵の見張りを家族で分担して生活している個体もいます。

また、通常、産まれたナキウサギは、数ヶ月で親のもとを離れて新しいすみかを探し始めますが、縄張りが見つからないと命の危険があるため、時には親の縄張りを奪って住み着くこともあります。

春になり繁殖期になると、縄張りを主張するために、甲高い鳴き声をあげます。

天敵は?

ナキウサギは小さいため、天敵も多く、身を守るためにガレ場と呼ばれる積み重なった岩がゴロゴロとした場所に住んでいます。

北海道に生息しているエゾナキウサギの天敵は、エゾオコジョ、エゾクロテン、キタキツネなどです。また、タカなどの鳥類に空から狙われることもあります。

一般的なウサギよりも小さな耳ですが、その機能はとても良く、遠くで鳴るかすかな物音にも反応して逃げてしまいます。岩の重なる隙間を移動するために小さく退化したともいわれている耳ですが、その耳を使って天敵から逃げ切ります。

鳴き声に特徴があるナキウサギですが、天敵の動物は鳴き声で逃げることはないため、威嚇で鳴くことはありません。

ナキウサギは動物園にいる?

現在、ナキウサギが見られる動物園はありません。

かつては飼育している動物園もありましたが、今は日本国内の動物園で見ることはできません。

ナキウサギは標高1,500mほどの冷涼な地域で暮らしているため、飼育には厳しい温度管理が必要になります。そして警戒心が非常に強く、人に慣れることもないため、ペットとして飼うことはもちろん、動物園での飼育も難しいのでしょう。

見るにはどうする?

動物園にいないのならば、ナキウサギはどこで見られるのでしょう。

日本では唯一、北海道だけに生息しています。

ナキウサギの生息地はとても限定的で、標高の高い場所に住んでいるためナキウサギを探すためには山に登る必要があります。

ナキウサギは北海道の中央部にある大雪山地域や日高山地、天塩北見山地などで生息しているのがわかっています。標高1,500mほどの冷涼な地域の岩場をすみかにすることが多くありますので、注意して探してみてください。

また、ナキウサギは朝と夜に活発になり、昼間は岩の隙間でのんびりしていることが多くあります。風のない晴れた日には岩場で日光浴することもあります。

そんな時はじっと動かない様子が見られるので観察できるチャンスです。あまり近づきすぎると気づかれてしまうため、離れたところから観察しましょう。

非常に警戒心の強い動物のため、ナキウサギの特徴的な鳴き声を頼りに、なるべく音を立てないように静かに探しましょう。

ナキウサギはペットとして飼えないことを知っておこう

北海道でしか見られない、愛らしい見た目のナキウサギですが、残念ながらペットとして飼うことはできません。

日本でそのかわいらしい姿を見るには、北海道の山地で野生のナキウサギを探すしかありません。警戒心がとても強いため、会えたらとても幸運です。

北海道を代表する動物なので、この記事で紹介したナキウサギの特徴をチェックして、ぜひ探してみてください。

初回公開日:2022年09月27日

記載されている内容は2022年09月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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