フトアゴヒゲトカゲはなつくもの？慣れてもらうためのおすすめの方法を紹介！

ハンドリングは、手に乗せたり、触れあったりすることで、よりフトアゴヒゲトカゲを人間に慣れさせるひとつの方法です。

しかし、人間に慣れさせるのに効果的な方法とはいえ、フトアゴヒゲトカゲのストレスになるようなハンドリングではいけません。

ハンドリングできるトカゲとはいえ、飼い始めは環境に慣れていないので、どうしてもストレスになります。ゆっくり時間をかけてハンドリングしていくのが良いでしょう。

また、フトアゴヒゲトカゲは爪が鋭いので、ハンドリングする際は、肌を傷つけてしまったり、服に引っ掛けてしまわないように気を付ける必要があります。

ハンドリングに慣れてきても、食後すぐ（吐き戻しの予防のため）や、興奮している時（噛まれることの防止のため）は、ハンドリングを行わない方が良いでしょう。

フトアゴヒゲトカゲの可愛さは分かっているけど、実際に飼育するとなったときに、何に気を付ければ良いのかを知りたいと思います。

この項目では、フトアゴヒゲトカゲを飼育する際のポイントを4つ解説します。

フトアゴヒゲトカゲはよく動き回るので、体長の2倍以上のスペースが必要です。

ベビーの頃は小さなケージでも良いのですが、アダルトになると体長は40cm程度になります。ベビーからアダルトまで同じケージで飼う予定であれば、90cm以上のケージが良いと言えるでしょう。

また、同じケージで多頭飼いは縄張り意識の強いフトアゴヒゲトカゲには向かないので、ひとつのケージに一匹が良いでしょう。

上述しましたが、飼い主が見える場所にケージを置くと人慣れしやすいため、以上のような場所を確保することが第一条件となります。

野生のフトアゴヒゲトカゲは赤道付近の紫外線がよく当たる地域に生息しています。ペットとして飼う場合も同じような条件にしなければなりません。

日中は、30～40℃、夜間は20～25℃が適切な温度です。そのためには、ケージの中に日中と同じ気温であるホットスポットと夜間と同じ気温であるクールスポットを用意します。

フトアゴヒゲトカゲが自由に温度を選べるようにしましょう。

フトアゴヒゲトカゲは上述しましたが、赤道付近の紫外線がよく当たる地域に生息しています。フトアゴヒゲトカゲには、赤外線のUV-Bが必要なのです。

紫外線を浴びることによって、骨の形成に必要なカルシウムを吸収するための、ビタミンD3が生成されます。ですが、カーテン越しの紫外線では、UV-Bを取り込めないので注意が必要です。

暖かい日中はお散歩を兼ねた日光浴を行うようにしましょう。それができない日は最低限、ケージ内で、8時間～12時間の紫外線を浴びさせるように気を付ける必要があります。

フトアゴヒゲトカゲがかかりやすい病気の代表的なものは、消化不良となります。餌が腸で詰まってしまう病気です。

消化不良になると元気がなくなり、ぐったりとしてしまいます。消化されなかった餌がそのまま排泄されることもあるようです。

原因としては、温度が低く、お腹が温まりきらず、代謝が低下することや個体に対しての餌のサイズが大きいことで発生することが多いとされています。

予防として、体温や周囲の温度を上げて消化機能を活発にすることや、個体に合ったサイズの餌を与えることです。また、餌自体をレンジで少し温めてから与えるのも良いでしょう。

フトアゴヒゲトカゲは、穏やかな性格や好奇心旺盛で物怖じしない性格から、飼いやすい動物です。しっかり理解して時間をかけて慣れさせていけば、フトアゴヒゲトカゲの方もなつくことはなくても、心を許してくれることはあります。

これから飼う人も実際に飼っている人もしっかり理解してフトアゴヒゲトカゲに慣れてもらいましょう。